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2019年11月03日

男性の育休「歓迎できない」が4割 記者が何度も聞いた父親の訴え


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「男性の育児参加は必要ない」と人事から告げられた男性。後に取得できたものの、当時記したメモをたどると後味の悪さがよみがえるという

「男性の育児参加は必要ない」と人事から告げられた男性。後に取得できたものの、当時記したメモをたどると後味の悪さがよみがえるという

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#父親のモヤモヤ
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育休取得を申し出た父親に、会社の人事責任者は「男性が育児する必要はない」と告げ、頭を下げて育休を取り職場復帰した後、上司は「謝罪する気持ちはないの?」と迫った――。父親の育休をめぐる実情を描いた記事が先日、Yahoo!ニュースで掲載されました。あわせて実施した「職場の男性の育休取得、歓迎できる?」という意識調査では、「歓迎できる」が5割で、「歓迎できない」は4割でした。父親の育休には、まだまだハードルがあるようです。(朝日新聞記者・高橋健次郎)

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意識調査、「歓迎できる」は半数

意識調査は、10月20日から30日まで実施され、1万801票の投票がありました。質問は3択。「歓迎できる」は48%(5188票)、「歓迎できない」は41.7%(4502票)、「わからない/どちらとも言えない」は10.3%(1111票)でした。

男性の育児休業取得率は、6.16%(2018年度)と低迷しています。

なぜでしょうか。厚生労働省が、三菱UFJリサーチ&コンサルティングに委託した調査では、育休を希望しながら取得しなかった男性の理由(複数回答)が見えてきます。以下が上位二つです。

「業務が繁忙で職場の人手が不足していた」 38.5%
「職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった」 33.7%

「人手不足」や「取得しづらい雰囲気」については、意識調査のコメント欄からも強くうかがえます。

「育休を取るか取らないかは本人の自由だが、歓迎するかしないかと言われれば歓迎は出来ない。男であれ女であれ、絶対数が減るだけだし」

「5人10人程度の小規模な会社だったらどうでしょう? ひとり抜けただけで仕事が回りませんよ」

Yahoo!ニュースの意識調査。「職場の男性の育休取得、歓迎できる?」という質問で尋ねた

Yahoo!ニュースの意識調査。「職場の男性の育休取得、歓迎できる?」という質問で尋ねた

出典:Yahoo!ニュース 意識調査

「奥さんは、もっと休めないの?」と問う声

育休を取得しづらい背景には、性別役割の意識も関係していそうです。

内閣府の16年度の調査では、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」という考え方に賛成する人が約4割いました。「育児は母親がすべきだ」といった固定観念も根強いです。
 
「育休を取得しようとしたら『奥さんは、もっと休めないの?』と聞かれた」。父親のそうした訴えは、私自身、取材で何度も聞きました。

育児休業取得率の推移

育児休業取得率の推移

出典: 朝日新聞

意識の変化必要

人手不足の原因としては、若い世代が減っているという人口構造の問題もありますが、景気も影響しており、状況は変化しています。一方、性別役割の意識は、大きな変化はなく推移しています。
 
コメント欄には、こうした意識変化の必要性を訴える声もありました。時間はかかっても、意識が変わらなければ、育休取得のハードルは残り続けるのでしょう。

父親のモヤモヤ、お寄せください

記事に関する感想をお寄せください。母親を子育ての主体とみなす「母性神話」というキーワードでも、モヤモヤや体験を募ります。こうした「母性神話」は根強く残っていますが、「出産と母乳での授乳以外は父親もできる」といった考え方も、少しずつ広まってきました。みなさんはどう思いますか?

いずれも連絡先を明記のうえ、メール(seikatsu@asahi.com)、ファクス(03・5540・7354)、または郵便(〒104・8011=住所不要)で、朝日新聞文化くらし報道部「父親のモヤモヤ」係へお寄せください。

 

共働き世帯が増え、家事や育児を分かち合うようになり、「父親」もまた、モヤモヤすることがあります。それらを語り、変えようとすることは、誰にとっても生きやすい社会づくりにつながると思い、この企画は始まりました。あなたのモヤモヤ、聞かせてください。

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