留学「まさかこんな風に帰ってくるとは」
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既にシンガポールの大学の授業はオンラインに移行していたため、日本でも受講を継続。テストもオンラインで受けたそうです。プログラムとしては単位も取得し修了しましたが、本来は6月頃まで続いていたはずの留学生活。「まさかこんな風に帰ってくると思わなかった」と明かします。
大学までは野球漬け、ルーティンが動画に
前期の授業にあたる単位は留学中に取得していたため、帰国してから後期が始まる9月中旬までは「ずっと夏休み状態」。しかし、世界はウイルス禍真っ只中で、どこかに出かけることもはばかられます。これを機に株や資産運用の勉強も始めたそうですが、これだけにとどまらないのが修一朗さんです。

しかも、「同じことを続けるが苦じゃない」という性格で、1日3本見るというほどの映画好きという修一朗さんは、動画編集、映画鑑賞、勉強を繰り返す毎日を4カ月続けてきました。
「大学に入るまではずっと野球部で、ほぼ毎日練習漬けでした。『うまくなりたい』っていう気持ちが強くて、好きなことをやり始めると全然時間が足りないんです」
100本撮って使うのは25本「自分は凡人だから」
「動画構成は4つのポイントを立てていて、イントロ(導入)、ボディ(主部)を2つ、そしてエンディング。この幹となる内容をガチガチに固めてから撮影します。1時間半くらいかけて撮影して、編集もだいたい1時間半。100本くらいの素材を撮影したとしたら、実際に使うのは25本くらいでしょうか。ナレーションも台本を作ってしゃべっています」
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最近では、修一朗さんのスタイルを模倣した動画も投稿されていますが、「客観的に自分のいいところや悪いところに気づけるので、ものすごく感謝している」と話します。
こうしたこわだりや作り込みに、キャラクターとのギャップも感じますが、ここまで動画制作に真摯に向き合うのはどうしてなのでしょうか。修一朗さんは「自分は凡人だ、類いまれな存在にはなれない『そこそこ』なんだという気持ちが強い」と語ります。
帰国子女だけど「英語が話せない」コンプレックス
「帰国したら、周囲は僕のことを『帰国子女』という目で見ているので、『なんで英語しゃべれないの?』って何度も聞かれました。結局『英語いじり』は地元で7年間続いて、きつかったですね。できないものはできないのに、苦しかったです。姉は英語がぺらぺらだったのにも、劣等感を持ちました」
そのコンプレックスから、「絶対にまた海外に行く」と心に決めていた修一朗さん。大学2年生の時に1年休学し、カナダに留学。そして前述のシンガポールにも留学し、英語を身につけていきました。
それが、動画制作にも好影響をもたらしました。
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「海外に興味を持って、英語ができることが強みになりました。このスタイルでフォロワーが30万人を超えた時に、『やっと自分だけのものができた』と思えてうれしかったですね」
帰国、就活、TikTok…怒濤の4カ月で下した決断
今年度卒業を控える修一朗さんは、就活の焦点を、留学生を対象とした秋の就活プログラムに合わせていました。しかし、当初はウイルス禍で開催が危ぶまれていたため、流れのままに通常の就活戦線の中に入っていかざるをえませんでした。
混乱が広がる情勢で、人よりも遅いスタートを切る焦りを痛感。それでも憧れていた業種を目指し、遅れを取り戻そうと挑みましたが、ふと「これでいいのだろうか」という疑念が湧いたといいます。
発信する楽しさ、ものづくりの面白さを知り始め、更にはTikTokで収入が得られるようになってきました。インフルエンサーだからこそ得られる人脈や対価が、広げてくれる可能性もあります。その中で、就職という選択はいささか窮屈にも思えました。
「今『やりたい』と思っていることが、行こうとしているフィールドではできなくなる。きっと『やりたくないこともやろう』と割り切ることはいつでもできるから、今会社に就職しなくてもいいんじゃないかって思いました」
もちろん、周囲の反対はありました。しかし、「就活は新卒は2年目までが限界だ」という忠告を受けても、「1年あれば何でもできる」と言い切ります。ひとつのことを極め、研究し、やり続けることが、既にこの4カ月で結果となって見えています。「僕が頑張ってみせるから」と話す表情は、挑戦する楽しさで満ちあふれていました。

「若いエネルギー、無駄にしないで」
野球少年だった修一朗さんは、かつての夏休みを思い出し、「来る日も来る日も野球ばかりしていたので、突然目標がなくなったら、気持ちが切り替えられない」と話します。
「でも厳しい言葉に聞こえるかもしれないけど、ウイルス禍を理由に若いエネルギーを無駄にしてほしくないなと思っています。資格を取ったり、筋トレしたり、僕みたいにSNSで有名になる人もいる。こうした時期でもこれまでの自分より、経験値を高めることができるということを忘れないでほしいですね」

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