話題
着地した瞬間ペンギンに変身 動いて変身するペーパークラフトが話題
動くペーパークラフトがネット上で注目を集めています。
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動くペーパークラフトがネット上で注目を集めています。
着地した瞬間に立体的になるペンギンや、指で倒すとバク転するダイオウイカ、おなかを押すと口の中から赤ずきんちゃんが現れるオオカミ――。そんなペーパークラフトが、ネット上で注目を集めています。その仕組みや制作の経緯について、作者に話を聞きました。
「ペンギン爆弾」と名付けられたペーパークラフト。放り投げる前は板状になっていますが、着地したとたんに立体的なペンギンに変身します。
「びっくりアルマジロ」は一見すると何の変哲も無いペーパークラフトですが、首のあたりをちょこんと押すと一瞬で体が丸まります。
こうしたペーパークラフトの動画を編集したものが先日ツイッター投稿され、「大人でも楽しめる」「ずっと見てられるずっと見てられる」と話題になっています。
これらの作品は、富山市在住のペーパークラフト作家・中村開己さん(50)が制作したものです。
27歳ごろに初めて制作したという中村さん。30歳を過ぎてから本格的に取り組み始め、40歳で独立しました。制作のきっかけについてこう話します。
「図書館で偶然、『ペーパークラフトの技法百科』という本を見て、ものすごい衝撃を受けて『自分でも作ってみたい』と思い、制作するようになりました」
「カミカラ」と名付けられた中村さんのペーパークラフト。型紙はホームページでも販売していますが、型紙のついた書籍「紙のからくりカミカラで遊ぼ!」「大人のペーパークラフト 幾何学カミカラ」など計8冊の本も出版しています。
動くための主な仕組みは「輪ゴム」。たとえばペンギン爆弾の場合、底に輪ゴムをひっかけるストッパーが付いています。落とした時の衝撃でそれが外れて、ペンギンが元に戻る仕組みです。輪ゴム以外にも紙だけで動くものや、磁石や重りを使ったものもあるそうです。
作品が話題になったことについて、中村さんはこう話します。
「やっぱり見てもらいたくて作っているので、うれしいです。何も考えずに見て楽しんでいただいて、その後で仕組みについても考えていただけるとうれしいです」
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中村さんの最新書籍は「紙のからくり カミカラホラーで遊ぼ!」(日本文芸社、税抜き1650円)です。ホームページではカミカラの型紙も販売しています。
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