マンガ
リモートワーク中、突然「切っていいぞ」にじみ出る優しさマンガに
理想の上司に「かちょーッ!!」

「今どきの若いモンは…」怒られると思いきや
テレワークしてる時、一緒にラジオ体操してくれるタイプの課長#今どきの若いモンは pic.twitter.com/dnmoxTgfq4
— 吉谷光平 5/27新装版発売! (@kakikurage) May 11, 2020
その中でも麦田が戸惑っているのが、勤務中つながっているテレビ会議システム。画面の向こういるのは、上司の石沢課長です。「上司にずーっと見られてて、緊張感で更に疲れる!!!」
気分転換に「音楽聴きたい!ラジオ体操したいー!」と悶々としていると、気付いたのか課長が「ったく 今どきの若いモンは…」とつぶやきます。
図星な言葉に「それだと本当に仕事してるか分かんないし…サボッちゃったりしちゃうかもですし…」としどろもどろになっていると、課長がきっぱり。
「少しくらいサボッても別にいいぞ?」
猫に笑顔、上司の言葉に「かちょーッ!」
「そもそも出社してる時も ずっと見てる訳じぇねぇだろ」と、飼い猫に邪魔されながらも、麦田に語りかけます。「それに…」と続ける課長。「見てなくても麦田がちゃんと仕事するのは知ってる 何も心配してねぇよ」と極め付けの笑顔まで……。
吉谷さんのツイートには「こんな上司に私はなりたい」「猫が最高」などのコメントが寄せられ、2万件以上の「いいね」が集まっています。
リモートワークを続けてきたからこそ、感じること
仕事は基本的にリモートワークという吉谷さん。それまではアシスタントとして漫画家のもとへ出勤していましたが、運動量が減り危機感を覚えたといいます。「出勤って実はすごいカロリー使ってるんだなって実感しました」
自身の経験からも、「ラジオ体操など、意図的に体を動かすようにすることが大事」だと話します。
吉谷さんの職場では、アシスタントともずっと遠隔でやりとりしてきましたが、「息抜きしながらじゃないと、集中力も持たない」という思いがありました。時には「やりすぎ」ともとれる最近の風潮に、「課長に一言言ってもらえたら」と今回の漫画を描いたそうです。
「理想の上司」うれしい反面…
カッコよすぎる石沢課長のセリフは、「やはり、自分が言われてうれしいと感じる言葉にしています」。「僕が課長みたいにできる人間じゃないので、僕にもこんな上司がいたらいいなと思って考えています」
ただし気をつけているのは、「口調は穏やかでも、優しいだけにならないこと」。やるべきことはちゃんとやるということも伝えることが、石沢課長らしさでもあります。
「みなさんの現実は違うのかな、ハードな状況で働かれているのかな、という闇が垣間見えて、心配になります。すぐに上司を変えるのは難しいと思うので、みなさんが上司になったときに部下に優しくしてほしいな、と感じています」
吉谷さんの漫画「今どきの若いモンは」の新装版の1巻と2巻には、描き下ろしも追加され、5月27日に発売予定。Amazon(https://www.amazon.co.jp/dp/475806864X/)では予約が開始されています。