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エゾユキウサギが立った! 驚きの変貌「コレジャナイ感すごい」

「中に別の生き物入ってそう」

のび~~~っと足を伸ばしたエゾユキウサギ
のび~~~っと足を伸ばしたエゾユキウサギ 出典: 札幌市円山動物園( @marudou_fan )のツイート

目次

雪に溶け込んだ、かわいらしい白いウサギ。札幌市円山動物園が公開した動画では、次の瞬間、目を疑う〝変貌〟を遂げます。「コレジャナイ感」に釘付けになるエゾユキウサギの生態について、聞きました。

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のびーーーっと

話題になったのは、札幌市円山動物園( @marudou_fan )がツイッターに投稿した動画です。

《今朝の #エゾユキウサギ》として公開された10秒の動画には、雪の中にたたずむ2匹の白いウサギが写ります。

しかし、次の瞬間、後ろの1匹がのびーーーっと立ち上がると、みるみる隠れていた足が伸び、最終的に、高さは元の2倍ほどに。


この動画には「立った時のコレジャナイ感がすごい」「机みたいになった」「足なっが!」「中に別の生き物いそう」と驚く人が続出。3万件以上のいいねがつきました。


しかし続く投稿文には、さらに衝撃的な事実が書かれていたのです。

長い足は走るのに適しており最高時速は80キロといわれています


最高時速80キロ……!?

〝かんじき〟の役割

エゾユキウサギについて、円山動物園のエゾユキウサギ担当者、飯島なつみさんに聞きました。

エゾユキウサギは、北海道の平野部などに生息しており、日本の野生種のウサギとして最大。大きさは「小さめの柴犬」ぐらいあるそうです。

足を伸ばしたエゾユキウサギ。冬場は白い毛に生え替わる。withnewsの神戸郁人記者が円山動物園で撮影した「コレジャナイ」ショット
足を伸ばしたエゾユキウサギ。冬場は白い毛に生え替わる。withnewsの神戸郁人記者が円山動物園で撮影した「コレジャナイ」ショット

一方で、早く走るため、「無駄のない軽量化された体のつくりをしているため、見た目よりも体重は軽く、3キロぐらい」とのこと。


意外なほど大きなその足ですが、「標本で計測したところ後ろ足のかかとからつま先まで15cm」あったそうです。

その足は「天敵から逃げるために、早く走ることに適応」したもの。大きな足は「雪原でも沈まずに走るための〝かんじき〟の役割をはたしている」そうです。

最高時速80キロは「国内の陸上動物で最速」。ジャンプも得意で、約1.5m近く跳ぶことがあります。

雪の中のエゾユキウサギ
雪の中のエゾユキウサギ 出典: 札幌市円山動物園( @marudou_fan )のツイート

「狙って観察するなら午前中」

冬場には毛が生え換わり真っ白になり、なかなか雪と見分けがつかなくなるなど、雪国で生き延びるため適応を続けてきたエゾユキウサギ。

今回撮影されたのは、「活動前ののびをした姿」だったそうです。

足の長い〝最終形態〟を見たい方へのアドバイスを聞くと、「エゾユキウサギは本来は夜行性(冬季は日中も活動する)です。動物園では清掃や給餌の時間に活動する姿を見ることができます。午前中に行われることが多いので、狙って観察するなら午前中がおすすめ」とのこと。

日本には4種のウサギの仲間が生息していて、一番エゾユキウサギに近いのは本州から九州に生息している「ニホンノウサギ」。体型はエゾユキウサギとほとんど変わりません
日本には4種のウサギの仲間が生息していて、一番エゾユキウサギに近いのは本州から九州に生息している「ニホンノウサギ」。体型はエゾユキウサギとほとんど変わりません 出典: 札幌市円山動物園( @marudou_fan )のツイート

10秒の動画が物語った、雪国の野生動物の驚きの生態。反響に飯島さんはこう語りました。

「北海道の固有種であるエゾユキウサギが注目されて嬉しく感じています。日本の野生動物は身近な存在なのですが、意外と知らない面白い部分がたくさんあります。これからも、ぜひ注目してほしいです」

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