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連載

#3 漫画「あなたそれでも教師ですか」

「だいたい奨学金返済高すぎ」画家の夢とバイトの現実、マンガで描く

「いやしかし自分の意志の弱さにはびっくりしますわ」

「あなたそれでも教師ですか」
「あなたそれでも教師ですか」

目次

絵描きとして生きていきたいけど、食べていくために教職に就く主人公の成長を描く、マンガ「あなたそれでも教師ですか」。インスタグラムを中心に作品を発表しているイラストレーターのしろやぎ秋吾さん(@ siroyagishugo)が描く主人公・新米くんは前回、大学の先生から「正採用目指して臨時講師をしよう」という提案を受けました。高校の臨時講師の空きを待つ間、バイトに明け暮れる毎日ですが、画家の夢はいずこへ。
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放置された画材、増えるバイト…

春に大学を卒業し、「晴れて」フリーターになった新米くんでしたが、おやおや?季節は12月に……。
コンビニバイトに明け暮れる日々の中、「バイトで1日が終わっていく」とつぶやきます。心の声からは、さらにバイトを増やしたことも明らかになります。

一方、部屋の片隅には箱に入ったままの画材。
「何やってんだろ俺…」の言葉がむなしく響きます。

自省が止まらない新米くん「だいたい奨学金高すぎ」

接客中も自省が止まらない新米くん。

「いやしかし自分の意志の弱さにはびっくりしますわ」
「だいたい奨学金の返済額高すぎん?こんなのどうやって…」

もんもんと考え続ける新米くんの耳には、たばこの注文をするお客さんの声が聞こえません。
しびれを切らしたお客さんは「聞いてる!?」と怒鳴りますが、新米くんは動じないどころか、商品を渡した後も「帰れ帰れケツアゴ」と悪態をつく始末です。

「このまま開けなくてもいいのかも…」しろやぎさんの真意

新米くんの今後が心配でなりませんが、自分の意志の弱さを痛感すること、日常生活でも大いにあります…ダイエット中にお菓子食べてしまうなんてこと、繰り返す人も少なくないでしょう。
作者のしろやぎさんに、新米くんが画材の箱を開けない心理を解説してもらいました。

 【しろやぎさんコメント】

貧乏生活をしながらでも、自分がやりたいことをするためにアルバイトを始める新米くんですが、画材を箱に入れたまま、コンビニバイトに明け暮れる日々を送っています。

「仕事にある程度慣れてから始めよう」「もう少しお金を貯めて大きめのキャンバスを買ってから始めよう」「暑すぎるから涼しくなってから始めよう」と、何かと理由を探して箱を開けないままにしています。

もしかしたらこのまま開けなくてもいいのかもしれません。

生きているだけでギリギリの生活をしているのに、ここで箱を開けてしまったら更に自分を追い詰めてしまうんじゃないだろうか。

始めてから打ちひしがれて自分の意志で辞めると決めるよりも、仕事とかお金とか時間とか家庭とか、他に大事なものがあるからと言って辞める方が何となく大人っぽいし、かっこよく辞めれるのかもしれません。

【次回予告】
「抜け出したい」と思いつつバイト生活から抜け出せない新米くんの元に、一本の電話が入ります。
 
          ◇
withnewsでは、しろやぎさんの「あなたそれでも教師ですか」を毎週日曜日に配信予定です。新米くん編に続き、男子くん編など、新米くんを軸とした教育現場を描いていく予定です。

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