4コマ漫画「追いかけてコーン」

「えっ?」と見下ろすと、女性の靴にスプーンを押し当ててる人がいます。「やっと取れましたよ!あなたの足があって良かった!」。よく見ると、こんもりえぐった土の上に、コーンが一粒。
「ステーキについてるコーンをスプーンですくおうと思って、となり町から追い込んで来たんですよ!ハハハッ」
愉快に笑う男性に、女性は辛辣な一言を浴びせるのでした。

あのとき確かにあったラブレター
諦めきれない事といえば、僕が小学生4年生の時のことです。当時の僕が抱えたアイデンティティは「クラスで1番分厚い辞書を持ってる男」でした。
ある時クラスの女の子に「その辞書貸して!」と言われ、恍惚の表情に涎を垂らしながら貸したのです。
そして返してもらったあと、なんの気なしにパラパラと辞書をめくると、何やら手紙のようなものが挟まっていました。
「ラブレターだァァァ!」僕はX JAPANのボーカルよろしく、心の中で叫びました。はやる気持ちを抑えて、後でじっくりいたぶるように読もうと思い辞書を閉じてロッカーにしまいました。
しばらくした後、興奮冷めやらぬなか辞書を開くと、そこにはあったはずの手紙はもうなかったのです。
いや、絶対にあったはずなんです。あれはラブレターだったんです。間違いありません。恥ずかしくなってこっそり抜き取ったんでしょうか。
どうして僕にラブレターを紅んでしょうか。
<こやま・こーたろー>
漫画家。「違和感」を作風とし、漫画家のSNS「コミチ」やTwitterで毎日4コマ漫画を発信中。前後関係を無視したセリフや、突拍子もない理不尽な展開が得意。Twitterアカウントは@MG_kotaro。