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お金と仕事

男性もスキンケアは当たり前 歯磨きと同じ感覚で、日焼け止めは必須

目次

サラリーマンの日々をキャラ化した「城崎広告」のメンバーが日頃感じている疑問を、withnews編集部がフカボリ取材する「会社員のモヤモヤ」。56回目は「男性のスキンケア」についてです。
城崎広告
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今回の登場人物

水上芳樹
企画部所属の33歳。妥協を許さぬ審美眼の持ち主で、広報やアートディレクションでも手腕を発揮。趣味はおうちエステと観劇。

 

千歳原教次
40歳の営業部部長。経験豊富で、他人に厳しく自分にはより一層厳しい。趣味はオーディオとバイク。

 

倉知蓮
事業推進部所属の26歳。独特のセンスを発揮するビジュアルデザイナー。趣味はネットサーフィンとアイドル。

 男性向けのスキンケア商品が最近特に増えてきました。昔から意識をしてきた人にとっては、「ようやく…」といった印象を持つかもしれませんし、男性がスキンケアなんて…と思う人もいるかもしれませんが、昔よりも見た目や印象が重視されるようになっているのは事実だと思います。
 あなたはもうスキンケアしていますか?

 

水上

僕は特にこだわっているけど、男性のスキンケアもかなり一般的になってきていると思うよ。

 

倉知

そうはいっても、おれはせいぜい乾燥が気になった時にハンドクリームとかリップクリームにお世話になるくらいです。

 

千歳原

俺も倉知と大差ないな。
整髪料ならともかく、スキンケアは意識したことがない。

 

水上

何もやらないというのはさすがに……そうだ、今回はこれについて取材してもらいましょう。
 今回は、まだあまり…という人に向けてスキンケアの基礎を男性美容研究家の藤村岳さんに聞きました。
 
藤村岳さん
 

スキンケア=デメリットの回避

 

水上

本日はよろしくお願いします。

 

千歳原

広告とか見ていると、男性もスキンケアを気にする時代なのかな、なんて思うんですが……?

 

藤村

よろしくお願いします!

男性向けのコスメ市場において、2018年は変革の年になりました。
象徴的な出来事として、男性向けの本格的なメイク製品が各社から発売されました。

 

千歳原

男性向けメイク製品ですか、そこまで進んでいたとは……

 

藤村

特にFIVEISMやシャネルのメンズ向けのメイク商品の発売は様々なメディアでも取り上げられました。
 これに伴って、メイクの前段階である男性のスキンケアに関する考え方も大きく変わろうとしている節目の時期だと感じています。

 

水上

僕も実はいくつかチェックしてますよ。
とはいえ、メイクは千歳原さんたちにはレベルが高いので、まずはスキンケアについてお話をお願いします。

 

藤村

では、そもそもなぜスキンケアをすべきなのでしょうか?

 

倉知

えぇと、女性ならきれいな肌を保つため、なんでしょうけど……

 

藤村

端的には、「やらないことのデメリット」が非常に大きいので歯磨きと同様に必要なことだと考えています。

 

千歳原

歯磨きと同じといわれると驚きです。
ぜひ詳しく教えてください。

 

藤村

はい。では、そう考える理由を2つ挙げたいと思います。

 

藤村

一つ目として、「見た目がよくなる」からです。
これは顔の造作の問題ではなく、相手に与える印象の問題です。肌荒れなど起こしていると自分へのケアが足りないと捉えられることさえあるのが現状です。

 

水上

清潔感、みだしなみの一環ですよね。
心から賛同します。

 

藤村

昔は男性の「脂ぎっている」「汗臭い」といったところは大目に見て貰えていましたが、現代ではスメルハラスメントなどもあり、社会的な障害と捉えられています。

 

千歳原

たしかに電車内など人との距離が近くなることもありますから、やはり気にすべきマナーですね。

 

藤村

身近なところだと、そういったケア不足の人と間接的に肌が触れること、例えば共用の電話を使いたくない、ペンの貸し借りさえしたくない…
といったこともあると聞き及んでいます。
出典: PIXTA

 

倉知

うわ……でも、ありそうですね。
電話がベトベトしてると嫌ですし。

 

藤村

つまり清潔感がないことで、自分が知らないうちに社会的に孤立してしまう可能性もあるのです。

 

藤村

二つ目としては「自分を守るため」です。

肌は免疫器官です。細菌や紫外線などの外部刺激から体を守りながら、体内の水分を保持しています。
バリア機能が低下すればそれだけ異物の侵入が容易になり、免疫力の低下など健康面への影響も出やすくなります。

 

水上

おっしゃる通りです。
皮膚は体の一番外側にあって、健やかな体を守る防衛ラインでもありますよね。

 

藤村

そうなんです。
たかが皮膚の乾燥と、放っておくと無駄に老けて、不健康になってしまうのです。

 

千歳原

無駄に老ける上に不健康になるということですか……仕事に支障がでかねませんね。

理想の肌は「水分」と「油分」のバランスが取れた状態

 

藤村

では、どのような肌の状態を目指すのが良いでしょうか?

