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エンタメ

宮下草薙、賞レースにエントリーしない理由 マイペース貫いて新境地

ブレークから4年目「やっつけで出るのは、逆に失礼かなって」

今年8月、ともに30歳となった宮下草薙の草薙航基さん(左)と宮下兼史鷹さん。「マイペース」を貫く今の心境は?=スギゾー撮影
今年8月、ともに30歳となった宮下草薙の草薙航基さん(左)と宮下兼史鷹さん。「マイペース」を貫く今の心境は?=スギゾー撮影

目次

2018年元日に『ぐるナイ おもしろ荘』(日本テレビ系)に出演後、翌年の「お笑い第七世代」ブームでも存在感を示した宮下草薙の草薙航基さん(30)と宮下兼史鷹さん(30)。彼らの特異さは“ネガティブ漫才”をはじめとする芸風だけでなく、マイペースな活動方針にも現れている。今年8月、ともに30歳となった2人。6.5世代の台頭で感じること、賞レースに出場しなくなった理由、どんな30代を見据えているかなど、ブレーク4年目のリアルな心境を聞いた。(ライター・鈴木旭)

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宮下草薙(みやしたくさなぎ)
2016年1月に結成された草薙航基、宮下兼史鷹からなるお笑いコンビ。2018年元日に放送された『ぐるナイ おもしろ荘』(日本テレビ系)で、草薙の妄想がエスカレートしていく“ネガティブ漫才”を披露し3位入賞。以降、『ネタパレ』(フジテレビ系)、『あちこちオードリー 〜春日の店あいてますよ?〜』(テレビ東京系)など様々なバラエティーで活躍。コンビで『ラヴィット!』(TBS系)火曜隔週レギュラー、冠ラジオ番組『宮下草薙の15分』(文化放送)出演中。個々で10月から始まる旅番組『ハネノバス』(日本テレビ系・全10回)にレギュラー出演(草薙)、テレビ情報誌・TVLIFEの連載「宮下草薙の不毛なやりとり」(執筆・宮下)など活動の幅を広げている。太田プロダクション所属。
 

『ラヴィット!』出演も意外と気付かれない

――昨年の『ヒルナンデス!』(日本テレビ)を経て、今年4月からは『ラヴィット!』(TBS系)の火曜隔週レギュラーとして出演。幅広い世代に認知されたと思いますが、街で声を掛けられる機会は増えましたか?

宮下:たぶん気付いてるんでしょうけど、あまり近寄らないようにしてくれるというか。少し前は「宮下草薙さんですよね?」みたいな感じがありましたけど、コロナ禍ですからね。ご時世的にも、みなさんが気を遣ってくださってるんだと思います。

草薙:僕は、お店の店員さんから「見てます」とかは言われますね。『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)とかで食リポやってるのもあって。『ロンドンハーツ』(前同)で一時期、(田村)亮さんの代わりをやってる時ぐらいから声を掛けてもらえるようになった気はします。


――コロナ禍もあり、朝や昼の番組に出て声を掛けられるようになったわけではないと。

宮下:『ラヴィット!』がある日は、けっこう朝早い時間に出て、終わったら電車で帰るんです。そういう時は、「さっきまで生放送出てたのに、意外と気付かれないな」っていうのはありますけどね(笑)。

草薙:僕は家から駅まで歩いて25分ぐらいあるんで、だいたいタクシーで移動するんですよ。だから、普段から声掛けられるってこともなくて。さすがに不便だから引っ越さなきゃなって思ってるんですけど、今も4万円ぐらいのアパートに住んでます。テレビに出始めた頃と、生活水準もそんなに変わってないですね。

地上波でのレギュラーも増えた宮下草薙の草薙航基さん(左)と宮下兼史鷹さん=スギゾー撮影
地上波でのレギュラーも増えた宮下草薙の草薙航基さん(左)と宮下兼史鷹さん=スギゾー撮影

