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連載

#70 夜廻り猫

休みはないのに収入は減った…逃げたら「楽になる?」マンガ夜廻り猫

この2年間で単価の安い仕事が増え、休みがなくなった女性。心が追い詰められて…
この2年間で単価の安い仕事が増え、休みがなくなった女性。心が追い詰められて…

目次

仕事辞めたら、楽になるかな……。働き始めて20年、初めてミスをしてしまった女性。ここ2年は、収入が下がったのに休みのない日々を送ります。「ハガネの女」「カンナさーん!」などで知られる漫画家の深谷かほるさんが、ツイッターで発表してきた「夜廻り猫」。今回は、休みなく働き続ける女性のエピソードです。

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休日つぶして仕事 それでも減った収入

働き始めて20年。数字を扱う仕事だったのでチェックを欠かさない女性でしたが、初めてミスをしてしまいました。

顧客に頭を下げ、上司に「二度とないようにします」と応えますが、内心では自信がありません。

この2年、回ってくる仕事は単価の安いものばかり。毎日のように仕事を持ち帰り、休日をつぶしても、収入は減ってしまいました。

親が病気でも実家に帰れず、友達の誕生日も忘れて……胃の痛い毎日ですが、薬も用量いっぱいのんでしまいました。

ホットミルクを手に、「仕事を辞めたらラクかな 死んだらラクかな」。そう思い詰めて窓を開けると、心の涙の匂いに気づいた猫の遠藤平蔵と重郎が待っていました。

ふたりのためにもホットミルクを用意する女性。喜んで飲んでくれる様子に、「明日も来る?」とほほえむ女性。

「それくらいなら私でもできる 明日は牛乳を買ってこよう」と励まされた気持ちになったのでした。

心身ともに健康でいられる働き方を

作者の深谷さんは、「何ヶ月も休めていない、それなのに収入は減る一方。そんな話をよく聞きます」と話します。

「『自己責任だ』と人から言われるまでもなく、困った時に頼れるあてなどない人がほとんどだと思います。状況が悪くなるほど、無理はしますよね」と心配します。

「転職のあてがないときに給料が減らされたら、のまざるを得ません。みんなが心身ともに健康でいられるような働き方にしていきたいものです」

【マンガ「夜廻り猫」】
猫の遠藤平蔵が、心で泣いている人や動物たちの匂いをキャッチし、話を聞くマンガ「夜廻(まわ)り猫」。
泣いているひとたちは、病気を抱えていたり、離婚したばかりだったり、新しい家族にどう溶け込んでいいか分からなかったり、幸せを分けてあげられないと悩んでいたり…。
そんな悩みに、遠藤たちはそっと寄り添います。遠藤とともに夜廻りするのは、片目の子猫「重郎」。ツイッター上では、「遠藤、自分のところにも来てほしい」といった声が寄せられ、人気が広がっています。

     ◇

深谷かほる(ふかや・かおる) 漫画家。1962年、福島生まれ。代表作に「ハガネの女」「エデンの東北」など。2015年10月から、ツイッター(@fukaya91)で漫画「夜廻り猫」を発表し始めた。第21回手塚治虫文化賞・短編賞を受賞、単行本8巻(講談社)を2021年11月22日に発売。講談社「モアイ」で月・金曜夜に「夜廻り猫」を、講談社「コクリコ」で木曜に夜廻り猫スピンオフ「居酒屋ワカル」を連載中。
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