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#117 #父親のモヤモヤ
「ワンオペ大掃除」の地雷、夫婦げんかがコロナ禍で2倍になった理由
健康食品や日用雑貨の製造販売などを手がける「グラフィコ」は11月、「大掃除と家族関係に関する意識」をインターネットで調査。20歳~60歳の男女211人の回答を得ました。
「昨年(2020年)末、大掃除に関して夫婦ゲンカをしましたか」と聞いたところ、4割以上の人が「ケンカをした」と答えました。
コロナ禍前の2019年末と比べると、2倍以上になっていました。
この調査ではさらに、大掃除の分担状況についても聞いています。「すべて・ほとんど自分がやっている」と回答した女性は4割近くいて、男性の2倍以上です。
グラフィコではコロナ自粛のストレスに加え、「ワンオペ大掃除」状態だったと4割近くの女性が感じていることに着目。「こうした背景も夫婦ゲンカがコロナ下の昨年末に増えた要因かもしれません」と分析しています。
妊娠や出産、育児のアプリ提供などをする「カラダノート」は今月、ユーザーを対象に「子育て世代のお正月の過ごし方に関するアンケート」を実施しました。
うち女性582人分の回答によると、「家事・育児の夫婦分担率」は、「普段」は「夫1:妻9」が4割以上を占め、最も大きな割合でした。
一方、年末年始の休暇中では「夫5:妻5」が最も多く約2割でした。夫が「普段」よりは休暇中に家事や育児に関わっている様子がうかがえます。しかしながら、妻に負担が偏っている構図は変わりません。
カラダノートの調査では、夫の分担率が高いほど、妻の満足度が高まる傾向が見られました。
一方、関わり方が不十分であればどうでしょう。
「普段」も「休暇中」も「夫1:妻9」という30代女性は「自分の事は自分でしてほしい」とコメント。同じく休み中も「夫1:妻9」が変わらない別の30代女性は「時折、家事と育児に疲れたと思う」としています。
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