まさかの最終回「芸人になって一番悲しい」

――2020年4月からは『スイモクちゃんねる』(BS-TBS)の水曜MCを担当。ゆるい雰囲気の番組で、伸び伸びと楽しんでいる印象です。

宮下:ビックリすると思いますけど、今日これから最終回(9月23日放送)の収録なんです(笑)。芸人になって一番悲しい。めちゃくちゃ残念です。『スイモクちゃんねる』に遊びに来てくれた方たちも、けっこう寂しいって言ってくれるんですよ。みんなこの番組を好きになってくれたみたいで。そういう意味でも悔しいし、みんなの声が少しでも上に届いて復活できたらいいんですけどね。


――まさか『スイモクちゃんねる』の最終回に立ち会うとは……。

草薙:コロナの影響で、番組が始まって2回目からリモート収録だったんです。だから、スタッフさんと飲みに行ったりすることが1回もなかった。もうちょっと打ち上げみたいな感じの交流があれば、もっと一体感あってできたのかなと思うんですけどね。楽しい番組だったから、そういう意味でも残念でした。

宮下:これからって企画もあって、本当に「今から面白くなるぞ」ってところだったというか。今回のことで「終わりがあるんだ」ってことを痛感しました。これまでも真剣にやって来なかったわけじゃないけど、もっと本気で最初からやんないとなっていう。

僕らがMCのレギュラー番組が終わるのも初めてですし、そういう意味でもちょっとした後悔みたいなものはあります。ただ、とくに打ち切りになる明確な理由も言われてないんですよ。理由が分かれば「次はこうしよう」って思えるんですけどね。スタッフさんとも仲良くなって来て、チームワークも良くなって来たところでの終わりだから残念で仕方ないですね。

草薙:僕らがゲストで呼ばれた時ってすごい緊張するから、この番組ではそうさせたくないっていうのはありましたね。でも実際に出てくれた人たちは、みなさん楽しんで帰ってくれたみたいでそこは良かったなって。終わっちゃいますけど、いい経験させてもらったなと思います。

M-1獲りたくてこの世界に入ったわけじゃない

――今年に入って「第七世代」ブームが落ち着いて来た印象ですが、実際の現場で何か感じるところはありますか?

宮下:少し上の世代の芸人さんが本当に多くなりましたよね、かまいたちさんとかニューヨークさんとか。正直に言うと、ちょっと前よりやりづらくはなってます。「第七世代」っていう同世代のまとまりだと、いい意味で気楽にはできたので。今の現場ではちょっと緊張しますね、先輩だしめちゃくちゃ面白い人も多いですし。

草薙:そもそも第七世代がそんなに仲いいわけでもないですけどね(笑)。ただ、去年と同じ企画の2021年版みたいな収録に行った時に、前はほとんど第七世代でやってたのが、3~4年前のメンバーに戻ってるなっていうのはたまに感じますね。

『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「芸人体当たりシミュレーション」にしても、今年はマヂカルラブリーさんとかの世代が多かったし。そこに、さらに平成ノブシコブシの吉村(崇)さんが戻って来てたりとか(笑)。僕がテレビに出始めた頃って第七世代のちょっと前だったんで、その頃に戻ったなって感じですね。

やっぱり先輩だし、話す相手もいないし、楽屋とかでも緊張はします。でも、僕の場合は腕のある先輩たちに助けてもらうことも多いんで。そこはやっぱり優しいなって思いますね。


――同世代の霜降り明星、かが屋などは、今でもテレビやYouTube、賞レースに積極的に挑戦しています。その中、お二人はすごくマイペースに活動しているように見えますね。

宮下:なるべくストレスから遠ざかってます(笑)。果敢に賞レースに挑むとか、自分がやって来なかったことに挑戦するっていうのは負担がすごいので。意識してとかじゃなく、ストレスを避けてたら自ずとそうなったというか。せっかく幸せになりたくて仕事してるのに、嫌な思いするのももったいないなっていうのもありますし。

草薙:そもそも僕らってコント番組やりたかったり、賞レースに出たかったりって感じじゃないんです。でも、この世界に入って芸人のセオリーに流されたというか。とくに1~2年目とかは、「M-1(グランプリ)の決勝に行かなきゃ」って雰囲気にのまれちゃったんですよ。芸人とはそういうもの、みたいな。

