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猫も死んだふり作戦? 美術館に入りたくて警備員と攻防、新技を披露
美術館に入ろうとする猫と、防ごうとする警備員のやりとりが、たびたび話題になる尾道市立美術館。
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美術館に入ろうとする猫と、防ごうとする警備員のやりとりが、たびたび話題になる尾道市立美術館。
美術館に入ろうとする猫と、防ごうとする警備員のやりとりが、たびたび話題になる尾道市立美術館。今度は猫が披露した「新技」が注目を集めています。4秒の動画に映った新しい技の狙いとは? 撮影した職員に話を聞きました。
映像『入られんよ。can’t come in. 』(H301109)スタッフ撮影の美術館周辺の猫スナップをご紹介。(spin off 2018、不定期配信) #尾道 #千光寺公園 #尾道市立美術館 #猫 #黒猫 #cat #onomichi pic.twitter.com/DweFZTC8nF
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) 2018年11月9日
尾道市立美術館のツイッターアカウントが定期的に投稿している、猫と警備員の攻防。
よく登場するのは黒猫と茶トラの2匹で、猫に対する優しさを随所に感じさせる警備員に、毎回追い返されています。
今月10日に投稿された4秒の動画では、正面玄関での黒猫と警備員のやりとりが映っています。
自動ドアに近づいてくる黒猫に気づいた警備員が、手袋をしながら近づいて「入られんよ」と言った瞬間、黒猫はその場でゴロンと横になりました。
この動画に対して、「まさかの死んだふり?」「入れないのがわかって降参ゴロンしたんだニャ」といったコメントが寄せられ、リツイートは2万5千、いいねは3万9千を超えています。
この後、死んだふり作戦で隙を突いて強行突破したのか? 撮影した尾道市立美術館の職員に尋ねると、こんな答えが返ってきました。
「あきらめたようにゴロンとして、そのまま毛繕いを始めました。死んだふりではなかったようです」
この黒猫の名前はケンちゃん。近くのレストランで飼われている猫だそうです。
実は、この動画が撮影される前にも数回、ケンちゃんは玄関から侵入を試みて、阻止されています。
「11日に投稿した写真がそうです。玄関マットの上で抱えられているのですが、拒否するようにマットに爪を立てて一緒に持ち上がっています」
どうやら何度も挑戦して、最後に諦めたというのが実情のようです。
なぜここまでして美術館に入ろうとするのか? 職員はこう推測します。
「ケンちゃんにとって美術館の敷地は、近所の庭のような場所。散歩の途中で立ち寄って、優しく接してくれる警備員さんに甘えているのかもしれませんね」
この動画を撮影した際も、来館した人たちが「あっ、話題の猫ちゃんだ」と一緒になって一連のやりとりを見ていたそうです。
「ケンちゃんたちの写真や動画がきっかけで、尾道市立美術館のことを知ってくれた方がいっぱいいます。しかも国内だけでなく海外まで。まさに招き猫です」
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