ネットの話題
「激レア」クマムシ追う理由「調査は賭け、やめときなさい俺がやる」
普通の生物ならそれを「死」と呼ぶ
よききさん
鈴木先生
鈴木先生
Acutuncus antarcticus ナンキョククマムシ(走査電子顕微鏡像)=鈴木忠先生提供
大きさは0.2~0.3mm程度のものが多く、最大でも1mm程度。肉眼で見るのはほとんど不可能な、小さな小さな生き物です。種類によって土の中や海の底などで暮らし、ビルにくっついているコケの中にも住んでいます。
クマムシが発見されたのは、200年以上前。今では、1300種類以上が見つかり、毎年新種が報告されているそうです。
鈴木先生
よききさん
よききさん
鈴木先生
オニクマムシの産卵。脱皮前に殻の中で産卵する。この産み方の卵はツルツルで突起がない=鈴木忠先生提供
鈴木先生
鈴木先生
鈴木先生は実際に2回調査に赴いたそうですが、発見には至っていません。
鈴木先生
よききさん
鈴木先生
運が左右するような場面もあるクマムシ探しは、「なかなか人にすすめられない」という鈴木先生。「5年で結果が出るかわからないですから。やめときなさい、俺がやるから」
そんな鈴木先生ですが、研究への意欲が「クマムシへの愛」かどうかというと、違和感を覚えるといいます。
鈴木先生
であれば、「クマムシ愛」が原動力ではないのでしょうか。
鈴木先生
鈴木先生
生き物が好きだからこそ、「好き」だけじゃ成立しないのが研究の世界。しかし、飼っていたクマムシが捕食する様子や、排便する様子を語る鈴木先生の表情は、本当に楽しそうでした。オンセンクマムシを「絶対に見つけてやる!」と無邪気に話す笑顔も印象的でした。
それでも、専門のクマムシを「あくまで最強生物のひとつ」という鈴木先生。生物への興味はさることながら、クマムシだけじゃない広い生物の世界へ導いてくれるところも、生物学者のあるべき姿なのだと感じました。
withnewsではマンボウやクマムシなど、ユニークな生き物の取材をしてきました。「最弱」というデマが蔓延しているマンボウや、「最強」と呼ばれているクマムシの「本当の姿」をのぞいてみませんか。
1/8枚