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「ふんわりラップして」10年も間違えてた 衝撃の事実「隙間はダメ」

料理レシピ、読んだつもりだったけど…

レンジで料理をあたためるときの「ふんわりラップ」、どれが正しいかご存じですか?
レンジで料理をあたためるときの「ふんわりラップ」、どれが正しいかご存じですか? 出典: Getty Images

目次

レンジを使った料理レシピでよく見かける、「ふんわりラップして」。皆さん、どうやっていますか? 10年もの間、なんとなく「ふわ」っとかけていたのが、実は間違いだったと気付いた、というツイートが話題です。

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「地味にめちゃくちゃショック」

話題になったツイートは、餃子さん( @gSYcryyCubyXmyv )がつぶやいた、日常の発見についてです。
よく見る『ふんわりラップをして』ていうのを、かけてるのかかけてないのかわからないようなテキトーな感じで被せていたけど、本当は器のフチはしっかり密着させて、真ん中を弛ませるていうのを最近知った。
レシピどうり作ってもうまくいかなかったのはこれが原因。

このツイートには、「ティッシュをふんわりかぶせる感覚だと思ってた……」「わざと隙間あけてチンしていた」「なんなら皿のサイズより小さくてもOKぐらいの認識だった」「完全に間違えてた。地味にめちゃくちゃショック」などと驚きの声が集まり、9万件以上の「いいね」がつきました。

「しっかりレシピを読んでみよう」

餃子さんによると、この「発見」をしたのは、レンジを活用した「時短料理」の最中でした。

「レシピ通りやっても熱の通りがイマイチ……」
「なんで完成写真のようにならないんだ……」

なかなか料理がうまくいかないことを、レシピのせいにしなかったのが、餃子さんのすごいところ。

「しっかりレシピを読んでみよう」と思い立ち、ふと目に留まったのが「ふんわりラップをして」という表現でした。

「ふんわりラップをして」って、何だったんだ……?(写真はイメージ)
「ふんわりラップをして」って、何だったんだ……?(写真はイメージ) 出典: Getty Images

それまで幾度もレシピで目にしてきたこのフレーズ。

でも「そもそも、ふんわりって何……?」と省みると、よく分からないまま「隙間を作ることで破裂しないように適度に蒸気を逃した方が良いという認識」だったことに気付きました。

結果、10年以上もの間、「かけてるのかかけてないのかわからないようなテキトーな感じ」で、ふわっと被せていたそうです。


そこで改めて「ふんわりラップをして」を検索したところ、その「本当の意味」を知りました。

「蒸気を逃がさないようにぴったりと」

実は記者も、「ふんわり」という言葉から、「器に密着させないぐらい優しいタッチで」ラップをかけるものだと早合点していた派。

このツイートをきっかけに、「ふんわりラップ」について調べたところ、パナソニックのホームページの「よくあるご質問」に答えがありました。丁寧に動画付きです。

出典:パナソニックホームページより引用

それによると、「レンジで加熱をするときは、ラップをふんわり・ゆったりとかけてください。ラップをピンと張ってかけると、あたためた食品の水分が蒸気になって膨らんで、ラップが破れたり、食品が飛び散ったりする原因になります」とあります。


そこまでは何となく理解していたつもりですが、問題はこの先にありました。

「ラップの端は蒸気を逃がさないように器にぴったりとつけてください」「水分を逃さず、より上手に、おいしくあたためることができます」

やはり、「ぴったり」が、ふんわりラップのミソのようです。

公式の手順はこうです

パナソニックのホームページの「手順」によると、これが本当の「ふんわりラップ」のやり方だそうです。

(公式の「手順」に従い、あえて記者が再現しながら、よりやさしく説明できないか「編集注」を入れております)

ラップのかけかた・「ふんわり」かけるとは?
パナソニックのホームページより引用
(1)容器の上で、ラップを余裕を持たせて切る

(編集注:ラップを器よりも思いっきり大きめに切ります。記者はいつも器ぴったりサイズで切って節約した気になっていましたが、ここでケチると、後が続きません)



(2)両サイドをそれぞれ持ち上げて、たるみを持たせて貼りなおす

(編集注:ラップを器の上で切ると、器にくっついてしまうのですが、ここであえてラップをはがし、「ふわっと」かけなおします。ふわっとは、器の中央に向かってラップが「ふわくしゃ」っとたるむようにすることです)


(3)ラップの隙間を押さえる

(編集注:ラップの外周は器にぴったりとくっつけます。隙間が開いていると蒸気が逃げてしまいます)


……いかがでしょうか?

間違っていた身としては「ふんわりラップして」なんて、ずいぶん分かりづらい言い方を長年してきたもんだな! と思いましたが、実際に「編集注」で言い直そうとしてみて、正しく伝えることの難しさを実感するとともに、やっぱり「ふんわりラップして」が、実はよく考えられた絶妙な言い回しなのではないかと感じました。

これが記者が試した「ふんわりラップ」。横から見ると、ふんわりしつつも、端はぴったりくっついているのが分かります。レンチンした後にラップを外した瞬間、濃い蒸気が上がって、効果を実感しました
これが記者が試した「ふんわりラップ」。横から見ると、ふんわりしつつも、端はぴったりくっついているのが分かります。レンチンした後にラップを外した瞬間、濃い蒸気が上がって、効果を実感しました

味がしっかりしみていた時は感動

とはいえ、今回のツイートへの反響のように、多くの人が「ふんわりラップ」を間違った解釈で使っていたのも、また事実。

ツイートをした餃子さんも、10年以上間違えていたと気づき、「日本語って難しいなと改めて思いました。ラップの箱に適切な『ふんわりラップ』の図解があるとうれしいですね」と話します。

正しい「ふんわりラップ」の方法を知った餃子さん。

「真ん中をたゆませながら、端を止めていく」という作業が結構難しかったそうですが、「ある程度深さのある器を使う」「密着性が高いお皿にする」など、試行錯誤をしているそうです。

再挑戦した時短料理では「レシピ通りの時間で、しっかり中まで加熱ができて、味がしっかりしみていた時は感動しました」と見事成功。

冷凍ストックしていた野菜も食感が良くなり、冷凍ごはんも正しい「ふんわりラップ」ならパサつかなくなったと感じているそうです。

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