話題
「平成を ジャンプどころか ワープした」 時事ネタ豊富なオタク川柳
オタク川柳の今年の傾向について、企画した会社に聞きました。
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オタク川柳の今年の傾向について、企画した会社に聞きました。
細胞は はたらいてるが 俺無職――。先日発表された「あなたが選ぶオタク川柳大賞」の最高賞に選ばれた句で、体内の細胞を擬人化した漫画『はたらく細胞』をもじった川柳です。今回の上位作品とそれぞれの解説、傾向について企画した会社に聞きました。
オタク川柳を企画しているのは、インターネットのプロバイダー業を主力とする「インターリンク」(東京都豊島区)です。
2005年に始まった「IT川柳」から数えて今回で14回目になるオタク川柳。
寄せられた10427句のうち、最終選考に残った20句に対して、ユーザーからの投票で入賞作品を決めました。
今年の上位3作品は以下の通りです。
「何を言っているのかわからない」という人のために、社長の横山正さんが解説をブログで公表しているので、そちらも紹介します。
ベスト10の中には、「二次元と 筋肉だけは 裏切らない」「平成を ジャンプどころか ワープした」といった時勢を反映した句も多くあります。
今回の傾向について、インターリンクの担当者はこう説明します。
「“平成最後”“新元号”“はたらく細胞”“おっさんずラブ”“筋肉は裏切らない”“嵐”など、2018年のトレンドワードをテーマにした川柳が多く寄せられました」
また、10代からの応募が減っていることも傾向の一つだといいます。
「5年前に実施した第9回オタク川柳における10代の応募は全体の約9.0%でした。今回は約4.9%となり、ついに5%を下回る結果となりました」
「ありがとう 推しが生きてる それだけで」が2位になったことについても、「オタクも高齢化して、涙もろくなってきたのではないでしょうか」と分析します。
今後の展望については、こう話します。
「オタクの高齢化が加速しています。今までは、高齢化するオタクを大切にしつつ、フレッシュな若いオタク層も取り込んでいきたいと考えていましたが、高齢化するオタクに寄り添い、添い遂げることにしました」
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