MENU CLOSE

連載

#75 #父親のモヤモヤ

妻の「あなた仕事頑張って」は本心だった? 夫婦の役割分担を考える

#父親のモヤモヤとKBCラジオ「小林徹夫のアサデス。ラジオ」のコラボ企画。第2回は夫婦の役割分担にも話が広がりました(写真はイメージです)=PIXTA
#父親のモヤモヤとKBCラジオ「小林徹夫のアサデス。ラジオ」のコラボ企画。第2回は夫婦の役割分担にも話が広がりました(写真はイメージです)=PIXTA

目次

#父親のモヤモヤ
※クリックすると特集ページ(朝日新聞デジタル)に移ります。

夫婦は納得。でも、「男は仕事、女は家庭」と社会に思わされている部分も? 仕事と家庭の両立などに葛藤する男性の姿を描く「#父親のモヤモヤ」企画と、九州朝日放送(KBC)のラジオ番組「小林徹夫のアサデス。ラジオ」のコラボ放送の第2回では、夫婦の役割分担についてスタジオで議論がありました。
【PR】手話ってすごい!小学生のころの原体験から大学生で手話通訳士に合格

【平成のモヤモヤを書籍化!】
結婚、仕事、単身、子育て、食などをテーマに、「昭和」の慣習・制度と新たな価値観の狭間を生きる、平成時代の家族の姿を追ったシリーズ「平成家族」が書籍になりました。橋田寿賀子さんの特別インタビューも収録。

#ゆるゆるお父さん遠足の中心メンバーが出演

コラボ企画は月に1回、ラジオ番組の午前8時10分~20分の「アサリポ」というコーナーで放送されています。「#父親のモヤモヤ」企画記事をもとに、スタジオやリスナーを交えて葛藤を共有しています。

2回目の放送は、7月16日。昨年9月に配信された「仕事から離れ…『父親』としてつながれる『#ゆるゆるお父さん遠足』」が題材でした。

誰でも遠足の主催者になれ、SNS上で開催を表明するだけ。参加の連絡は特に求めない。当日の過ごし方は自由。そんな父親と子どもだけのお出かけ「#ゆるゆるお父さん遠足」が全国に広がっているという記事です。

番組には、遠足の中心メンバーで、ウェブデザインの会社を営む子育てとーさん(@kosodate10_3)もインタビュー出演しました。かつては仕事人間で、子どもが生まれてからは「大学に行かせないと」と、さらにアクセルを踏んだこと。妻に家事や育児の負担がのしかかり「離婚」の文字も出てきたこと。「お金よりも家族の時間の方が大切だ」と言われ、仕事への向き合い方を徐々に変えたこと。新型コロナウイルスの影響で活動ができていないことなどを語りました。
「#ゆるゆるお父さん遠足」開催の目印となる旗。現在は新型コロナウイルスの影響で活動もストップしているという
「#ゆるゆるお父さん遠足」開催の目印となる旗。現在は新型コロナウイルスの影響で活動もストップしているという

子育て当初は強かった性別役割意識

番組では、夫婦の役割分担に焦点が当たりました。

子育てとーさんが、共働きの妻と交代で送り迎えをし、一方が料理を作っている時は、もう一方が子どもをお風呂に入れたり一緒に遊んでだりして分担していることを話しました。すると、番組のパートナーでKBCアナウンサー、一児の母親でもある山﨑萌絵さんが、「『うらやましい~』という声が聞こえてきそう」と反応しました。

山﨑アナが続けて「(子育てとーさんは)最初、性別役割意識が強かった。『男は仕事』『女は家庭』……」と話すと、今度は、パーソナリティーで、同じくKBCアナの小林徹夫さんが、「珍しいですね、最近としては。若い方であるならば」と応じました。

内閣府の「男女共同参画社会に関する世論調査」(2019年度)によると「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考えた方について、「どちらかといえば反対」「反対」と答えた人は60%。「賛成」「どちらかといえば賛成」の35%を上回っています。「賛成」する割合は、70歳以上の男性が高くなっています。

妻の「仕事頑張って」は本心だった?

スタジオで男性の出演者が、「妻も、自分は子育てするから、あなた仕事がんばってと」と夫婦の役割分担を振り返ると、山﨑アナが「子育てが楽しいというか向いている人と、女性でも仕事したいという人もいますから、バランスが難しい」と発言しました。

小林アナはさらに、「女性の方も、そういうふうに考えないといけないと、社会から思わされていた部分も、もしかしたらあったかも」と指摘。自発的に「内助の功」を選んだように見えても、実際には社会から思わされたケースもあるのではないかと問いかけたのです。

その後も「両親が近くにいないのはきつい」「お金を稼いで、子どもを大学にまでやらなきゃいけないという『脅迫観念』はわかる」といったやりとりがありこの日の放送を終えました。

「小林徹夫のアサデス。ラジオ」についてはこちらから

父親のリアルな声、お寄せください

記事の感想や体験談を募ります。いずれも連絡先を明記のうえ、メール(seikatsu@asahi.com)で、朝日新聞文化くらし報道部「父親のモヤモヤ」係へお寄せください。

 

共働き世帯が増え、家事や育児を分かち合うようになり、「父親」もまた、モヤモヤすることがあります。それらを語り、変えようとすることは、誰にとっても生きやすい社会づくりにつながると思い、この企画は始まりました。あなたのモヤモヤ、聞かせてください。
みんなの「#父親のモヤモヤ」を見る

連載 #父親のモヤモヤ

その他の連載コンテンツ その他の連載コンテンツ

全連載一覧から探す。 全連載一覧から探す。

PICKUP PR

PR記事

新着記事

CLOSE

Q 取材リクエストする

取材にご協力頂ける場合はメールアドレスをご記入ください
編集部からご連絡させていただくことがございます