連載
画家の夢、食べるため教職へ「勢いで引き受けちゃった」心情マンガに
「子どもにまでバカにされて…」
サンタの格好をしてバイトに励む新米くんですが、やるせない思いはあるようで。
バイトの途中、タバコ休憩を挟みます。
「抜け出したい。何かきっかけがほしい」。思わず切実な言葉がこぼれます。
そんな様子を見かけた通りがかりの小さな女の子。新米くんのまねをしてちゃかします。
「子どもにまでバカにされて…」プルプルと悔しがる新米くんです。
そのとき、新米くんの電話に着信が入ります。
「きょ、教育委員会から電話だ…」
いまは12月。なんとこのタイミングで臨時講師の空きが出たのです。
「美術科の高校ですか…はい!できます!」
描かれた新米くんの後ろ姿からはどんな表情をしているかはわかりませんが、いつもより言葉に勢いがあるような。
とうとう「抜け出すきっかけ」を得た新米くん。今後の展開が気になるところですが、まず知りたいのは、教育委員会から採用の連絡が来たときの新米くんの感情です。これまでのストーリーの中で、新米くんは、生活のために教職につくことに懐疑的な部分があったり、画家になるための思いを断ち切れないでいたりと、一筋縄ではいかない感情を持っているようにも思えますが…。
作者のしろやぎさんに聞きました。
淡々とバイトを続けていたら、いつの間にか12月。
新米くんは、「年が明けたらハローワークに行って正規の仕事を探しに行こうかな」とか、「環境が変われば未知なる力が湧いてきて、今までさぼってて出来なかったこともできるようになるかもしれない…」とか考えています。
ちなみに、産休や病休の先生の代わりを探して、変な時期に教育委員会から電話がかかってくることは意外とよくあります。(そして教員免許を持っていて講師登録している人だったらすんなり採用されたりします)
自分からは絶対に学校現場に行こうなんて思わなかった新米くんですが、「誰かが誘ってくれるなら行ってみてもいいんじゃないだろうか」「たった3ヶ月の契約だし、無理なら無理で辞めたらいいや」と、その場の勢いで引き受けることになるのでした。
…その3ヶ月付き合わされる生徒はたまったもんじゃないですね。
【次回予告】
とうとう舞台は、新米くんの新たな職場「学校」へと移ります。そこで待ち受けていたのは。
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withnewsでは、しろやぎさんの「あなたそれでも教師ですか」を毎週日曜日に配信予定です。新米くん編に続き、男子くん編など、新米くんを軸とした教育現場を描いていく予定です。
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