連載
ADHD息子が優等生に豹変したワケは…将来の夢につながったチカラ

モータースポーツ大好きな息子。楽しみにしてたバイク教室の日に発熱…!
息子は車や電車などモーターとタイヤがある乗り物が大好きです。小学校2年生の冬、大手バイクメーカーが小学生向けにバイク教室を開催しているのを知り、参加することにしました。
しかし!当日になって熱を出してしまった息子。「楽しみにしていたのに残念だけどキャンセルしよう」と言ってみたものの、「ヤダ!絶対に行く!」と言って耳を貸さず、着替えだしました。
学校に行く準備はウダウダとして着替えないのに、このときは飛び起きてサッサと仕度するじゃありませんか。一度言い出したら聞かない頑固な息子です。その熱意に負けて「ヤリタイようにやらせてみるか」と、親も息子に任せることにしました。
集中してマジメに参加する姿に、母びっくり
バイク教室は、小学校1年生から6年生くらいまでの男の子や女の子と保護者が一緒に決められたコースをバイクで走るというプログラムです。小学生でも乗れる小さいバイクと肩や肘膝のプロテクターやヘルメットまで貸し出ししてくれて、小学生でも安全に講習を受けることができます。子どもたちだけで乗り方や注意事項の説明を受けてから練習していきます。
意外だったのは、普段学校では先生の説明などろくに聞かない息子がマナーよく説明に耳を傾けていたことです!
「なにー!?アイツが大人しく話を聞くなんて……」お母さん驚いちゃいましたヨ!さっきまで熱でフラフラしていたのにやればできるじゃない。
バイクをブイブイと爽快に走らせて、勝手な行動も一切なく集中して参加しています。私の子じゃないみたいにカッコいい(笑)
バイク教室は、夢のような体験に。いつの間にか熱も下がっていた!
途中でダウンするかしら?と心配していましたが、休憩中に体調を確認すると、どうやら楽しくて楽しくて脳から良いホルモンでも分泌されまくったんでしょうか?熱もすっかり下がり「スゴイ楽しいー」を連発。充実して、元気な様子です。
キラキラした笑顔に「あら、いい顔するじゃない」と一安心。
人間本当に楽しいことをすると熱も吹っ飛ぶんでしょうかね?それとも、バイク教室が楽しみだったから、興奮のあまり熱まで出しちゃったのかも!?
将来の夢にもつながった?帰り道はルンルン
2時間のお教室はあっという間に終わり、フラフラだった足取りもしっかりしてスキップするほど回復しました。
「ボク大きくなったら絶対にバイクとか車に乗るんだ!」とルンルン♪してモータースポーツの空気にどっぷりハマったようでした。
小さいころから何でも体験させたくてローラーリュージュをやってみたりヘリコプターに乗ってみたりと、ワクワクすることに挑戦してきたわが家。中でも、小学生時代のバイク体験は、特別いい思い出になったようでした。
ADHDがあっても、好きなことを学ぶときは、マナーもばっちりで参加できることにも気づけました!興味のあるものには全身全霊で集中できるんですね~♡嬉しい発見でした♡
息子と一緒に乗ったバイク、いいところ見せようと思ったけれど…
参加したのは親子教室なので、一緒に参加した私もバイクに乗ったのですが…運転するのは15年ぶり。「ははは、若いときに乗っていたから運転はお手の物だよ」と自信たっぷりだったのに、いざ乗るとなると…
「アレ?このエンジンかからない!なんでだろう?」と慌ててしまいました。ブレーキをかけていないとエンジンがかからないのが基本なのに、スッカリ忘れていて慌てまくる母(笑)
息子はそんな母のテンパった姿を見ていたかはわかりませんが「まぁ~お母さんの運転なかなか上手だったよ」と上からのご意見いただきました。
「あざーす!」
ワクワクはやる気の原動力!整備士の夢に向かって
ところで、息子はこのときの体験が原動力になってなのか!?車の整備士の学校に進むことに。高校生になるころには、壊れたバイクをもらってきて庭で汚れながら修理したり古い車をいじったりして楽しむ姿も。成長しても好きなことへの情熱は変わりなく続いています。
興味があること・大好きなことへ触れる機会を、親が少しだけ手助けをしてつくり、「やりたい」気持ちをかなえてあげることが、子どもの力になるんじゃないかな。20歳となり、整備士を目指す息子の姿を見ていて、そんな風に感じている今日このごろです。
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