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うんち特化型ユーチューバーのまじめな思い コメントに切実な相談も

「東京生まれの便秘育ち」コメント欄には切実な相談も

うんち特化型ユーチューバーの長瀬みなみさん(右)と石出奈々子さん=東京
うんち特化型ユーチューバーの長瀬みなみさん(右)と石出奈々子さん=東京 出典: 朝日新聞

目次

バラエティ系、やってみた系、ゲーム実況系......。様々なジャンルで個性や才能ある人たちが輝くユーチューブの世界。そんな百花狂乱の中で、ひときわ異彩を放っているチャンネルがある。

「ウンTube」。ウンチをテーマに2人の女性がトークする内容だ。これはユーチューブ界の「最果て」か?──。そんな思いを抱きつつ、記者は撮影現場へと向かった。

カメラの前で「ブリブリ〜」

都内某所。新型コロナウイルスによる外出自粛の動きがまだ出ていなかった3月前半、ある雑居ビルの一室でウンTubeの撮影があった。

うんちをモチーフにした帽子をかぶる長瀬みなみさんとお笑い芸人の石出奈々子さんがカメラの前で「ブリブリ〜」と叫んでいる。

「うんちを出す観点で言うと、ヨーグルトは乳酸菌も入っていて素晴らしいんですが、食物繊維が入っていない。だから、ドライフルーツなど食物繊維が多いものと一緒に食べると効果的です」

長瀬さんがそう言うと、石出さんが「なるほど〜」と感心してうなづく。

ウンTubeの取材の模様はこちら

この日撮影した動画は、花粉症対策と腸活がテーマ。腸内環境を整えるためのレシピを紹介しつつ、それによって便秘が解消されたり、免疫力が高まることで長期的には花粉症対策にもなることなどを説明した。

チャンネルがスタートしたのは2018年11月。原則、毎週水曜日に配信しており、これまでに投稿した動画は約80本、登録者数は4万人を超える。

便秘を解消するのに役立つ食事やストレッチなどの情報について提供。ネットで都市伝説のように語られる便秘解消法について、専門家の意見を紹介した上で、長瀬さんや石出さんが実際に試すこともある。

その結果、良質なうんちが出た場合は、その模型を粘土で作って「MVU(Most Valuable Unchi)として発表、最初から最後まで「うんち」を切り口に話は進む。

ユーチューブの撮影に臨む長瀬さん(右)と石出さん=東京
ユーチューブの撮影に臨む長瀬さん(右)と石出さん=東京 出典: 朝日新聞

「東京生まれの便秘育ち」

うんち特化型ユーチューバーが誕生した背景について、「きっかけは啓蒙活動だったんです」と長瀬さんは明かす。

長瀬さんが所属する会社「ウンログ」(東京)がうんちを記録するスマホ向けアプリを出しているが、それに関連して「腸活」(腸内環境を整えるための取り組み)の大切さを広めようと開設されたのがこのチャンネルだったという。

チャンネルもアプリも発案者は社長の田口たかしさん。便秘と下痢が多かった田口さんは腸内環境を良くすることの大切さを痛感、そのためには便を記録から始めようとしたが、世の中に便利なツールがないことに気づき、アプリを思いついたという。

「うんちの良し悪しを測る国際基準というものがあって、ブリストルスケールと言うんですけど、アプリはこれに準拠して、うんちをカレンダー形式で記録していきます」。長瀬さんはそう胸を張る。

うんちの形や色などを登録すれば、アプリ側が「ウンスコア」という形で点数化してくれる。

今でこそアプリは「ウンログくん」というキャラクターも登場する可愛らしいデザインだったが、当初はスタイリッシュで「男っぽい」デザインだったという。

長瀬さんは言う。

「田口は自分と同じように悩んでいる男性が多いだろうと想定してアプリを作ったんですね。ところが蓋を開けてみるとアプリのユーザーの95%が女性で。急きょ、デザインを変えました」

ユーチューブのメイン出演者に起用された長瀬さんも、田口さんに負けず劣らずうんちとの関わりが深い。便秘に悩まされた日々を長瀬さんは振り返る。

「私、『東京生まれの便秘育ち』っていうぐらい生まれてこの方、ずっと便秘だったんです。1週間に1回出たらいい方で、ひどい時は胃が痛くて病院に行ったら、お医者さんからお腹の上の方を指されて『この辺までうんちがたまってます』と言われることもあって...」

女性はホルモンの関係や筋肉量の違いなどから、男性と比べて便秘に悩むケースが多いとされる。

ウンTubeのチャンネルも当初は視聴回数などで苦戦を強いられたが、次第にコメント欄に切実な相談も寄せられるようなった。「潜在的な需要はあったんだと手応えを感じています」と長瀬さん。

うんちの大切さをさらに啓蒙するため、長瀬さんたちは「ウンログ女子部」というコミュニティーも始めた。腸内環境を改善するウォーキングレッスンや、専門家を招いての講演会なども開いている。

撮影中、石出さん(手前)に話しかける長瀬さん=東京
撮影中、石出さん(手前)に話しかける長瀬さん=東京 出典: 朝日新聞

「できる男はウンコがデカい」

うんちを軸にした活動のアイデアは尽きない。「うんちマッチングアプリなんてのも作りたいですね」と長瀬さん。「うんちの状態が似ている、つまり相性がいいということは、食習慣も似ているということで、人と人との相性にもつながるんじゃないかと(笑)」

さらには男性に対しても、うんちへの意識を高める取り組みをしたいと考えている。アプリのユーザーはほとんどが女性だが、男性にも使って欲しいという。

「『できる男はウンコがデカい』という本もあるぐらい、男性もうんちと無縁ではないんです(笑)。真面目な話、下痢に悩む男性の話も結構聞きますし、過敏性超症候群や大腸がんなど、男女双方に関係のある問題もあります。うんちって言葉のない自分からのメッセージなんです。前日までの生活習慣がもろに出てくきて、毎日無料でできる健康診断のようなもの。ぜひうんちに注目してほしいですね」

ウンTubeのユーチューブ動画

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