連載
#26 注目!TikTok
TikTokで人気 サラさん救った「色んなかわいい」勇気くれた褒め
多様な「かわいい」認めてくれた友の言葉

茨城で過ごした子ども時代「なんで私だけ」
「遊び場が自然の中だったので、いわゆる『夏らしい遊び』は小学生の時に全部やりきったっていう感じですね。男の子に混ざってスポーツするような活発な子でした」
@sarakordi0622 逃した魚は大きいよ、ってね😜
♬ How You Like That - BLACKPINK
「子どもの頃、私は髪の毛が天然パーマでくるくるで、眉毛も太くて。いわゆる『日本人』と顔の印象が違うのがすごく嫌だったんです。周りには『外人』って呼ばれて、髪も『チリチリ』ってからかわれて、『なんで私だけ違うんだろう』って思っていました」
「茨城って東京みたいに外国人が多くないじゃないですか。ハーフの子もほとんどいませんでした。制服を着たり、一緒に行動したり、みんなと同じことをすればするほどどうしても目立っちゃう。『同じ』っていうことを大切にする教育を受けていると、子どもって『違う人』を攻撃しようとするんです」
「強くいられた」授業参観
娘に何かあるとすぐに「俺が学校に行く」と身を乗り出すような熱い心も持っており、その信頼感から「お父さんが出て行くくらいだったら、私が頑張るから」と思えたと話します。
「あと、父は見た目に迫力があるんで、父が授業参観に来ると、からかっていた子もみんな怖がって私に優しくしてくれたんです。その時間がすごく頼もしくて、強くいられました」。そう語るサラさんからは笑みがこぼれます。

多様な「かわいい」褒めてくれた友
中学時代には、海外のファッションやメイク情報に敏感になる子も増え、サラさんは「海外にはいろんな『かわいい』があるんだって知った」と話します。
「その時も友だちが『目が大きくてかわいい』とか『まつげが長い』とか、私のいいところをたくさん見つけて褒めてくれたんです。ネガティブな言葉よりも、私を認めてくれる友だちの言葉を強く感じるようになりました」
この「褒め」が大切だったとサラさんは振り返ります。いまでは眉毛もチャームポイントのひとつです。

10年来の付き合いのある友だちでも、「かわいい」と褒め合う関係だといいます。
日本人の肌に合わせたメイク「合わない」悩む子も
「メイク動画って本当にたくさんあるんですけど、日本人の肌に合わせてるものが多くて、『ファンデーションが白すぎて合わない』っていうハーフの子もいます。だからこそ褐色系の私の肌に、ちゃんと似合うメイクをするっていうことを意識しています」
サラさんの元にはこうした悩みや相談が、動画のコメントだけではなく、SNSのダイレクトメッセージにも届くそうです。

「人の気持ちって、言葉ひとつでマイナスからプラスに変えることができるんです。もちろん逆もありますけど、褒める、認めることで変わってくることがあると思うんです」
しんどいとき「誰かと話して」
ウイルス禍で、友だちに会えない寂しさをビデオ通話で共有しているというサラさん。SNSに集まる相談も、友だちや好きな人に会えない不安感が目立つようになっているといいます。
「心細い時、ひとりで考えるのは絶対にダメなんです。誰かと一緒に話したり、気持ちを共有したりすることが大切なんじゃないかな」
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