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タイで見つけた「日本人だけ読めない文字」解読 「ホムナコサム…」
読めるのは「『ただ信じる』が出来る人」
「ホムナコサム…?」タイにあるカフェで「謎の日本語」が発見されました。
一見すると、意味をなさないでたらめなカタカナ文章。でも「きっと意味があるはず!」と信じ、数日間かけて「解読」した日本人が話題になりました。
「日本人だけ読めない」文字が意味していたのは……?
飲み物の写真入りのメニューが写っています。端には日本国旗のマーク。
そして脇に、カタカナ風の文字が縦書きされています。
投稿文ではこう説明しました。
ホムナコサム……?
サロフエコサム……?
そう読めなくもない文章ですが、小林さんは「解読」に成功します。
この投稿に「エロイムエッサイムみたい」「魔界転生を思い出す」「日本風にした結果、日本人には難しくなるのがおもしろい」と話題になり、「タイでこのカフェに通っていたけど、初めて意味が分かった」という人も現れました。
すごくオシャレなカフェだからこの謎日本語もきっと意味があると思い見つめ続けた数日間。
— ★タイの漫画★小林眞理子 (@mariko_asia27) July 10, 2022
MATCHA (左)
HOJICHA (右)
だ!!! pic.twitter.com/pJNAYFdNoM
タイ・バンコクに滞在中の小林さんに話を聞きました。4年前から「生活するのにすごく便利」と気に入ったタイと日本で、ノマドワーカーをしてきました。
コロナ禍が少し落ち着きはじめ、今年久しぶりタイに戻った小林さん。
そして、初めて訪れたバンコク市内のカフェで「謎日本語」を見つけました。
中心部の喧騒から外れた、池のほとりに立つ、オシャレな雰囲気。
敏感な若者だけでなく、子連れや車いすの高齢者を誘って来た家族、市場帰りのおばさんたちと、老若男女がくつろぎます。
小林さんは「ほうじ茶」を注文しようとしました。
「タイ語は発音が難しく、”タイ英語”も独特なので、なかなか聞き取ってもらえないんです。”ほうじ茶”だと、自信を持って発音できるので、ほうじ茶ばかり頼んでました」
メニューにはタイ語で「ほうじ茶」と書かれていました。
でも、その脇には、カタカナのような日本語っぽいような文字。「日本っぽくするために、意味のない言葉を書いているんだろうな」と思ったそうです。
というのも、タイのコンビニなどで、たびたび意味が通らない「謎日本語」を見つけていたからです。「日本語っぽい文字があると、どうも、洗練された雰囲気を感じるようです。日本人が英字に『かっこいい』と感じるのと似ているかも」
でも、小林さんはすぐに思い直しました。
目に映ったのはカフェのオーナーらしき女性。オシャレで、びしっと決めています。国際的に活躍する小林さんのタイ人の友人たちと似た雰囲気がありました。
「あの人は、そんな中途半端なことはしない。きっと何か意味があるはずだ」
それからカフェに通い、「3日目で、気が付いたんです」。
「ほうじ茶」と「抹茶」のメニューの謎日本語は、末尾が似た文字で終わっていました。
……これは、「茶(CHA)」なのでは!?
カタカナでも、めちゃくちゃな文字でもなく、ただアルファベットをカタカナっぽく書いたもの。気付いた時は「びっくりしました」。
要領を得て、「MATCHA」と「HOJICHA」と解読できました。
解読のコツを聞くと「そこには意味があると、タイの人を信じるだけです」。
ちなみに、信じて読んでも、うまくいかないこともあります。どうしても読めない、いくつかのメニューがありました。
タイ人なら読めるのではないかと、何人かに聞いてみましたが、誰も読めません。「これ日本語でしょ? なんで分からないの?」と逆に聞かれる始末。
1人だけ「GreenTea(緑茶)じゃない?」と解読できました。
取材中には、小林さんと筆者で、こちらのもう一つの謎メニュー「UME(梅)」を解読しました。
さて、残るこちらの「謎日本語」メニュー。どなたか、読めませんか?
言葉が通じないなど、「不便」なところもありそうなタイの生活。
でも、見方を変えれば、「楽しさ」に変換されます。
「タイの人は10分歩くのもめんどくさいから、超短距離の乗り合いトラックを作っちゃったりする。民の力で暮らしを快適にしているんです」
小林さんが描くタイの漫画は、そんな活気あるタイの魅力に溢れています。
タイのひとびとシリーズ
— ★タイの漫画★小林眞理子 (@mariko_asia27) October 1, 2021
またしてもローカル食堂 pic.twitter.com/yO3uTpNBGo
タイでも、コロナ禍や、戦禍を経て、海外からの観光客は激減し、ギラギラと眠らない街だった都市部も、いまは暗く静かになっているそうです。
「それでも、観光客がいつか戻ってくることをみなさん期待して待っています」
タイの島のマンガ。
— ★タイの漫画★小林眞理子 (@mariko_asia27) June 19, 2022
あの日の直後、ちょうど島にいたときの話。
下に続きます pic.twitter.com/RUDaHhNjnu
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