 

倉知

そこがよくわからないんですよね。別に美肌を目指そうとは思わないんで。

 

藤村

肌の「水分」と「油分」のバランスが取れた状態が理想です。
実は「保湿」は大変重要です。

 

千歳原

個人的には乾燥よりは脂っぽさが気になることがありますが。

 

藤村

スキンケアをしていないほとんどの男性は乾燥のため水分が不足しており、体を守るため皮脂を過剰に分泌しなければならず、結果として、ベタついてしまう人が多いのです。

 

水上

だから僕は常に保湿の重要性を語ってるんですよ。
千歳原さんも蓮も気を付けてほしいな。

 

藤村

皮脂が多く出るからといって、ゴシゴシ洗って落とすのは逆効果なので気を付けてください。

 

千歳原

それは知りませんでした。
さっぱりタイプの洗顔料でしっかり洗いきるようにしていたんですが……

肌への刺激ができるだけ少なくなるよう、優しく洗う

 

倉知

おれも脂っぽさが気になるとごしごし洗っちゃう方でした。
この機会に正しい方法を教えてください。

 

藤村

理想的な肌の状態を目指すための具体的なケア方法についてふれておきます。

まずは顔の洗い方です。体温より少し高め(37℃程度)のぬるま湯で全体を洗い、大きなホコリなどを流し、こびりついた古い皮脂をゆるめておきます。
出典: PIXTA

 

水上

二人とも、メモしておくといいよ。

 

藤村

その後、洗顔料をしっかりと泡立てた上で、指の腹で小さな円を描くように優しく洗いましょう。
表面の酸化した皮脂やホコリなどを落とすのが目的なので、泡で皮脂を溶かすようなイメージでなじませます。
出典: PIXTA

 

水上

つい力をいれたくなるところですが、あくまでソフトタッチがポイントですよね。

 

藤村

そうなんです。
ぬるま湯で泡をていねいにすすいだら、清潔なタオルをゴシゴシとこすらず、軽く押し当てるように水分を拭き取りましょう。
出典: PIXTA

 

水上

タオルで顔をこするのは大きな間違いだからね!

 

藤村

続いて、「保湿」です。まずは、洗顔後30秒以内に化粧水を塗布します。
その時に叩くのではなく、手で軽く押し込むようにします。

 

千歳原

押し込むように、ですね。なるほど。
量はどれくらいでしょうか?

 

藤村

冬は特に乾燥しやすいので夏場の倍くらい使ってもいいです。
続いて、乳液やクリームなど油分の入ったものを塗ることで、化粧水で補給した水分に蓋をしましょう。
出典: PIXTA

 

倉知

化粧水だけじゃダメなんですね……

 

藤村

また、日中は季節に関わらず日焼け止めを塗付しましょう。紫外線は乾燥やシミにもつながるため肌にとっては大敵です。

 

水上

冬場も油断は禁物ですよね。

 

藤村

様々なデメリットから、若い年代や美意識の高い人たちの間では、無防備な日焼けをしていると「危機意識が低い」と見なされてしまうことさえあります。

 

千歳原

時代は変わったんですね。

 

藤村

未だに男性がスキンケアをすることを「茶化す」人も多いです。
最低限のスキンケアをしているだけで、「女々しい」と言ったりする人もいるでしょう。

 

倉知

たしかに、おれも芳樹さんレベルまでは無理だなって思っちゃってました。
女々しいとかは思いませんけど、自分とは縁がないイメージというか。

 

藤村

メリットを理解して実践している人に対して、スキンケアを「しない方が男らしい」という古い固定概念から馬鹿にする態度を取る人もいますが、自分ができていない言い訳をしているだけなのではないでしょうか。

 

千歳原

歯磨きと同じ、というお話もありましたので、耳が痛いですね。
あまりこれまで真剣に考えていなかったと自覚しています。

 

藤村

慣れないものも、よいものであれば積極的に採り入れられる思考の柔軟性こそが健康を保ち、心の若さを保つ秘訣でもあると思います。

 

水上

スキンケアを通して心の若さも保つ、素晴らしいと思います。

 

藤村

見た目が9割とも言われる現代において、スマートに過ごすためには男性でもスキンケアが必須だと思います。まだの人は一度実践してみてください。

 

倉知

ますはひととおりスキンケア用品をそろえるところからですね。

 

水上

それなら任せて、おすすめのラインを紹介するよ。

 

藤村

スキンケアが初めての男性なら、きっと1週間足らずで肌の状態がよくなったことを実感できるはずですよ。

 

千歳原

それは楽しみですね。
本日は目からうろこが落ちるお話、ありがとうございました。

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