連載
#210 #withyou ~きみとともに~
胸が痛い夏休み…遠山大輔さんが見つけた嬉しさ「来年必ず会おう」
「共有」がとても大きいと思います。
今年の夏は、新型コロナウイルスの影響を受け、夏休みを短縮する学校も少なくありませんでした。10代からの人気も高い、芸人・グランジの遠山大輔さんに、例年とは違う夏を過ごした中高生たちへの思いを聞くと「胸が痛いことばかり」。楽しみにしていたことができない状況の乗り切り方など、書面インタビューで聞きました。
――今年の夏は、花火大会の中止や、外出の自粛など、楽しみにしていた予定がなくなってしまった子どもたちもいると思います。制限のある夏、子どもたちの様子で心配になった話題はありましたか?
「夏休みが短くなった分、塾にたくさん通わなきゃならなくなって、結局夏休みは2日しかなかった」という声を耳にしました。そんな状況で、メンタルをどうやって保てば良いんだろう…と。自分のような大人は想像もつきません。
(中止になった大会がある)スポーツにしろ、大学生がいまだに同級生に会えていないという生徒が多いという事実にしろ、10代のみんなからしたら「なんで大人はスポーツして仕事も電車で行ってんのに俺たちはダメなの?」と、そりゃ思うよなあと、胸が痛いことばかりです!
―― 逆に、「制限」の多い今年だからこそ、子どもたちが得られるものはあるでしょうか。
それでも新しいやり方というのは必ずあるはずですし、子どもたちは大人が思いもつかないようなアイデアを持ってるとも思ってます。
これまで大人が作った考え(もしくは「今までこうやってきたからこうなんだよ、余計なことは考えなくて良し」という考え) 、これを覆すことが出来るわけですから、「自ら考える」、ということを得てほしいなと思ってます。
―― 何らかの理由で楽しみにしていたことができなくなったことがあったとき、その出来事を乗り切るコツはありますか。
「共有」がとても大きいと思います。
北海道で毎年夏に行われるている「ライジング・サン・ロックフェスティバル」、今年は勿論中止だったのですが、YouTube で過去の映像をみんなで振り返る、というイベントが8月15、16日でありました。これを10万人以上(同時視聴者数)が観ていたということで、「自分と同じ気持ちの人がこんなにもいたんだ」というのがとても嬉しく、「よし、この人たちと来年かならず会おう」と自然に思えるようになったので。
――遠山さんは8月29日、TikTokでのライブ配信、「夏のモヤモヤをはき出そう」をテーマにライブ配信をします。どんな番組になりそうでしょうか。
感染症の広がりを機に、大人も答えを持ってない時代になったと思っています。学生たちの率直な思いを聴いて、一緒に答えを探していきたいと思っています!
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とおやま・だいすけ
お笑いトリオ・グランジのリーダー。3月まで10年間にわたり、10代に人気のラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」(TOKYO FMをキーステーションにJFN系38局で、平日毎日放送)の2代目校長をつとめた。現在はTOKYO MXで土曜日午後9時から放送中の音楽番組「69号室の住人」のMCとしても活躍中。
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