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#35 特別じゃない日

「ラーメンなんか」にムカムカも「何回でも食べに来て」店員の心意気

漫画「自分だけのトッピング」の一場面。客同士の会話がラーメン店の店員さんに聞こえてしまい……。
漫画「自分だけのトッピング」の一場面。客同士の会話がラーメン店の店員さんに聞こえてしまい……。 出典: 稲空穂さん提供

目次

 「特別じゃない日」をテーマにした単行本が発売された漫画家・稲空穂さん。ツイッターで発表して注目を集めた漫画「自分だけのトッピング」に込めた思いを聞きました。
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漫画のあらすじ

 いつか自分の店を持つためにラーメン屋でバイトしている戸塚さん。トッピングの味玉の仕込みは彼の担当です。営業が終わって看板を下げていると、ラーメン屋の看板を見ながら佇む女性の姿が。彼女はときどき彼氏と来ているお客さんでした。

 彼女がラーメンの写真をInstagramに上げようとしていた時のことです。「ええ~? せっかくいい感じの料理しか上げてねーんだからやめとけよ。お前のインスタ俺の友達も見てるんだからさあ」と彼氏が止めていたところを目撃し、戸塚さんはムカムカしたのを思い出しました。

 次の日も開店前のラーメン屋の前に現れた彼女。「よかったら、お連れの方とどうぞ」と味玉無料券を2枚渡すと、なんとボロボロと涙をこぼしてしまいます。彼女は昨日、彼氏と破局し、2人でよく行ったラーメン屋の前で思い出にひたっていたのです。

 戸塚さんに連れられて店内で涙を拭き、落ち着いた彼女はラーメンを頼もうとメニューを見ます。「ちゃんとメニューを見るの初めてかも……『彼氏が白湯ラーメン一択!』って言うので、いつもまかせちゃってて。これ……今使えますか?」と、味玉無料券を渡す彼女に戸塚さんは「もちろんです!」と笑顔でこたえます。

 「あとコーンのトッピングって塩ラーメンに合いますか?」「もちろん! トッピングはお客さんが選んだんで、オリジナル塩ラーメンですよ」「私が選んだ……」

 自分が選んだラーメンに入っている、味玉の美味しさに目を見開く彼女を見て、戸塚さんも幸せな気持ちになりました。

作者・稲空穂さんからのメッセージ

 外食をする際、お気に入りのお店は誰しもあると思います。でも、よく行くお店でも、メニュー表に記載されているすべての料理を食べた人は少ないのではないでしょうか。

 私もいつも同じお料理を頼んでしまうため、じっくりメニュー表を見たときに「こんな料理があったのか!」と驚いてしまうことが多々あります。

 今度ラーメン屋さんに行ったときには、「いつもの」ではないラーメンにチャレンジしてみようと思っています。
稲空穂さんのツイッターがこちら

書籍「特別じゃない日」の第1集はこちら

書籍「特別じゃない日」の第2集はこちら

書籍「特別じゃない日」の第3集はこちら

withnewsでは原則毎月第三水曜日に、稲さんの漫画とともに作品に込めたメッセージについてのコラムを配信しています。
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