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城の周りを走る「お堀の電車」? 名古屋城のお堀でもラッシュが!

名古屋に赴任経験のある記者たちが、名古屋城にまつわる話をこれまで少しずつ紹介してきました。今回は、少し昔を振り返ってみようと思います。地元の人たちには常識かもしれませんが、実は名古屋城のお堀には電車が走っていたんです。勉強不足で、これまでその事実を知らなかった記者が調べてみました。

廃止される「お堀の電車」を見に集まった人たち=1976年
廃止される「お堀の電車」を見に集まった人たち=1976年 出典: 朝日新聞

目次

 新天守にエレベーターを設けないと市長が発表するなど何かと話題の名古屋城。名古屋に赴任経験のある記者たちが、城にまつわる話をこれまで少しずつ紹介してきました。今回は、少し昔を振り返ってみようと思います。地元の人たちには常識かもしれませんが、実は名古屋城のお堀には電車が走っていたんです。勉強不足で、これまでその事実を知らなかった記者が調べてみました。(朝日新聞デジタル編集部・影山遼)

【知られざる名古屋城シリーズ】
①名古屋城「石垣にビール瓶」の思い出 地味ないたずら?驚きの答え
②「かくれんぼする天守閣」知られざる名古屋城 邪魔、けど切れず?
③エノキの木も「しゃちほこ」 名古屋名物に、城周りも合わせたの?
④城の周りを走る「お堀の電車」? 名古屋城のお堀でもラッシュが!

「せともの」の電車

 その電車というのは、名古屋市と愛知県瀬戸市を結んでいる「名鉄瀬戸線」。前身となったのは「瀬戸電気鉄道」と言いまして、明治のころに「瀬戸物」の出荷のため、地元の窯元らがつくったそうです。「せともの」と聞くと、かなり有名ですね。

「お堀の電車」の廃止で登場した「さよなら電車」の出発式で、電車を見送る鉄道ファンら=1976年
「お堀の電車」の廃止で登場した「さよなら電車」の出発式で、電車を見送る鉄道ファンら=1976年 出典: 朝日新聞

車窓からの景色は…ね

 現在、名鉄瀬戸線はSKE48でも知られている栄(正確には栄町駅)まで乗り入れていますが、さかのぼること約40年。1976年までは名古屋城の外堀の中を通っていました。お堀の中を走るため、車窓からの景色はあまり楽しめなかったとか。今では想像もつきません。

名鉄瀬戸線の堀川駅があった名古屋城の外堀=名古屋市中区
名鉄瀬戸線の堀川駅があった名古屋城の外堀=名古屋市中区 出典: 朝日新聞

みんな大好き「お堀の電車」

 その電車は、城の東側から南側へと巡っていき、名古屋市の中心街を流れる堀川のほとりにつながっていました。お堀を通っていたのは、東大手駅から堀川駅の区間で、「お堀電車」とも呼ばれてかなりの親しみがありました。瀬戸物を堀川で舟に載せ替えて、世界へ輸出もしていたといいます。壮大なスケールの話です。

愛知県瀬戸市の掘り出し物を求める客でにぎわう「せともの祭」 =1998年
愛知県瀬戸市の掘り出し物を求める客でにぎわう「せともの祭」 =1998年 出典: 朝日新聞

駅に下りる階段も

 お堀にあった駅の一つの名前は大津町駅。2007年に撮影された写真では橋のたもとに、駅に下りる階段が残っています。

かつてあった大津町駅へ降りる階段=名古屋市中区
かつてあった大津町駅へ降りる階段=名古屋市中区 出典: 朝日新聞

ラッシュもあった!

 ラッシュの時には大量の乗降客がいました。あそこにたくさんの人がいた、なんだか不思議な気分です。今度、城に行くときは、電車に思いをはせながらお堀沿いを歩いてみます。

橋の下の大津町駅。朝のラッシュ時は乗降客でにぎわう=1976年
橋の下の大津町駅。朝のラッシュ時は乗降客でにぎわう=1976年 出典: 朝日新聞

次回は…

 お堀で輝くホタル。次回はある男性とホタルの物語を取り上げようと思います。

ヒメボタルが確認された大津町駅の構内=1975年
ヒメボタルが確認された大津町駅の構内=1975年 出典: 安田和代さん提供

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