のべ20作品が集まり、その中から三つのマンガを大賞・入賞に選びました。様々な感情が渦巻く作品を、withnews編集部の寸評と共にご紹介します。
【大賞】16歳(小山コータロー著)
16歳、それは自分のアイデンティティーを模索する思春期。急に気になり始めた人の目線、今では赤面するような不安定さ、それらが集約された「謎トガリ」という言葉の、妙な納得感。
「あ、あれ『謎トガリ』だったんだ」と今日も昔を思い出し、風呂場で赤面しています。
最後のセリフがリアルで、終わり方もなんというか、自然に前向きに終わってくれて好感度が高いです。
【入賞】こんな日が来るなんて (コジママユコ著)
高校時代のなじめてなさ具合に、胸がキュッとなったあと、大学できちんと救われ安堵(あんど)……。展開がリアルかつ秀逸です。
パンを食べているキャラ設定も、ほどよい「不思議こじらせ感」があります。
人生のピークなんて勝手に決められてたまるかーと思いました。繊細な絵も魅力的です。
【入賞】いつか (みなもと小定著)
「服で買える一体感なんていらない」という言葉に、ガツンと頭を殴られたような気持ちになりました。
主人公が見つけたのは誰かに合わせるのではなく、好きなものを起点にした一体感。しかも画一的なものではなく、個々の「好き」が集まっている感じがすごくいい。
思いっきり息を吸って吐いて。「毎日が文化祭」みたいな、自分らしくいられる場所を見つけられてよかった……!と思いました。
withnewsは10月から、マンガのSNSを運営するコルクBooksとコラボ企画を始めました。月1回季節のテーマを出題し、作品を募集します。
今回ご紹介できなかった応募作品は、コルクBooksのサイトでご覧ください。
たくさんのご応募、どうもありがとうございました!