ネットの話題
カップヌードルと思ったら…ケーキでした! 麺はチョコで忠実に再現
麺も具材もカップも全部ケーキです
一見するとカップヌードルですが、実はケーキなんです――。そんな投稿がツイッターで話題になっています。老舗洋菓子店のオーナーシェフに作ってもらったというケーキについて、日清食品ホールディングスの担当者に聞きました。
今月7日、カップヌードルのツイッターアカウントがこんなつぶやきを投稿しました。
「知り合いのケーキ屋さんにカップヌードルのケーキを作ってもらったのですが、思っていたよりガチだった件」
ツイートには3枚の画像が添付されていて、1枚目はフタがない状態、2枚目はナイフで半分にカットしている様子、3枚目が断面図です。
カップ部分に描かれているカップヌードルのロゴ、麺の上の具材、麺の断面、いずれも本物のように見えますが、ケーキなんだそうです。
この投稿に対して、「うっかりお湯を入れそう」「脳がついていけてない」といったコメントが寄せられ、リツイートは2万9千、いいねは9万5千を超えています。
知り合いのケーキ屋さんにカップヌードルのケーキを作ってもらったのですが、思っていたよりガチだった件。#アイスケーキ #カップも食べられる pic.twitter.com/P4TYFNOT7w
— カップヌードル (@cupnoodle_jp) January 7, 2020
広報担当者によると、中の具材部分だけでなくカップ部分も食べることができるそうです。
「カップのベースはパスティヤージュという、砂糖・卵白・ゼラチンで固めて作ったものです。パッケージロゴなどは、食べられる紙にロゴを印刷し、その上にグラスというパウダーシュガーにレモン果汁を入れて着色した甘いジャムのようなものを塗っています」
麺や具材は基本的にはチョコレートを使用。麺にはホワイトチョコレートに水あめを入れ、色合いを近づけるためにコーヒーエキスを追加。
それを薄く延ばして、部屋の温度を調節しながら1本1本カッターで切り、固まらないうちに麺の塊になるようまとめているそうです。
試作を含め、完成までに100時間くらいかかったというこのケーキ。制作したのは、東京・祖師谷にある老舗洋菓子店コンディトライ・ニシキヤのオーナーシェフである西田喜孝さんです。
外側だけではなく、切った中身まで再現してもらえないかと依頼したところ、カップの中で麺を浮かせる「中間保持法」まで忠実に再現されて驚いたといいます。
中間保持法とは、安藤百福氏が「カップ入り即席麺の製法としてこれ以上のものはない」と断言した発明です。
麺をカップの中間に固定することで、輸送中に揺れて麺が壊れることを防ぎ、麺が鎹(かすがい)の役目を果たしてカップの強度も高まります。
さらに麺の上に具をのせることができるため、できあがりの見栄えも良く、お湯を注いだとき、麺の下にお湯がまわって、麺が均一にもどるメリットもあります。
投稿が注目を集めたことについて、広報担当者はこう話します。
「制作者の方に非常に頑張っていただきましたので、このように話題になったことは非常に嬉しいです。ぜひ、ツイッター公式アカウント(@cupnoodle_jp)をフォローして、過去の投稿作品や今後の新作を楽しんでいただけると嬉しいです」
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