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#9 注目!TikTok
コロナウイルスで休校「やったね、楽しもう」賛否を呼んだ投稿の真意
全国一斉休校が要請されたその日、子どもたちに向けてTikTokで発信されたメッセージに反映されたのは、9年前の経験でした。
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#9 注目!TikTok
全国一斉休校が要請されたその日、子どもたちに向けてTikTokで発信されたメッセージに反映されたのは、9年前の経験でした。
@deadnosuke 僕が思う全学生に伝えたい、3/2から全国の公立小中高学校が休校するニュースについてです! ##ニュース ##コロナウイルス ##コロナ ##学校 ##高校生活 ##tiktok教室 ##tiktok社会学教室 ##卒業 ##休校
♬ オリジナル楽曲 - しんのすけ@映画感想13万人突破!
動画は、報道があったおよそ3時間後に投稿されました。
「『全国一律休校要請』の報道前に、大阪市の小中学校の休校報道があったんですよね。その時点で『大人のリモートワークよりも、子どもの方が遊びにおいてリモートできている』という考えがまとまっていたんです」
週に1回、関西の専門学校で映像について講義もしているしんのすけさんは、普段から学生に接していることもあり、その感覚には敏感です。
しんのすけさんの普段のTikTokの投稿は映画評が多いですが、今回はグッと対象を絞り、休校の影響を受ける小中高生をターゲットにしています。
「『大人らしくする』のがそもそも好きではなく、今回は学生寄りの目線で投稿をしてみようと思ったんです」
しんのすけさんは、これまでの自分の経験を振り返っても「映画をベースとして、ゲーム、音楽、マンガで育ってきて、あらゆる価値観をそこから学んできた」と話します。
「いまは音楽を聴くのも、映画を観るのも、外に行かなくてもできる環境が出来上がっている。感染リスクの面でも、自宅でそれらができれば自衛できます」
「それに、映画やゲーム、マンガ、音楽などに触れることで自分を見つめ直すこともできるし、自分の可能性を見つけることもできます」
「家にこもって、そういうものに触れることは、自分の可能性を広げるチャンスでもあり、それがつまり『勉強』にもなってきます」
「なんか、ゆるやかな震災感があるんですよね」
しんのすけさんが言う「震災感」とは、2011年の東日本大震災のころの雰囲気のことです。当時、しんのすけさんは大学生。同世代の中には、卒業式が中止になった人もいて、世の中の自粛ムードを身をもって感じていました。
「最近、あの頃に雰囲気が似てしまっている気がします。でも、自粛ムードが広がっていた2011年には(日本では)なかったネットフリックスや、当時なかった連絡手段もあり、家の中にいても過ごしやすくなっている。だから『震災感』を感じるものからちびっこたちを遠ざけつつ、エンタメに触れてほしいと思っているんです」
投稿の再生回数が増え、しんのすけさんのメッセージに対して賛否両論含めたコメントも多くついています。
「当事者の気持ちになると、休校によって卒業式がなくなってしまった子たちは悲しいだろうと思う。だから『なに言ってんねん』という意見があってもいいと思う」
ただ、「一つの提案」としてのメッセージを伝えたかったというしんのすけさん。
「子どもたちが大人と一緒に自粛ムードになる必要はないし、2020年のネット環境でできることはたくさんあるんだと伝えたかった。反応を見ていると、それは伝わっているんだろうなと思います」
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