話題
産後の〝恨み〟は恐ろしい…ワンオペ育児、夫へのリアクションは激減
朝日新聞ポッドキャストに、30代の女性からおたよりが届きました

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朝日新聞ポッドキャストに、30代の女性からおたよりが届きました
育児や家事の負担が妻に集中し、夫への愛情が冷める「産後クライシス」という言葉があります。古くから「産後の恨みは一生」とも言われてきました。みなさんにも経験はありますか?
2024年度、企業で働く男性の育児休業の取得率が40.5%になりました。この10年で約15倍になったそうです。
とはいえ、まだまだ育児は女性に偏りがち。30代の女性からはこんなお便りが寄せられました。
番組ではリスナーさんのおたよりをもとに、朝日新聞の記者3人が語り合いました。
気づかぬうちに、相手への不満がたまっていることもあります。もしかしたらもう、相手に「期待しない」「諦めている」と思われていることも……。
※2025年9月25日に収録しました
「夫はもっと育児してくれると思っていたのに」
今年出産した筆者の友人の言葉を思い出しました。夫と協力して育児をする予定だったのに、ふたを開けてみたら仕事が忙しくなり、帰ってくるのは赤ちゃんが寝たあと。
ミルクはもちろん、お風呂も、寝かしつけも、すべて友人が担っているようでした。深夜赤ちゃんが泣いたときも、夫を起こさないように気を遣いながら友人があやしているそうです。
思わず「ちゃんと大変さや不満伝えられてる!?」と言ってしまいましたが、友人は「初めは伝えてたけど、もう諦めた」。疲れた表情とともに、静かな決意が見えました。
◇ ◇ ◇
ポッドキャストで話した男性記者の1人は、2カ月の育休経験者です。「もともと『産後の恨みは一生』という話を聞いていたので、ここは120%でやろうと思っていた」と話していました。
「産後の恨みは一生だとしても、産後の感謝も一生だと思うんですよね。だから、この時期だけはできれば育休を取って、それが難しくても何かしら参画する姿勢を作っていかなくてはいけないと思います」
育休取得率は年々高くなっているとはいえ、企業によってはかなわないこともあります。ただ、休みは取れなくても、できることはあるはずです。
家事育児の負担がどちらかに偏りすぎないように、恨みではなく感謝が残るように、お互い伝えることは伝えながら過ごしていけるといいなぁと考えていました。
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