お金と仕事
「2千万円問題」、アラフォーが「正直、悲しくなってくる」理由
あなたは普段、選挙にどう向き合い、何をよりどころに投票していますか。7月21日の参院選投開票を前に、アラフォー世代の有権者座談会を企画しました。ツイッターでの呼びかけなどで集まったのは、36~44歳の男女各4人ずつの計8人。今回の参院選で争点となっている年金や消費増税について意見を出し合いつつ、他人同士で「選挙」を語り合った後の変化も聞いてみました。(朝日新聞名古屋報道センター・佐藤英彬、山下奈緒子)
参加者には、日本の消費税の歴史や世界の消費税率などをまとめた資料を見てもらいました。
税理士事務所に勤める白井さんは消費増税に反対です。
白井さん
土井さん
会社員女性(44)
会社員女性(40)
村瀬さん
【消費税】1989年に始まった消費税。1989年4月に税率が3%だったのが、1997年4月には5%、2014年4月には8%、2019年10月には10%になる予定。軽減税率として、酒や外食除く飲食料品などは税率8%に据え置かれる。消費税法によると、消費税は年金、医療、介護、少子化対策にも充てられる。
次に年金の問題を取り上げました。金融庁の審議会が老後の生活費について、年金だけでは生活が難しいとして30年間で約2千万円が不足すると指摘した報告書が関心を呼びました。年金に頼っていいのでしょうか。
「これ見ると苦しくなってきちゃった」。水野さんが思わず声を上げました。手にしていたのは日本の人口構造のグラフです。内閣府によると、1950年には、65歳以上の高齢者1人を支える現役世代(15~64歳)は約12人でしたが、2015年には2.3人に。65年には1.3人になります。
水野さん
今の年金制度の信頼度を点数にしたら、10点満点で何点をつけるか聞きました。
会社員女性(44)
水野さん
【国民年金】原則20歳から60歳になるまでの全員が加入する。自営業主らは国民年金のみ、会社員や公務員はさらに厚生年金が上乗せされる2階建て。原則65歳から受給できるが、60~70歳の間なら自由に受給開始の年齢を決められる。繰り上げや繰り下げをすると、月々の年金額が変わる。
予定の2時間を超えて、3時間に及んだ議論。語り合うことで8人に変化はあったのでしょうか。感想を聞いてみると……。
水野さん
村瀬さん
石坂さん
会社員女性(40)
会社員女性(44)
土井さん
山田さん
白井さん
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