twitter facebook hatebu line LINE! 連載 2020/08/29 みんなの感想 #26 注目!TikTok TikTokで人気 サラさん救った「色んなかわいい」勇気くれた褒め 多様な「かわいい」認めてくれた友の言葉 人気TikTokクリエイターのサラ・コールディさん 出典: GROVE提供 野口みな子 #withyou TikTok 目次 茨城で過ごした子ども時代「なんで私だけ」 多様な「かわいい」褒めてくれた友 日本人の肌に合わせたメイク「合わない」悩む子も 「『日本人っぽい顔になりたい』ってずっと思っていました」。投稿する動画には常に数千~数万件の「いいね」が集まる、人気のTikTokクリエイター、サラ・コールディさん(24)。イラン人の父と、日本人の母を持つサラさんは、地元の茨城県で過ごした幼少期、周囲と容姿を比べ「なぜ私だけ違うのかと感じていた」といいます。それでも「私には私の良さがある」と思えるようになったのは、父の存在と、お互いを認め合う友人関係がありました。 【PR】指点字と手話で研究者をサポート 学術通訳の「やりがい」とは? 《小学生~大学生対象アンケート》 ウイルス禍の中での夏休みに関するご意見を募集しています(Googleフォーム) アンケート「夏、どう過ごしましたか?」 茨城で過ごした子ども時代「なんで私だけ」 TikTokで50万人近いフォロワーを抱えるサラさん。ファッションやダンスを披露する動画には、「かわいい」「かっこいい」など、彼女に憧れるコメントが集まっています。洗練された都会的な雰囲気が印象的ですが、高校まで緑豊かな茨城県で育ちました。 「遊び場が自然の中だったので、いわゆる『夏らしい遊び』は小学生の時に全部やりきったっていう感じですね。男の子に混ざってスポーツするような活発な子でした」 @sarakordi0622 逃した魚は大きいよ、ってね😜 ♬ How You Like That - BLACKPINK そんなエネルギッシュなサラさんでしたが、学校生活の中では、あるコンプレックスを抱えていました。 「子どもの頃、私は髪の毛が天然パーマでくるくるで、眉毛も太くて。いわゆる『日本人』と顔の印象が違うのがすごく嫌だったんです。周りには『外人』って呼ばれて、髪も『チリチリ』ってからかわれて、『なんで私だけ違うんだろう』って思っていました」 「茨城って東京みたいに外国人が多くないじゃないですか。ハーフの子もほとんどいませんでした。制服を着たり、一緒に行動したり、みんなと同じことをすればするほどどうしても目立っちゃう。『同じ』っていうことを大切にする教育を受けていると、子どもって『違う人』を攻撃しようとするんです」 「強くいられた」授業参観 こうした環境でも、サラさんに勇気を与えてくれたのは、イラン人の父でした。サラさんにとって父は、たとえ意見がぶつかっても、娘に「1回やってみないとわからないから、痛い目見てこい」と言えるような力強さを持つ人。そして本当に「痛い目」を見てしまった時には、必ずケアをしてくれる優しさを持ち合わせた人だといいます。 娘に何かあるとすぐに「俺が学校に行く」と身を乗り出すような熱い心も持っており、その信頼感から「お父さんが出て行くくらいだったら、私が頑張るから」と思えたと話します。 「あと、父は見た目に迫力があるんで、父が授業参観に来ると、からかっていた子もみんな怖がって私に優しくしてくれたんです。その時間がすごく頼もしくて、強くいられました」。そう語るサラさんからは笑みがこぼれます。 リモートでインタビューに応えるサラさん しかし、とりわけ眉毛へのコンプレックスはしばらくなくならなかったというサラさん。「日本人っぽい顔」に寄せようと眉毛を細くした時期も。父に「その眉毛がいいんだよ」と言われても、当時は心に響かなかったそうです。 多様な「かわいい」褒めてくれた友 成長するとともに、サラさんに自信を与えてくれたのは、友だちの女の子たちの言葉でした。小学校の時も、「チリチリ」とからかわれた髪を、友だちは「ふわふわで気持ちいい」「かわいい」と言ってくれました。 