カルビーの人気シリアル食品「フルグラ」。朝食として手軽に食べられる点などが好評ですが、おいしくて食べ過ぎてしまうという声も聞かれます。そんなフルグラ1食分を量れるスプーンの存在が注目を集めています。
フルグラとは

今年3月で発売30周年を迎えたフルグラ。
オーツ麦やライ麦などの穀類を主原材料とするグラノーラに、フルーツを組み合わせた商品です。
手間をかけずにある程度の栄養成分を補給できる点などが人気で、ロングセラーになっています。
おいしいからとついつい多く食べてしまう、といった声も聞かれますが、カルビーによると1食分の目安量は50g。
ホームページでは以下のように説明しています。
フルグラを食事にする場合は、パンやご飯と同じように主食としてお召し上がりいただけます。
おすすめしている1食分50gは、女性のご飯茶碗1杯分(約140g)のエネルギーに相当します。
必ずしも50g食べなければならないということではありません。
お客様の状況(年齢、身体活動量等)にもよりますので、量を調整してお召し上がりください。
スプーン2杯で約50gに

そんな1食分の目安分量を量ることができるスプーンの存在が、ツイッター上で注目を集めています。
生活雑貨を手がけるマーナが販売している「フルグラ計量スプーン」(税込み528円)です。
スプーン2杯で約50gになる仕組みで、袋につけるためのクリップも付いています。
「当初は1杯で50gも検討しましたが、大きくなりすぎる点と、シリーズの複数商品を混ぜて楽しむ方もいらっしゃる点から、2杯としました」とマーナの担当者。
フルグラが大好きで、ついつい食べ過ぎてしまうため、手軽に量る商品があったら便利だろうと企画したそうです。
2018年2月に発売

発売されたのは2018年2月。マーナからカルビーに声をかけて、共同企画商品として世に出ました。
カルビーの担当者は当時をこう振り返ります。
「ご提案を受けて『注ぐに当たって自分たちもちょっとしたストレスを抱えているかも』と意見が一致し、ご一緒させていただくことになりました」
適切な量を食べてもらうことが重要と考え、商品裏面にも目安量を記載していますが、それでも問い合わせがあることから共同開発を決めました。
袋につけるためのクリップは、カルビー側から提案。
フルグラは、テーブルに置いてそれぞれが注いで食べるという消費者行動があるため、「袋に引っ掛けておけると便利で、おしゃれなのでは」と考えたそうです。
毎日食べても大丈夫?

24日にツイッターで紹介されて注目を集めたこの計量スプーン。
発売から3年以上経って話題になったのは、ここ数日のツイッター上での議論が背景にあるようです。
「フルグラはお菓子だから朝食に向かない」といった投稿に対して、賛同する意見や、「1食分のご飯より糖質が少ない」「フルグラだから絶対に悪いとはなりません」「なんでも食べ過ぎたら太る」といった反論が寄せられています。
カルビー公式ページには、こんなQ&Aのコーナーがあります。
何も食べずに出かける人には、是非利用していただきたい食品です。
手間をかけずに、ある程度の栄養成分を確保できるメリットがあります。
毎日食べ続けていただいてもよろしいかと思いますが、完全栄養食品ではありませんので、1日1食が理想です。
また他の食事には、できるだけ沢山の食品を選ぶように心がけてください。(食材の種類が多いほど食事に偏りが無くなります。)
食事としてお召し上がりいただく場合は、パンやご飯と同じように主食としてお召し上がりください。フルグラだけですと、たんぱく質が不足します。
ビタミンやミネラルも添加されておりますが、全てを補えるものではありません。
たんぱく質を多く含む食品(牛乳、ヨーグルト、豆乳など)や野菜、果物を組み合わせてお召し上がりになることをおすすめいたします。
女性の社会進出が進む世の中、忙しい人たちを応援したいという思いから発売されたフルグラ。
忙しい朝には便利で、手軽に栄養成分を補給できるメリットがあります。
食べる量や組み合わせの工夫などで、うまく活用することが大切なようです。