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連載

#24 #withyouインタビュー

カリスマ美容師、高木琢也さんが味わった「1回負けた後」始まる人生

「OCEAN TOKYO」代表の高木琢也さん=2019年7月5日、東京都中央区、林敏行撮影
「OCEAN TOKYO」代表の高木琢也さん=2019年7月5日、東京都中央区、林敏行撮影

目次

【8/26無料イベント開催】しんどい子が安心できる「居場所」を考えます

日本最大規模のヘアコンテストで3年連続1位を取り、予約は常に2か月待ちという美容師の高木琢也さんには、高校受験失敗という過去があります。志望校に落ちたことがご近所中に知れ渡る中、次の居場所を見つけるために「いまを楽しく過ごせばいい」と考え直したそうです。「苦しんできたからこそ言えるんですが、苦しんでいる時間っていらないじゃないですか」と問いかける高木さんに、ポジティブになれるコツを聞きました。
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【関連インタビュー】カリスマ美容師の高木琢也さんも「進路」に悩んだ

 

全部読めなくてもいいです、これだけ覚えておいて

 

高木琢也さんのメッセージ

 ・へこんでるよりも「とりあえず行っとくか」
 ・「自分はついているな、と思うように生きなさい」
 ・あなたはどんな主人公になりたいですか  

 

「頭のいい人」にあこがれ…高校受験失敗

僕、頭いい人にあこがれてたんです。
中学のときはサッカー部キャプテンで、高校から推薦も来てたりしてたけど、頭いい人にあこがれてたから、担任の先生に「受かる確率は10%しかない」と言われた高校を受けた。それで、結果落ちた。

中学時代、僕に挨拶しない人って一人もいなかったんです。いま思うと異常だけど、全員止まって挨拶しないといけない感じの先輩だった。

だからこそ高校落ちたのは結構きつくって。全クラス150人くらいのうち、2人だけ落ちた。

<たかぎ・たくや>
 1985年生まれ。2006年、早稲田美容専門学校卒業。2013年に美容室「OCEAN TOKYO」を設立。現在、渋谷・原宿に5店舗を展開している。2016年、最年少の美容師として日本武道館でのヘアショーに出演。予約は常に2か月待ち。日本最大規模のヘアコンテスト「HOT PEPPER Beauty AWARD」で、2017~2019年で3年連続1位。

外出がいやだった時期も

合格発表後、うちの中学では3年生全員集められたんですよ。150人中、俺と友達だけ「残念ながら二人落ちました」とか言われるの。
くらったけど、唯一その友達が一緒に落ちていたからよかったって感じ。

いなかだから、落ちたことが地元で話が回るんです。
親がスーパーに買い物に行ったら、「琢也くん落ちたんでしょ」とか言われる。いじめられてたわけじゃないけど、ダメージ受けて、そこでガーンと落ちてる。外に出るのがいやだった時期もありました。

高木さんの元を訪れる10代の中には、「どうして美容師になったんですか」「友達増やすなら高木さんならどうしますか」などの悩みを相談する人も多いといいます
高木さんの元を訪れる10代の中には、「どうして美容師になったんですか」「友達増やすなら高木さんならどうしますか」などの悩みを相談する人も多いといいます

へこんでいる時間、1分でも短くしたい

我慢できないくらい泣いた時もあるよ。
でも、へこんでるよりも「とりあえず行っとくか」ってクリアしてきたタイプだから俺は。
24時間あって、へこんでいる時間を1分でも短くしたいな。

松下こうなんちゃら(松下幸之助)が言ってたけど、「自分はついているな、と思うように生きなさい」と。やるのはタダだからやってみた。
財布落としても、「財布だけで済んでよかったな」とか、こけても「骨折しなくてよかったな」と。そうしたら少しずつ良くなっていった。
ポジティブに考えるのってむだじゃないんだなと思った。

高木琢也の人生、主人公は俺だけ

漫画の主人公がなにか失敗して、ずっとめそめそしていたら、その漫画は読みたくないし終わっちゃうと思う。
僕は漫画、特にワンピースが好きなんだけど、「もう一回頑張ろう」っていう主人公だからこそ見たくなる。どんな物語でも、主人公が一回負けても、次どんな練習して、どうやって勝つんだろうというのがあるからみんな読みたくなるんじゃないかな。

自分の人生の主人公って自分しかいない。こんな主人公、こんなルフィーだったらいやだなと俺は思ってきた。
アンパンマンも一回やられるじゃん。で、ジャムおじさんに助けてもらって、またがんばれる。

だから、「あなたはどんな主人公になりたいですか」と。
脇役でいいと言う人もいると思うけど…僕だったら、高木琢也という名前の中で、主人公って俺以外にいないから。

 

withnewsでは、生きづらさを抱える10代への企画「#withyou ~きみとともに~」を続けています。

今年のテーマは「#居場所」。 

目に見える「場所」でなくても、本や音楽…好きなことや、救いになった言葉でもいいです。生きづらい時間や不安な日々をしのげる「居場所」をみなさんと共有できたらと思います。 以下のツイートボタンで、「#居場所」について聞かせてください。


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いろんな相談先があります

・24時間こどもSOSダイヤル 0120-0-78310(なやみ言おう)
・こどものSOS相談窓口(文部科学省サイト
・いのち支える窓口一覧(自殺総合対策推進センターサイト

「居場所」を考えるイベント開きます

イベント

2学期が始まる。しんどくて、逃げたい……。夏休みが終わるのを前に、そんな思いを抱える子どもたちの「居場所」について考えるイベントを8月26日に昼と夜の2部構成で開きます。

(昼の部)10代が安心して過ごせる「居場所」とは?@日本財団ビル 14:30~17:30
子どもの問題を取材してきたノンフィクション作家の石井光太さん、自分の不登校経験をマンガ「不登校ガール」で描いた女優の園山千尋さん、フリースクールネモ代表の前北海さんが、「居場所」について考えるトークイベント。無料です。詳細や申し込みは→https://withyou-ibasho.peatix.com/view

(夜の部)本音トーク!「#居場所」@Twitter本社からTwitterライブ配信(@withnewsjp) 22:00~23:30
不登校経験があり、今は俳優や漫画家などとして活躍する個性的な面々が、つらい日々によりどころにした「居場所」について、本音トーク! ハッシュタグ「#わたしの居場所」に寄せられたアイデアもシェアしていきます!

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