中学時代には、海外のファッションやメイク情報に敏感になる子も増え、サラさんは「海外にはいろんな『かわいい』があるんだって知った」と話します。 「その時も友だちが『目が大きくてかわいい』とか『まつげが長い』とか、私のいいところをたくさん見つけて褒めてくれたんです。ネガティブな言葉よりも、私を認めてくれる友だちの言葉を強く感じるようになりました」 この「褒め」が大切だったとサラさんは振り返ります。いまでは眉毛もチャームポイントのひとつです。 出典: GROVE提供 「私たちって、最初は『おめでとう』って祝福されて誕生してくるじゃないですか。でも、大きくなるにつれて、『ここが変だあれが変だ』っていうことばかり増えてくる。褒めるってすごく大事だと思うんです」 10年来の付き合いのある友だちでも、「かわいい」と褒め合う関係だといいます。 日本人の肌に合わせたメイク「合わない」悩む子も TikTokなどさまざまなSNSで、ファッションやメイクなどを発信しているサラさん。そこには、かつてのサラさんと同じように、人との違いや容姿に悩む人たちが集まっているといいます。 「メイク動画って本当にたくさんあるんですけど、日本人の肌に合わせてるものが多くて、『ファンデーションが白すぎて合わない』っていうハーフの子もいます。だからこそ褐色系の私の肌に、ちゃんと似合うメイクをするっていうことを意識しています」 サラさんの元にはこうした悩みや相談が、動画のコメントだけではなく、SNSのダイレクトメッセージにも届くそうです。 出典: GROVE提供 自身も容姿に悩んだ経験から、同じ立場の子どもたちを元気づけ、多様な「かわいい」を伝える立場となりました。発信する上で意識をしているのは、自らも勇気づけた「肯定する」ことだといいます。 「人の気持ちって、言葉ひとつでマイナスからプラスに変えることができるんです。もちろん逆もありますけど、褒める、認めることで変わってくることがあると思うんです」 しんどいとき「誰かと話して」 サラさんは、8月29日18時から配信される、TikTok教室ライブ配信「みんなの『それな!』」に出演します。部活の大会や夏のイベントなどがなくなった不完全燃焼感や、オンライン授業や課題への戸惑いを抱く10代の「モヤモヤ」を、共有していく番組です。 ウイルス禍で、友だちに会えない寂しさをビデオ通話で共有しているというサラさん。SNSに集まる相談も、友だちや好きな人に会えない不安感が目立つようになっているといいます。 「心細い時、ひとりで考えるのは絶対にダメなんです。誰かと一緒に話したり、気持ちを共有したりすることが大切なんじゃないかな」 【お知らせ】TikTokライブでのご意見募集中 withnewsでは8月29日午後6時から、芸人でグランジの遠山大輔さん、TikTokerのサラ・コールディさんと修一朗さん出演のTikTok教室「みんなの『それな!』」をライブ配信します。部活の大会や夏のイベントなどがなくなった不完全燃焼感や、オンライン授業や課題への戸惑いを抱く10代の「モヤモヤ」を、共有していく番組です。ライブ配信はwithnewsのTikTokアカウントから見ることができます。 【モヤモヤ募集中】 番組の中では、小学生から大学生のモヤモヤを紹介する予定です。以下のフォームからご意見をお寄せください。 ご意見募集中! 「夏、どう過ごしましたか?」 10代のための相談窓口あります ・チャイルドライン 18歳以下の相談窓口。電話やチャットで相談できます。サイト内では、誰にも見られないように「つぶやく」こともできます。 ・Mex(ミークス) 10代のための相談窓口まとめサイト。なやみに関する記事や動画も見れます。 withnewsでは、生きづらさを抱える10代への企画「#withyou ~きみとともに~」を続けています。 #withyou #きみとともに をツイートする みんなの「#withyou #きみとともに」を見る TikTokで人気サラさん救った「色んなかわいい」勇気くれた褒め 1/4枚 withnews