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ネットの話題

ゴミを放置した夫に妻が遣わせた”部隊” 遊び心に「最高のセンス」

家族の「うっかり防止ルール」

鍋野たまさん(@dqgiga)提供
鍋野たまさん(@dqgiga)提供

目次

食べっぱなしの菓子の袋、使ったティッシュ、家庭内でたびたび発生する「ゴミの放置」。そんな日々のイライラを、遊び心で和ませた妻のアイデアが、ツイッターで話題になっています。話を聞きました。

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カラス、増えてる

ツイッターで話題になっているのは3枚の写真です。
1枚目に写っているのは、置きっぱなしになっている、お菓子の空き袋。その横には、黒いカラスがちょこんとたたずみ、何か言いたげにゴミを見つめています。

添えられた文章によると「最近ゴミを放置すると妻の使役するカラスが来る」。投稿者はゴミを放置した「犯人」の夫のようです。

2枚目の写真では、「早く捨てないとカラスが増えます」。確信犯的に増えている複数のお菓子の空き袋。そして、それを囲む3羽のカラス。カラス、増えてる!


3枚目の画像では、妻から「待機列です」との説明とともに、「使役待ち」と見られるカラスが5羽、並んでいる姿が写されていました。

ゴミを巡る家族のやりとりが見えるこの投稿に、「最高のセンス!」「うちも、カラス遣わせます!」「かわいすぎて、もっと放置しちゃいそう」などとコメントが寄せられ、15万件の「いいね」がつきました。

「さらにおもしろいね」

一連の投稿をし合っていた夫婦の「妻」側、鍋野たまさん(@dqgiga)に話を聞きました。


鍋野家に「カラス」がやってくるようになったのは、小学生の子どもたちが休校中で家にいた期間のできごとでした。

夫の鍋野ぺすさん(@nabenopesu)が捨て忘れて放置していたゴミを発見したたまさん。

文句も言ってしまいたくなるところですが、たまさんは、ふと、休校中の子どもたちが折り上げた、たくさんの折り紙作品がテーブルにあるのに目を留めました。その中から「カラス」をつまんで、夫が放置したゴミのそばに置いてみたそうです。

「たくさんいると、さらにおもしろいね」と、子どもたちとカラスを5羽に増やし「待機」させました。

鍋野たまさん(@dqgiga)のツイート
鍋野たまさん(@dqgiga)のツイート

遊びの延長

このカラス隊の役目は、「ゴミを捨てられない夫を注意する」というものではありませんでした。たまさんは「私も、子どもも、捨て忘れることがあります。家族の間で『うっかり』の捨て忘れへのいたずら、という遊び心です」と話します。

2枚目で3羽のカラスが見つめていたのは、子どもたちの食べたお菓子ゴミでした。

インタビュー中、たまさんは「今もふとテーブルを見たら、私が丸めたメモの所にカラスが来ていました(夫が置いたようです)」と楽しんでいます。

カラスが来る前は、「捨てなさいよ!」と注意することが比較的多かったというたまさん。

今はカラスを置いて「ほらほら、カラスが来たよ」と言い合います。「遊びの延長といった感じで、ストレスがあまりないです」

「ほらほら、カラスが来たよ」
「ほらほら、カラスが来たよ」

思わぬ展開も

鍋野さん夫婦は、二人でボードゲームを作る仕事をしています。夫ぺすさんが主にルール作り、妻たまさんがイラストを担当するそうです。

代表作の「犯人は踊る第三版」


今回のカラスでは、子どもがカラスをかわいがって、逆にゴミを増やしてしまう思わぬ展開も生んだそうですが、遊び心は家庭に変化をもたらしているそうです。

「生活が楽しくなったことは確かですね。カラスたちは気に入っているので、今後も出没させたいです」

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