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連載

#8 #ふしぎなたてもの

これは時計です。でも、何時? 住民もわからない…巨大煙突の〝謎〟

時計であるというこのデザイン、何時を指しているのか……。
時計であるというこのデザイン、何時を指しているのか……。 出典: 朝日新聞社
東京都江東区にある有明清掃工場。その高さ140mの煙突には、光る点が円と線を描くふしぎなデザインが施されています。実はこれ、時計だということですが、だとすればどう読むのか、よくわからない部分も。都の清掃工場を運営する東京二十三区清掃一部事務組合​​を取材しました。(withnews編集部・朽木誠一郎)
「カッコいい年のとり方」を考えたら、見えにくいモノが見えてきた(PR)

近隣住民も読めない“時計”

東京のベイエリアの夜景の中に、光る点が描く円と線のデザインを見かけたことはないでしょうか。そしてこの点、よく見ると、時間とともにその光り方が変化しているのです。

このデザインが施されているのは、東京都江東区にある有明清掃工場の、高さ140mの煙突です。その形から、ネットには「何やら時計のようなものがある​​」「この時計はどう見ればいいのか」など、近隣住民からの書き込みが。そこで、都の清掃工場を運営する東京二十三区清掃一部事務組合​​を取材しました。
 
日中の有明清掃工場の煙突。
日中の有明清掃工場の煙突。 出典: Getty Images
夜間の有明清掃工場の煙突。
夜間の有明清掃工場の煙突。 出典: 朝日新聞社
同組合の担当者によれば、やはりこの煙突のデザインは「時計です」とのこと。しかし、その読み方などはあまり知られていないようです。公式のアナウンスとしては、2014年2月に同組合の公式サイトで一度、紹介した、ということでした。

一方、同工場の煙突は、1995年の竣工からこのデザイン。約30年、有明の地で時を刻んでいたことになります。竣工時、同組合は設立されておらず、当時清掃行政を担当していた東京都清掃局の資料によれば「外部に基本デザインを依頼した」旨の記載があるそうですが、詳細は不明ということでした。

さて、本題の読み方はどうでしょうか。同組合によれば、丸い(円の)部分が一般的なアナログ時計の短針に、縦の(線の)部分が長針に相当しているということです。

丸い部分は、0時から1時間ごとに色がついていきます。色のついた部分がなければ、0時ということです。例えば、色が4つついていれば、午前4時または午後4時となります。

縦の部分は、下から5分ごとに色がついていきます。色のついた部分がなければ、「0分00秒から4分59秒」までの間ということです。例えば、色が5つついていれば、25分00秒から29分59秒までの間ということになります。​​

つまり、冒頭の写真の時間は「8時25分00秒から29分59秒までの間」ということになります。

有明には96年に東京国際展示場(東京ビッグサイト)が開業、お台場には97年にフジテレビ本社が移転​​するなど、同時期に建設されたさまざまな建物が、同工場の巨大煙突とともにベイエリアの景観を形作っています。

臨海副都心開発の名残りとして、見かけたときにはぜひ、スマートフォンに表示される時間に照らして、“謎解き”の答え合わせをしてみるのはいかがでしょうか。
 

【連載】#ふしぎなたてもの

何の気なしに通り過ぎてしまう風景の中にある #ふしぎなたてもの 。フカボリしてみると、そこには好奇心をくすぐる由縁が隠れていることも。よく見ると「これなんだ?」と感じる建物たちを紹介します。

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