話題
甲子園、マニア注目する「熱奏」対決 吹奏楽の強豪が次々登場
甲子園で注目されるのは球児だけではありません。吹奏楽ファンなら誰もが知っている「強豪校」が勢ぞろい。応援団の「熱闘」ならぬ「熱奏」目当ての人もいるほどです。愛工大名電、大阪桐蔭、そして作新学院。今年は、例年以上に豪華な顔ぶれが集まりました。(朝日新聞CSR推進部・魚住ゆかり)
第100回全国高校野球選手権記念大会が始まりました。アルプススタンドで仲間たちを応援する吹奏楽部の活躍ぶりをご紹介する #熱奏甲子園 今年もよろしくお願いします。苦手だなあ、うるさいなあ、と思われる方は、大変お手数ですが、しばらくリフォローをお願いいたします。
— ♪吹奏楽コンクール♪ (@AsahiBrass) 2018年8月5日
「熱闘」ならぬ「熱奏甲子園」。
まずは「吹奏楽の甲子園」全日本吹奏楽コンクールで高校最多の40回出場を誇る愛工大名電(西愛知)が、十八番の「ディープ・パープルメドレー」をひっさげ5年ぶりに帰ってきます。
同じく全日本吹奏楽コンクール常連の大阪桐蔭の「ウィリアム・テル」序曲も見逃せません。
そのほか、高岡商(富山)の「ホース」、作新学院(栃木)の「オペラ座の怪人」、花咲徳栄(北埼玉)「サスケ」、浦和学院(南埼玉)の「浦学サンバ」などなど。
吹奏楽実力校自慢の応援曲が、熱戦を彩ってくれそうです。
吹奏楽応援の「レジェンド」も登場します。日大三(西東京)です。
日大三は、戦後、応援団禁止が解かれた1952年に登場したスクールバンドによる応援演奏の老舗。
その後、1956年には慶応(北神奈川)や龍谷大平安(京都、当時の校名は平安)も登場。1957年には、作新学院が吹奏楽部とともに初出場を果たしました。
今年、私が注目するのは作新学院です。
長い伝統を感じさせるバンカラ学生服の応援部、チアリーディング部と野球部、そして東関東吹奏楽コンクールで4年連続金賞の吹奏楽部の美音が響き合う応援は、夏の甲子園7年連続出場によって磨かれてきました。
応援部、チアリーディング部、吹奏楽部は部員も増え、よりダイナミックな応援ができるようになりました。
その作新学院の初戦の相手は、全日本吹奏楽コンクール5年連続出場中の大阪桐蔭。全国レベルの吹奏楽部を擁する学校同士の、屈指の好カードが実現しました。
2校の吹奏楽部は、6月24日、100回大会を記念して幕張メッセ(千葉)で開かれた「野球応援コンサートEXPO」で競演した仲でもあります。
「野球応援コンサートEXPO」に登場した高校のうち、甲子園出場を勝ち取ったのは、大阪桐蔭と作新学院に愛工大名電を加えた3校。
いきなりそのうち2校が、初戦で当たってしまっう結果になりました。
作新学院は、バンカラな学ラン姿の応援団の先導で、歴史を感じさせる約50曲の応援曲を流れるように繰り出します。
大阪桐蔭は、打席に立つ選手が好きな曲を演奏するスタイルを基本に、クラシックやミュージカルナンバーまでつめこんだ「甲子園定期(演奏会)」を繰り広げます。
両校とも、初披露の新曲も用意している様子。
この応援合戦、吹奏楽ファンならずとも、胸躍るものになりそうです。
1/17枚