ただ、よくよく考えたら、M-1獲りたくてこの世界に入ったわけじゃないしなって。それで、一昨年ぐらいから、噓つくのやめようと思ったんですよね。“コンテストに挑戦してる”って一生懸命に見えるし、悪い印象は与えないじゃないですか。ただ、嘘ついてやっつけで出るのは、逆に失礼かなって思ったんですよね。

「そもそも僕らってコント番組やりたかったり、賞レースに出たかったりって感じじゃないんです」(草薙)=スギゾー撮影
「そもそも僕らってコント番組やりたかったり、賞レースに出たかったりって感じじゃないんです」(草薙)=スギゾー撮影

有吉さんは「脳みそどうなってんのかな」って思う

――2018年元日の『ぐるナイ おもしろ荘』に出演してから4年目なります。テレビに出る前と今で、バラエティーやお笑いに対する姿勢は変わりましたか?

草薙:最近思うのは、「スタッフさんって仲間なんだな」ってことですね。テレビに出たての頃は、どこかでずっと「評価されてる」って気持ちがあったから、敵みたいに思ってました。「面白くないと思われたくない」みたいな。でも、今は一緒に作っていくのがテレビなのかなって。それこそ、『スイモクちゃんねる』に出て教わりましたね。

宮下:僕は、とくに「じゃない方」って言われてる期間がありながらやっていたので、より一層スタッフさんとの距離が遠かったんですよね。どうしても「『じゃない方』って思われてる」って気持ちが距離を生んじゃうし、打ち合わせの時に目を見てもらえないみたいなこともぜんぜんありましたし。

ただ、その時期からまずスタッフさんと仲良くなって面白いものを作ろうとは思ってましたね。とくにロケとかで、スタッフさんを笑わそうと意識してました。テレビの前にいる視聴者を意識しないって本来はよろしくないんでしょうけど、現場が盛り上がるのが一番いいし、そこで「面白いじゃん」って思ってもらえれば、その後の仕事につながりそうだなっていうのもあったんで。

『スイモクちゃんねる』は、僕の中でその集大成みたいな感じがあったんです。スタッフさんとコミュニケーションが取れてるからこそ、あの楽しい雰囲気が出せたのかなって思うし。ただお笑いやればいいってだけじゃなくて、空気を作っていく作業っていうのが一番重要だなと改めて感じましたね。


――これまでいろんな番組に出演されていますが、とくに印象に残っている番組や共演者はいますか?

宮下:『あちこちオードリー』(テレビ東京系)には、すごく感謝してます。僕のしゃべりに、あんなに時間を割いてくださる地上波の番組ってほかになかったんで。しかも、そこをいい感じで使っていただけたのもすごくありがたかったですし。

番組に出てから、スタッフさんとの距離も近くなった気がします。「見ましたよ」とかって業界の人から声を掛けられるようになって、すごく仕事がやりやすくなりました。

草薙:有吉(弘行)さんは本当にすごいなって。テレビ出る前も思ってたけど、たまに一緒に出させてもらった時により感じるというか。しかも、毎年すごくなってるじゃないですか、あのレベルで。そこもすごいなって思いますね。

『有吉クイズ』(テレビ朝日系)にしても、有吉さんが出す回答って全部面白いし。「脳みそどうなってんのかな」って思う時ありますね。僕、あまりにも芸能人知らなかったから「(日本)タレント名鑑」(VIPタイムズ社)買いましたもん。あの番組って変装したタレントさんを当てるクイズが恒例だから、とにかく引き出しがないとどうにもなんないなと思って。今は何とかやってますけど、もうちょっと頑張らないとなって思います。

「『あちこちオードリー』(テレビ東京系)には、すごく感謝してます。僕のしゃべりに、あんなに時間を割いてくださる地上波の番組ってほかになかったんで」(宮下)=スギゾー撮影
「『あちこちオードリー』(テレビ東京系)には、すごく感謝してます。僕のしゃべりに、あんなに時間を割いてくださる地上波の番組ってほかになかったんで」(宮下)=スギゾー撮影

