MENU CLOSE

お金と仕事

5172

もしかしたら今後の主流に? 制約からの解放、場所を問わずに結婚式

一度はキャンセル、それでも…

富田竜介さんと香菜子さんの結婚式
富田竜介さんと香菜子さんの結婚式 出典: Vウェディング&トキハナ提供

目次

新型コロナウイルスが各所に影を落とす中、結婚式を決行した2人がいます。従来のように1カ所に全員で集まって祝うスタイルではなく、オンラインでの結婚式。参列者にとっては時間とお金の制約も少なくなり、式をする側にとっては誰を呼ぶかといった悩みから解放される、今後の主流になりうる式を取材しました。(朝日新聞デジタル編集部・影山遼)

【関連記事】悩める結婚式の今 キャンセル料に延期料…臨機応変に対応する式場も
 

ハワイをキャンセル

2人は東京都内に住む富田竜介さん(26)と香菜子さん(25)。ハワイでのフォトウェディングを5月に予定していましたが、新型コロナウイルスの影響で、泣く泣くキャンセルにしたといいます。

そのタイミングで、竜介さんが以前勤めていた会社「リクシィ」が実施を予定していたオンライン結婚式の存在を知り、すぐに2人でやってみようと決めました。

5月24日。東京・新宿のスタジオで、着飾った2人の周りをカメラや音響のスタッフたちが、お互いに距離をとりながら囲みます。撮影された映像は、動画配信サイト「Vimeo」を使って、ライブ配信されました。海外をイメージした風景など、CGで様々な映像を背景に流しながら、式は進んで行きました。

撮影の様子
撮影の様子 出典: Vウェディング&トキハナ提供

費用の負担も抑えられる

ただ一方的に配信するだけでなく、友人といった参列者とはウェブ会議システム「Zoom」で会場とつなぎ、お祝いのメッセージも。参列者は「投げ銭」をすることもできました。料理も引き出物もないため、主催する側も参列する側も負担を減らすことができます。費用も50万~150万円ほどに抑えられるそうです。

富田さんは「自粛ムードの中、結婚式をやっていいのかな、と不安な気持ちがありました。ですが、たくさんの方々がサポートしてくださり、終わってからも充実感でいっぱいで、結婚式っていいなあと思いました」と感想を寄せてくれました。

お祝いのメッセージも
お祝いのメッセージも 出典: Vウェディング&トキハナ提供

大阪では海外からの参加も

「Zoom」を使った「オンライン結婚式」が18日夕、大阪市住之江区の結婚式場であった。新型コロナウイルスの感染拡大で大勢が集まるイベントが難しくなるなか、大阪市のウェディング業者が新しいサービスを打ち出した。
式を挙げたのは、大阪市の会社員、福留悠時さん(35)とベトナム出身の介護福祉士、ルオン・ティ・リリーさん(30)。ベトナムにいるリリーさんの親族や友人を含め、約100人がオンラインで見守った。
コロナの影響で教会も使えなくなり、2人は挙式の中止も考えていた。「いつ収束するのかも分からないし、また人を集めるのも難しい。挑戦してみようと思った」(福留さん)という。
この挙式を企画したブライダルサロン「MOOO WEDDING」の石谷隆太社長(37)は「延期すると挙式のタイミングを失う人もいる。少しでも機会を提供できれば」と思いを語った。
2020年4月19日朝日新聞朝刊

自宅で挙げる式も

結婚式の動画制作を手がけるユーグラッド(東京)は、「WEB婚」のサービスを始めた。新郎新婦が自宅で挙げる結婚式を、「Zoom」で中継。スタッフが遠隔操作で司会進行役を務め、招待された人はビデオチャットで参加できる。当面の間は税抜き7万4千円で提供する。
2020年5月12日朝日新聞朝刊

演出の仕方も柔軟に

取材した以外にも、場所の制約を受けることのない新たなスタイルの結婚式は各地で開かれています。平均して300万円以上かかるとも言われる従来の結婚式よりも、負担は少なく済みます。演出や進め方も柔軟にでき、席数の関係で参列者をどうするかといった悩みもありません。これまでの概念とは違った結婚式が今後、広まっていくかもしれません。

(8月4日午前10時追記)
リクシィが運営する結婚式の情報サイト「トキハナ」は、「感染症拡大時には日程変更料を免除する」などといった契約内容を、式場⾒学の前に把握できる環境を整えると、8月4日に発表しました。対象は、参画している347社になります。
また、8月6日午後7時からは、提携する全国の式場と協⼒し、コロナ禍の結婚式の現状が分かるイベント「オンラインフェス」をYouTube内のトキハナチャンネルで開きます。

CLOSE

Q 取材リクエストする

取材にご協力頂ける場合はメールアドレスをご記入ください
編集部からご連絡させていただくことがございます