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毛むくじゃらで話題のナナちゃん、いったい何者? 名鉄百貨店に聞く

名古屋駅前の巨大マネキン「ナナちゃん人形」。毛むくじゃらで原形をとどめていない姿に変身し、ネット上で注目を集めています。

左がチューバッカに変身したナナちゃん。右は普段のナナちゃん
左がチューバッカに変身したナナちゃん。右は普段のナナちゃん

目次

 名古屋駅前の巨大マネキン「ナナちゃん人形」。毛むくじゃらで原形をとどめていない姿に変身し、ネット上で注目を集めています。今回は「スター・ウォーズ」シリーズの人気キャラクター・チューバッカになったようです。年に約40回も衣替えするというナナちゃんの歴史について取材しました。

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通常の「ナナちゃん人形」
通常の「ナナちゃん人形」 出典: 名鉄百貨店提供

前夜から話題に


 12日夜、ナナちゃんが毛むくじゃらに変身する途中の画像が複数、ツイッターに投稿されました。

 これらの投稿に対して「なにが起きたのかと思いました」「もうこれはナナちゃんではない」といったコメントが寄せられています。

 今回の変身でナナちゃんは、「スター・ウォーズ」シリーズの人気キャラクター・チューバッカになったようで、13日にはお披露目式も開かれました。

 映画「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」が29日に公開されることを記念して実現したそうです。

13日にあったお披露目式の様子
13日にあったお披露目式の様子

昭和48年に誕生


 ナナちゃんが誕生したのは昭和48年。前年にオープンした、若者を対象とした名鉄百貨店セブン館(平成18年に「ヤング館」に改称)のシンボルとして生まれました。

 シンボルになるものを検討する中で、マネキンの展示会でインパクトのある大きな人形を発見。

 「マネキンは百貨店と切っても切れない関係だ」ということで、マスコットにすることになり、ナナちゃんが誕生しました。

 名前は公募で決められ、設置場所がセブン館前だったことから「セブン=7(ナナ)」となったそうです。

 平成18年には店舗改装工事のため一時的に休養。栄の愛知芸術文化センターへ「お出かけ」し、平成19年3月に現在の場所に戻ってきました。

 ヤング館は平成23年3月に閉館しましたが、ナナちゃんは名鉄百貨店の「広報部員」として同じ場所に立ち続けています。

伸びたアゴが、道のタイルを突き破ったように見えるナナちゃん(2014年)。ちゃんと下のフロアにもアゴがあります
伸びたアゴが、道のタイルを突き破ったように見えるナナちゃん(2014年)。ちゃんと下のフロアにもアゴがあります 出典: 名鉄百貨店提供

身長は6m10cm


 名鉄百貨店が公表しているプロフィールは以下の通りです。

 【場所】メンズ館1階エントランス前
 【生年月日】昭和48年4月28日
 【身長】6m10cm
 【体重】600kg
 【バスト】2m07cm
 【ウエスト】1m80cm
 【ヒップ】2m15cm
 【素材】FRP硬質塩ビ樹脂
 【デザイン】スイス(シュレッピー社)

年に40回も着替え


 過去には「セールの安さに興奮した」という設定で、鼻から地面に届くほどの鼻息を噴射したり、あごが外れるほど大きく口を開いたり。

 2012年4月には企業広告も解禁。第一号は映画の主人公の衣装でした。その後も広告依頼は相次ぎ、ブラックコーヒーのPRのため全身真っ黒になったり、駅伝ランナーになったり。今では年40回ほど衣替えているそうです。

 名鉄百貨店の広報担当者は「今回の変身でも足を止めて撮影する方や、SNSに投稿される方が相次いでいます。人気は全国区になりつつありますが、地元で愛され続けるナナちゃんでいてほしいと思います」と話します。

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