成人式の楽しみと言えば、やっぱり友達や初恋の人との再会でしょうか? 二十歳を迎えて胸を張ってお酒も飲めるし、友達と小中学校時代を思い出して笑い合うなんてことも。
普段は恥ずかしくて伝えられない感謝の気持ちを、親に伝える機会でもあります。
でも、成人式を迎えたからといって、急に大人になれるわけでもありません。二十歳はまだまだ、大人と子どもの中間地点かも。
今回は、そんな思い出の詰まったマンガがのべ25作品集まり、その中から三つを大賞・入賞に選びました。withnews編集部の寸評と共にご紹介します。
【大賞】思い出すのがツライ(いぬパパ著)
成人式で久しぶりに会った同級生の変化は、必ずと言っていいほどの「あるある」ですね。着物やドレス、スーツでいつもと違う&進学や就職を経て凜々しくなっていることも。好きだった子を目で追ってしまうというのも、やってたなぁ~なんて思い出します。
じわじわ盛り上げてからの、急降下っぷりに笑いました。終盤の「彼氏…?」という発言へのセルフツッコミも共感します。「聞いたら傷つく」ってわかってるのに、聞いちゃうんですよね……。すんなり入っていけるマンガでした。
「このあとの記憶が一切ない」のは、しこたま飲んだのでしょうか。気になります。
【入賞】M子よ、人間なれ。(珠虫さとり著)
なんて残酷な出来事! まさに黒歴史。こういうときの火付け役は一生忘れませんね(笑)。
人の性格ってなかなか変わりません(むしろ激しくなるのかも)。M子さんはどこかで軌道修正できればよかったのでしょうが、先生のフォローは全く及ばなかったという……。自分の身に起こったら絶対に笑えないことですが、すみません、笑ってしまいました。
たまに、子ども時代のあだ名センスってすごいよなぁと振り返ることがあります。いつの間にか定着して、誰が付けたかわからないなんてことも。それを思い出すのが成人式であったり、たまに開かれる同窓会であったり、何回も同じ話で盛り上がれそうです。
あだ名の黒歴史も面白そうですね。
【入賞】ハタチオメ(ちえむ(Chiem)著)
読みながら、自分の母親のことを思い出しました。お母さんって、物心ついたときから「お母さん」という存在だったけど、実は私と一緒に育ってきたのかもしれない。お母さんの母親歴=自分の年齢。そう考えるきっかけってなかなかないものです。
思い出を重ねながら、自分は親のことをどれくらい考えられていたんだろう…と恥ずかしくなりました。
「ありがとう」も大事だけど、お互いに「おめでとう」と言い合える成人式、すごくいいですね。言葉に出して伝えるのが一番いいのだろうけど、心の中にとどめておいても、その思いは日頃の行動ににじみ出ると思います。大事な気づきをありがとうございました。
withnewsは2018年10月から、マンガのSNSを運営するコルクBooksとコラボ企画を始めました。月1回季節のテーマを出題し、作品を募集しています。
今回ご紹介できなかった応募作品は、コルクBooksのサイトでご覧ください。
たくさんのご応募、どうもありがとうございました!