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連載

#74 夜廻り猫

「色気づいて」担任の一言、校則違反と目をつけられ…マンガ夜廻り猫

中学校の担任に「髪の毛は真ん中で結べ」と言われて…
中学校の担任に「髪の毛は真ん中で結べ」と言われて…

目次

髪の毛を横に流してまとめていた中学生。担任の先生から「真ん中で結べ」と叱られ、「なんで?」と尋ねたところ「校則だ!」としか答えてもらえずに……。「ハガネの女」「カンナさーん!」などで知られる漫画家の深谷かほるさんが、ツイッターで発表してきた「夜廻り猫」。今回は、担任に〝目をつけられた〟中学生のエピソードです。

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うなじが見えるポニーテール 色気づく?

きょうも夜の街を回っていた猫の遠藤平蔵は、机につっぷしていた女の子の、心の涙の匂いに気づきます。「よかったら話してみんか?」

「頭きてさぁ」と話し始めた女の子。髪の毛をひとつに結び、サイドに流していたところ、担任の先生から「こら!髪形!真ん中で結べ」と怒鳴られます。

思わず「え なんで」と答えたところ、担任は「校則だ! 生徒手帳を読め」としか言いません。

別の日にも「おい!髪形!!」と呼び止められます。ポニーテールにまとめていた女の子は「真ん中で結んでます」と応じますが、担任は「耳より下に結べ!うなじが見える 色気づきやがって」と言ったのです。

女の子は、ただ暑いから適当にまとめただけでした。

「私の首を見て、担任が色っぽいって感じたってことじゃん! きもすぎーーーどうしたらいいんだーーー」

思わず頭を抱える女の子。遠藤は「いやはや気の毒に おまいさんは悪くないぞ」と声をかけるのでした。

なぜダメ? 「理由や意義を説明して」

作者の深谷かほるさんは、「子どもが『どうして髪を横で結んじゃダメなんですか?』と聞いたら、先生方には怒らずに教えてあげてほしいのです」と話します。

「『校則だから』では答えになりません。理由や意義を説明すればいいことです」

また、性的なことがらを、なんとか隠そうとする態度が教育現場にあることが心配だという深谷さん。

「中学校での性教育が、一部の政治家の批判で行えなくなったなどと聞くと暗い気持ちになります。性的なことの基本を教えない、これは『赤信号では止まりましょう』を教えないようなものだと思います」と指摘します。

「私が若い頃は、25歳になったら売れ残りという意味で『女はクリスマスケーキ』と言われました。今そんなことを言ったら大問題になりますよね。常識は時代でも場所でも変わります。柔軟に冷静に、インプット、アップデートをしたいものです」

【マンガ「夜廻り猫」】
猫の遠藤平蔵が、心で泣いている人や動物たちの匂いをキャッチし、話を聞くマンガ「夜廻(まわ)り猫」。
泣いているひとたちは、病気を抱えていたり、離婚したばかりだったり、新しい家族にどう溶け込んでいいか分からなかったり、幸せを分けてあげられないと悩んでいたり…。
そんな悩みに、遠藤たちはそっと寄り添います。遠藤とともに夜廻りするのは、片目の子猫「重郎」。ツイッター上では、「遠藤、自分のところにも来てほしい」といった声が寄せられ、人気が広がっています。

     ◇

深谷かほる(ふかや・かおる) 漫画家。1962年、福島生まれ。代表作に「ハガネの女」「エデンの東北」など。2015年10月から、ツイッター(@fukaya91)で漫画「夜廻り猫」を発表し始めた。第21回手塚治虫文化賞・短編賞を受賞、単行本9巻(講談社)を2022年11月22日に発売予定。講談社「モアイ」で月・金曜夜に「夜廻り猫」を、講談社「コクリコ」で木曜に夜廻り猫スピンオフ「居酒屋ワカル」を連載中。
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