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「3度見した…」どデカい〝カニ爪のランプ〟は「心を挟まれる照明」

「先日行った旅館……最高に…いかした……照明だっ……た……3度見した」――。そんな文言とともに投稿された1枚の写真が大きな反響を呼びました
「先日行った旅館……最高に…いかした……照明だっ……た……3度見した」――。そんな文言とともに投稿された1枚の写真が大きな反響を呼びました 出典: 名鉄観光サービスのツイッター

目次

「先日行った旅館……最高に…いかした……照明だっ……た……3度見した」――。そんな文言とともに投稿された1枚の写真が大きな反響を呼びました。写っていたのは、カニの爪を模した大きなランプ。どこに? なぜ? 制作者は? 関係者をたどっていきました。

「関節照明」

反響を呼んだのは、旅行会社「名鉄観光サービス 」(名古屋市) @MWT_Travel のツイートです。

投稿は1月31日。カニの爪をかたどったランプの写真が投稿されました。本物そっくりですが、カニの爪は内部から光り輝いていて、照明であることが伝わってきます。

全長約1メートル。あまりのインパクトに、同社の「中の人」も「3度見した」とつづっています。

ツイートはすぐに拡散され「いいね」は10万件をゆうに超えています。「イカしたカニの照明」にコメント欄も大喜利状態に。「まるでクラブ(カニ)の照明」「関節(間接)照明」「心を挟まれる照明」などと盛り上がりました。




ご当地の観光協会が反応

名鉄観光サーボスの「中の人」によると、写真は、1月末にプライベート旅行でカニを食べに行った際に民宿で見つけて撮影したそうです。

「漫画のワンシーンのように、見つけた時は2度、3度見をしてしまいました」

ツイートでは当初、撮影した場所や民宿名は伏せられていました。

それでも、このツイートに、香美町香住観光協会 @kasumi_kanko が「ありがとうございます!」と反応しました。「いいね」が10万件を超えた時点では、お祝いのツイートもしています。

香美町は、実際に名鉄観光サービスの「中の人」が訪れた場所です。写真から、ピタリと当てたわけです。

兵庫県北部の町、香美町。なかでも香住地域は、カニで有名です。

観光協会の「中の人」に聞いてみると、写真を見てすぐに地元の民宿だと「ピン!」ときたそう。ツイートには香住のカニと分かる写真が添付されていたことで、「あの民宿だ!」と確信しました。

さらに話を聞いてみると、カニ爪ランプが置かれているのは民宿「丸世井」と教えてくれました。すでに民宿の経営者には、了解を取ってくれていました。

とある民宿に

カニ爪のランプが置いてあったのは、香住地域の民宿「丸世井」。2代目の清水浩仁さんも、ツイッターでの反響に驚いた様子です。

「子どものお客さんには、『カニだ! カニだ!』と喜んでもらっています。ただ、本物のように見えるので、大人の方にも『こんなに大きいカニがいるんですか?』と尋ねられます」

民宿「丸世井」
民宿「丸世井」 出典:ホームページから

丸世井は昭和5年(1930年)創業。カニ料理を楽しめる宿ということで、玄関近くにカニ爪のランプを置いているそうです。

清水さんが経緯を教えてくれます。

「12年くらい前でしたでしょうか。とあるイベントで、3メートルくらいのカニの看板を展示した人がいたんですよ。爪にライトを入れた写真も見たのですが、それがきれいでね。お願いして作ってもらい、宿に置くことにしたんです」

カニの匠

取材を通じて最後にたどり着いたのが、カニ爪ランプの制作者、今西照一さん(64)です。地元では「レンゴー」という屋号で、看板制作などを請け負っています。

丸世井の清水さんの言う通り、イベントをきっかけに納品することになったそうです。さっそく反響への感想をうかがうと、「丸世井さんが、大事に灯をともし続けてくださったからこそ、注目を浴びました。ありがたい限りです」

実は、今西さん、20メートルの巨大な看板含め、大小約300のカニのオブジェを作り続けてきた、カニの匠です。

今西さんがカニのオブジェを作り始めたのは30年ほど前。弟子入りした看板屋の親方が得意としたのがカニ。同時に、地元でカニ漁師の元に生まれ育った今西さんにとって、カニは特別な存在でした。

「カニだけは負けたくない」

そんな思いから作り始めたのが、宣伝用のカニのオブジェだったのです。

リアルすぎますね

重ね塗りをしたり、顔料を混ぜたり。リアルな造形を追求し続ける今西さん。大きなカニの看板で有名なチェーン店の幹部が、今西さんのオブジェを見に来たこともあります。「リアルすぎますね……」。幹部はそう言ってたじろいだそうです。

今西さんは、技術磨きに余念がありません。こんな抱負を語ってくれました。

「これ以上のもんはないってくらいのカニ看板を地元に残したいですね」

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