連載
#10 漫画「あなたそれでも教師ですか」
一点透視図法と出会って決めたはずなのに…美術科生徒の内面、漫画に
最初は楽しかったのに、好きな気持ちだけで続けることができたのに
連載
#10 漫画「あなたそれでも教師ですか」
最初は楽しかったのに、好きな気持ちだけで続けることができたのに
しろやぎ秋吾 イラストレーター
共同編集記者美術科クラスの男子くん、部活は陸上部に所属しています。部活動の最中、クラスの違う仲間から「どんなかんじよ?新しい副担が来た感想は」と聞かれます。
男子くんの暮らすの副担任は、本当は画家になりたいけど、生活のために非常勤講師となった「新米くん」です。
男子くんは、「いつも通りゴリ北がいないと締まらないって感じ」と、どこか頼りない副担任を評価はしていません。
時は遡り、男子くんの中学時代の美術の授業。
一点透視図法を使って立体的な絵を描く時間です。
美術の先生が言う「ワークシートをもらったら、絵の具セットから定規を出してね」の言葉に、「定規使ってもいいんだ…なんか数学みたい」と、驚く新米くんです。
配られた方眼用紙に、定規を使って線を引いて立体を描いた中学時代の男子くん。
「すげー…簡単に立体になった…」と感動している様子です。
そこで新たに先生から与えられた課題は、「自分が住みたい『理想の部屋』を一点透視図法で描いてみましょう」。
美術科を選んだ理由を「なんでなん?」と友人に問われた男子くんは、その後の陸上部の練習中も「なんでだっけ」と引きずります。
きっと質問を発した友人は軽い気持ちで質問しただけなのに、どうして男子くんはそんなに深く考え込んでしまうのでしょうか。
作者のしろやぎさんに解説してもらいました。
【次回予告】
本人はこれまであまり意識していなかったようですが、中学時代のこの美術の授業でのとあるやりとりこそが、男子くんが美術科に進学した原点になっているようです。
◇
withnewsでは、しろやぎさんの「あなたそれでも教師ですか」を毎週日曜日に配信予定です。新米くんを軸とした教育現場を描いていきます。
1/72枚