個々で戦っていくには敵が強過ぎる

――テレビ出演して間もない頃は草薙さんの露出が多めでしたが、ここ最近は『タモリ俱楽部』(テレビ朝日系)や『クイズ!THE違和感』(TBS系)といった番組で宮下さんにもスポットが当たっています。

宮下:得意なジャンルが違うから、なかなか2人でいいところを出すって難しい部分もあるんですよね。草薙はリアクションが面白いし、僕は趣味の仕事を広げたいし。ただ最近は、ロケとかスタジオも2人でやらせてもらえるようになったので、コンビとして幸せだなと思います。

不満とかではなく、番組の企画に沿って考えれば、たしかに草薙だけでいいなっていうのもぜんぜんあるんですよ。それを踏まえてコンビで呼んでもらえるのは、本当にありがたいです。

草薙:そもそも僕は1人で出るのが好きじゃないからすごく楽になりました。あと千鳥さんとかタモリさんとかは、宮下のほうにスポットを当てるじゃないですか。そういう相方の隣にいるってすごく難しいことだったんだなって思うようになりましたね。

あんまり入っていって邪魔してもいけないし、かと言ってまったくしゃべってないのもすごくつまらなく映る。ちょうどいいバランスみたいなのが、すごく難しいなって。それと同時に、こんな難しいことを今まで宮下はやっててくれたんだってことにも気付けたし。

それからは、宮下に「すごいムズいけど、こんな時どうしたらいい?」って聞くようになりました。そうすると宮下が、「いや、変に出ないほうがいい」とかってアドバイスくれたりとかして。とにかく笑ってるってことも大事なんだってわかったし、お互いに助け合いながらやれてる感じはあります。


――どちらにもスポットが当たったことで、お互いの立場を理解できるようになったと。

草薙:やっぱり個々で戦っていくには敵が強過ぎるもんね。最初テレビに出た時に、面白い人しかいないなと思って。毎回言ってたよね、「天才しかいない」って。

宮下:才能がすご過ぎて怖さすら感じてた。どんどんそういう現場だと孤独になっていくんですけど、本来は面白い人がいたら戦うんじゃなくて肩を組んでもらうというか、手を取ってもらうっていうのが一番大切で。草薙はそういうのが自然にできるタイプだから、最初からバーッと出て行けたと思うんです。

僕は誰かに助けてもらうとかっていうのがすごく苦手で。去年の『アメトーーク!』で三四郎の小宮(浩信)さんと絡ませてもらったのが、初めて出した僕なりのかわいげというか(苦笑)。「助けてくれ!」っていう。それで、ああいう感じ(小宮さんを挑発するような態度)になったんです。実際、面白くしていただいて、いまだに小宮さんには感謝してます。

草薙:小宮さんすごいもんね、やっぱ。僕らのケンカは、お互い夢中だもんね。あれはプロレスじゃなくて“夢中”です(笑)。

宮下:仕掛ける時には「プロレスしよう」って感じなんですけどね。やっていくうちに、まず草薙がマジになって、次に僕が「なにマジになってんだ、コイツ」ってマジになる(笑)。

草薙:もうずっとやってる。一番最初(AbemaTVの『チャンスの時間』)からやってるんじゃない? 僕らってボディブローで世に出てったんだ(笑)。

宮下:あれで出てったのか、このコンビは(笑)。逆に言うと、草薙に言えないことはほぼない。何でも言えますね。そういうところは、四千頭身にうらやましがられます。

「草薙に言えないことはほぼない。何でも言えますね。そういうところは、四千頭身にうらやましがられます」(宮下)=スギゾー撮影
「草薙に言えないことはほぼない。何でも言えますね。そういうところは、四千頭身にうらやましがられます」(宮下)=スギゾー撮影

正規の方法でうまくいった芸人じゃない

――今年8月に草薙さんが30歳を迎えて、コンビ揃って30代に入りました。今後、どんなふうにキャリアを重ねていこうと考えていますか?

