連載
#75 #父親のモヤモヤ
妻の「あなた仕事頑張って」は本心だった? 夫婦の役割分担を考える
【平成のモヤモヤを書籍化!】
結婚、仕事、単身、子育て、食などをテーマに、「昭和」の慣習・制度と新たな価値観の狭間を生きる、平成時代の家族の姿を追ったシリーズ「平成家族」が書籍になりました。橋田寿賀子さんの特別インタビューも収録。
番組では、夫婦の役割分担に焦点が当たりました。
子育てとーさんが、共働きの妻と交代で送り迎えをし、一方が料理を作っている時は、もう一方が子どもをお風呂に入れたり一緒に遊んでだりして分担していることを話しました。すると、番組のパートナーでKBCアナウンサー、一児の母親でもある山﨑萌絵さんが、「『うらやましい~』という声が聞こえてきそう」と反応しました。
山﨑アナが続けて「(子育てとーさんは)最初、性別役割意識が強かった。『男は仕事』『女は家庭』……」と話すと、今度は、パーソナリティーで、同じくKBCアナの小林徹夫さんが、「珍しいですね、最近としては。若い方であるならば」と応じました。
内閣府の「男女共同参画社会に関する世論調査」(2019年度)によると「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考えた方について、「どちらかといえば反対」「反対」と答えた人は60%。「賛成」「どちらかといえば賛成」の35%を上回っています。「賛成」する割合は、70歳以上の男性が高くなっています。
スタジオで男性の出演者が、「妻も、自分は子育てするから、あなた仕事がんばってと」と夫婦の役割分担を振り返ると、山﨑アナが「子育てが楽しいというか向いている人と、女性でも仕事したいという人もいますから、バランスが難しい」と発言しました。
小林アナはさらに、「女性の方も、そういうふうに考えないといけないと、社会から思わされていた部分も、もしかしたらあったかも」と指摘。自発的に「内助の功」を選んだように見えても、実際には社会から思わされたケースもあるのではないかと問いかけたのです。
その後も「両親が近くにいないのはきつい」「お金を稼いで、子どもを大学にまでやらなきゃいけないという『脅迫観念』はわかる」といったやりとりがありこの日の放送を終えました。
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