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「宿題よりも、大切」母が見守った息子の「尊い時間」に共感の嵐
「息子よ、それでいい」と言えた理由
宿題をサボっている息子の後ろ姿。そっと近づいた母が目撃したのは――。「息子よ、それでいい」。宿題をしろ!というのではなく、あえて見守った母の行動に、ツイッターで共感が広がっています。投稿した女性に話を聞きました。
投稿には、算数ドリルを開きながら、ドリルそっちのけで、なにやら、落書きをしている子どもの写真が投稿されています。
そして、こんな文章が添えられていました。
「息子よ、それでいい。 今のその時間は宿題よりも大切で、とても尊い」
息子が一心不乱に描いている「落書き」の正体とは……。
息子は、机の上に乗っている猫を、熱心に写生しているのでした。
この投稿に、「息子さんのイラスト、味がありますね」「画伯がいらっしゃる!」「そう言える母にワタシもなりたい」「世界一幸せで温かい時間が流れていますね」とコメントが寄せられ、「いいね」7万以上を集めました。
息子よ、それでいい。 今のその時間は宿題よりも大切で、とても尊い。 pic.twitter.com/sRLI5SBRAw
— なみそ (@omochi_nam01) November 5, 2020
投稿したなみそさんに話を聞きました。
熱心に鉛筆を走らせる、小1の息子(7歳)を見たとき、最初は「宿題サボってるなー」と思ったそうです。
ここで、思わず「宿題しなさい!」と注意してしまいそうなところですが、なみそさんの目は、息子のそばにいる猫たち(おもち、ういろう、いなり)に留まりました。
「あ、猫の絵を描いているんだ」、そう気づいたとき、なみそさんは、その行動を見守ることにしたそうです。熱心に写生を続ける息子と、入れ替わり立ち替わり「私も描いて」とばかりに、ポーズをとる3匹の姿。なみそさんが感じたのは、「なんて、幸せな時間…!」。その時間を、カメラで切り取りました。
猫たちは、お絵描きが終わると、自然とどこかに行って、息子もしっかり宿題を終わらせたそうです。
なみそさんが、その時間を「幸せ」だと感じたのは、幼少期の記憶がありました。
「私も幼少期から絵を描くのが好きでした。そんな私を見てた私の両親も、勉強をしなさい! とは言いませんでした」
「自分が一番好きな事を誰にも負けないほど、とことん追求させてくれた両親。だから、私もそんな感じで、我が子を育てるようになったのかもしれません。 勉強はソコソコでいいんです(笑)」
息子さんはその後、「作品」に色を塗った上に、先代の猫や、先代猫の骨つぼなど、いろいろなものを書き足して、無事、完成させたそうです。
今夜も教科書を詰める事が出来ぬまま、寝る時間になりました pic.twitter.com/uqMJDQYijm
— なみそ (@omochi_nam01) October 20, 2020
多くの反響の中には、「ほしい!」と言ってくれる人もいたそうで、自営業で彫金の仕事をしているなみそさんも「いろいろな方にほめて頂き、とてもうれしく思っています」と驚きます。
「息子にはこれからも大好きな絵をたくさん描いてほしいです。画材と時間をたくさんあげて、自由にいっぱい描かせていきたいと思います」
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