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目上の人が正しいとは限らない! ギャグ漫画家16年目、体験談が話題
ギャグ漫画を描いて16年目の漫画家が描いた「目上の人の意見が正しいとは限らない」が、ネット上で注目を集めています。
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ギャグ漫画を描いて16年目の漫画家が描いた「目上の人の意見が正しいとは限らない」が、ネット上で注目を集めています。
「マンガ家?ムリムリ」「ウェブ連載もあるけど雑誌が強いよ、絶対」――。ギャグ漫画を描いて16年目の漫画家が描いた「目上の人の意見が正しいとは限らない」が、ネット上で注目を集めています。実体験を漫画にしたという作者に話を聞きました。
目上の人の意見が正しいとは限らない pic.twitter.com/U0jgaC5Uvc
— 横山了一@戦国コミケ2巻 4/26発売 (@yokoyama_bancho) 2018年4月2日
先月上旬、漫画家の横山了一さんが「目上の人の意見が正しいとは限らない」という文言とともにツイッター投稿した漫画。
まずは、大学時代の教務課担当者とのやりとりが描かれています。
次は雑誌連載を終えて、次回作の企画を担当編集者と練っていた時のことが描かれています。
最後も編集者とのやりとりです。
そして最後は、こんな言葉で結ばれています。
この投稿に対して、「目上の人もしょせんただの人」「このマンガのおかげでやる気でました」といったコメントが寄せられ、リツイートは1万8千、いいねは3万6千を超えています。
育児漫画「息子の俺への態度が基本的にヒドイので漫画にしてみました」(リイド社)や、北海道&関西エッセイ漫画「北のダンナと西のヨメ」(飛鳥新社)などで知られる横山了一さん。
定期的に漫画をツイッター投稿しており、オタクが戦国時代にタイムスリップする漫画「戦国コミケ」(メディアファクトリー)はツイッターで人気に火が付き、書籍化されました。
4月初旬の投稿ということもあり、新社会人へのメッセージと受け取った人もいたようですが、そうではないそうです。
「ときどき編集者さんとのやりとりを思い出すことがあって、それをまとめてみようと思ったんです。結果的に若い人へのメッセージみたいなかたちになりました」
高校を卒業して漫画家になろうとした際に、母親から「大学に行った方がいい」と言われたことも描こうと考えましたが、やめたそうです。
「結果的に大学に行ってよかったなと納得している部分があるんで」と横山さん。
描かれている編集者とのやりとりは、実体験をもとにしており、「雑誌のカラーを無理に作家に当てはめようとしているのでは」と感じたことがあったそうです。
「雑誌のカラーを当てはめるのはある程度仕方がないことだと思いますが、無理やり作家の個性を曲げてまでというのは違うんじゃないかなと自分は思います」
「ウェブより紙」の部分については、数年前まで出版社ではそういった雰囲気があり、「ウェブは2軍的なポジションとして位置づけられている」と感じたことがあったそうです。
ツイッターなどウェブをメインに活躍している横山さん。マンガでは「目上の人の意見 うのみにしちゃいけません」と言い切っていますが、「漫画なので少し強めの表現にしました」と話します。
「目上の人の意見をすべてはねのけるのではなく、聞くとこは聞いて、流すとこは流して。かたくなになるのではなく、言われた意見が自分に合っているかどうかを見極めて、バランスよく生きて行くことが大切です」
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横山さんの新刊「戦国コミケ」の2巻は4月26日発売です。
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