連載
#8 コミチ漫画コラボ
あの一体感、何だろう? 恥ずかしく繊細な漫画「#文化祭の黒歴史」
16歳、それは自分のアイデンティティーを模索する思春期。急に気になり始めた人の目線、今では赤面するような不安定さ、それらが集約された「謎トガリ」という言葉の、妙な納得感。
「あ、あれ『謎トガリ』だったんだ」と今日も昔を思い出し、風呂場で赤面しています。
最後のセリフがリアルで、終わり方もなんというか、自然に前向きに終わってくれて好感度が高いです。
高校時代のなじめてなさ具合に、胸がキュッとなったあと、大学できちんと救われ安堵(あんど)……。展開がリアルかつ秀逸です。
パンを食べているキャラ設定も、ほどよい「不思議こじらせ感」があります。
人生のピークなんて勝手に決められてたまるかーと思いました。繊細な絵も魅力的です。
「服で買える一体感なんていらない」という言葉に、ガツンと頭を殴られたような気持ちになりました。
主人公が見つけたのは誰かに合わせるのではなく、好きなものを起点にした一体感。しかも画一的なものではなく、個々の「好き」が集まっている感じがすごくいい。
思いっきり息を吸って吐いて。「毎日が文化祭」みたいな、自分らしくいられる場所を見つけられてよかった……!と思いました。
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