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連載

#2 #ふしぎなたてもの

首都高内で見つけた〝出口しかない〟謎の駐車場 どうやって入る?

首都高内にある謎の「駐車場」の正体は?
首都高内にある謎の「駐車場」の正体は? 出典: 朝日新聞社

目次

中央区新富にある新金橋からは、首都高速道路(首都高)を望めます。橋の上から北側に目をやると、路線に合流する駐車場が。でもこの駐車場、よく見ると入口が見当たりません。一体どうやって入るのでしょう? そして、何のためにあるものなのでしょう? 首都高株式会社を取材しました。(withnews編集部・朽木誠一郎)
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首都高内に謎の「駐車場」が

中央区新富にある新金橋からは、首都高速道路(首都高)が望めます。
中央区新富にある新金橋からは、首都高速道路(首都高)が望めます。 出典: 朝日新聞社
中央区役所のほど近くにある新金橋。その下では首都高を通行する車がハイスピードで行き交っています。橋を渡りながら北側を見やると、そこにはこんな光景が。

見慣れた首都高の様子、でもどこか違和感──。その正体を探るために、橋の上で立ち止まってみます。

正面から首都高に向き合うと、それがはっきりしました。駐車場です。
 
橋の上から北側に目をやると、路線に合流する駐車場が。
橋の上から北側に目をやると、路線に合流する駐車場が。 出典: 朝日新聞社
路肩のようなスペースに車が停まっており、区画のラインも引かれています。駐車場はその奥、首都高にせり出したビルへとつながっているようです。

ここで、不思議なことに気がつきます。この駐車場、出口はもちろん確認できますが、入口が見当たりません。一体どうやって入るのでしょうか?
でもこの駐車場、よく見ると入口が見当たりません。
でもこの駐車場、よく見ると入口が見当たりません。 出典: 朝日新聞社
また、建物につながってはいるものの、インターチェンジやPAなどではなさそうです。何のためにあるものなのでしょうか。首都高の管理などを行う首都高株式会社を取材しました。

警察車両のみが使用できる

まず、この駐車場、一般車両は使用できません。では、誰なら使用できるかというと、警察です。具体的には警視庁高速道路交通警察隊​​が、その関係車両を駐車するための駐車場ということでした。

というのも、駐車場につながるこのビルは首都高株式会社のもの。そして、そのビルの中に、警視庁高速道路交通警察隊の本部と新富分駐所​​が位置しているのです。

首都高は警視庁高速道路交通警察隊の管轄であり、同隊が交通事故の捜査や交通違反の指導・取り締まりなどをしています。この駐車場は同隊の拠点の一つとなっており、ここから出動することもあるそうです。

では、肝心の入口は……? 実は、この駐車場に入る方法は二つあります。一つはこの出口の反対側の少し上流、一般車両は進入禁止の路肩が、このビルの敷地につながっています。ビルの下をくぐり抜ける形で、前述の駐車場にたどり着けます。
 
もう一つは、警察判断で、ビルが面する一般道から敷地内を経由して警察車両が入ることもあり得る(※普段は門扉により閉鎖)ということでした。

首都高というインフラの安全は、こうして人知れず、守られているのです。

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何の気なしに通り過ぎてしまう風景の中にある #ふしぎなたてもの 。フカボリしてみると、そこには好奇心をくすぐる由縁が隠れていることも。よく見ると「これなんだ?」と感じる建物たちを紹介します。

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