宮下:僕はずっと子どもっぽいものが好きなんですよ。仮面ライダー、遊戯王、ボードゲーム、おもちゃ全般が好きだから、なるべくこの感性がなくならないようにしたい。50~60になってもおもちゃ好きだったら、それが一番面白いなって思うし。そもそも人に言われてブレるタイプじゃないんですけど、いい意味で改めないというか、このまま一貫性を持って活動したいっていうのはありますね。

草薙:僕は今時珍しいぐらいバラエティーしかやってなくて、本当に無趣味なんですよね。ただ、最近はバラエティーだけ出て食べられてるっていうのも幸せなのかなって感じるようになりました。2人で趣味のほうにいってもなって思うし、コンビとしてもバラエティーで頑張りたいから、僕はそっちで頑張って、別の方面の仕事は宮下に任そうと思ってますね。

30になることをまったく想像してなかったから、「なってしまったか」って感じです。普通に働いてて30だと、下の面倒とか見なきゃいけない年齢じゃないですか。たまに後輩から相談受けたりしますけど、僕らって正規の方法でうまくいった芸人じゃないから言えることがないというか。

宮下:本来はコンテストで結果出して、ちゃんと番組でハネるっていうのが定石だもんね。ただ、今草薙が後輩に貢いでるから、そこはちょっと気を付けてほしい。1人かわいがってる後輩がいて、誕生日だけで6万円ぐらい使ってるんですよ。ひいては変な女性に引っかかって、金むしり取られそうな気もするというか。後輩にそんな感じですからね。

草薙:コロナ禍でバイトできなかったりもしてたんで、ちょっとお金貸してるみたいな感じですね。まぁでも、お金あげるぐらいしか後輩にしてあげられることがないんで(笑)。技術的なアドバイスもできないし。僕らが若手の頃に「これ嫌だったな」って思うようなことはやめてあげたいですけどね。


――もともと同じアパートでしたけど、今は別々の場所に住んでいるんですよね。離れてみて変化したことってありますか?

草薙:別のところっていっても自転車で5分ぐらいですけどね(笑)。ただ、あんまり近いと物音とか気になるし、ケンカした後に帰るところ同じってけっこうストレスだったから、今ぐらいの距離が一番ちょうどいいのかなと思います。

それとは別に、僕のアパートの環境が劣悪なんですよ。カビだらけで、息してるだけでどんどん調子悪くなってくぐらいの。たまに「なんでここ住んでんだろうな」って思います(笑)。露骨に宮下の体調が良くなったからね、顔色とかもどんどん良くなってるし。

宮下:僕が今のところに引っ越してちょうど1年ぐらい。マジで驚いたのは、頭の回転が速くなりました。草薙と同じアパートに住んでた時は、ずっとしんどかったんで本当に良かったですね。ちょっと潔癖なところもあるから、精神的につらかったっていうのもあったし。草薙はあそこ引っ越したほうがいいって。たぶんもうちょい面白くなるよ。

草薙:それこそ女性と付き合ったりするにしても、呼べる部屋じゃないからね。まずはちゃんとした部屋を探そうかなと思います。まぁ引っ越すとしても、今のところからそんなに離れない感じですね。やっぱりネタ合わせとかはすごい楽だし、何かあればすぐに宮下のところに行けますから。

取材を終えて――刹那的だからこそ、偶発的な笑いを生む

宮下草薙は2019年の「ABCお笑いグランプリ」で3位になったにもかかわらず、翌2020年から賞レースにエントリーしていない珍しい若手コンビだ。平場でのやり取りと同じく、ネタもハプニング性を持ち味としている。大会向けにしっかりと構成を組む芸人が多い中で、真逆の方向へと突き進む異端児と言える。

重要なのは、結果的にそうなったということだ。インタビューでも触れられている通り、「ストレスを避けたい」「好きな仕事がしたい」「自分に嘘をつきたくない」という気持ちが原動力となっている。頭で考えたことではなく、今感じることを形にしていく。刹那的な2人だからこそ、次々と偶発的な笑いを生むのではないだろうか。

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