話題
「インスタ映え弁当」の店、次はポスターが話題 もしかしてDAI語?
昨年秋に「インスタ映えを狙ったお弁当」を販売してお店が、今度はポスターで注目を集めています。
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昨年秋に「インスタ映えを狙ったお弁当」を販売してお店が、今度はポスターで注目を集めています。
昨年秋に「インスタ映えを狙ったお弁当」を販売して話題になった、しずおか弁当(静岡市葵区)。今度はこの店が制作したポスターが注目を集めています。「機密情報を40年以上記憶するHDD」「家庭環境の安全保持にSNSを有効活用」といった、よく意味がわからないキャッチコピーが書かれています。運営会社の常務に話を聞きました。
今月16日にツイッター投稿された画像。そこには2枚のポスターが写っていて、しずおか弁当の看板商品「あみ焼き弁当」とともに、こんなキャッチコピーが書かれています。
「機密情報を40年以上記憶するHDD」
「家庭環境の安全保持にSNSを有効活用」
拡大してみると、それぞれのアルファベットの上には、こんなフリガナがふってあります。
「HDD=秘伝ダレ」「SNS=最適なしずおか弁当」
歌手でタレントのDAIGOさんが使う略語「DAI語」のようなキャッチフレーズに対して、「弁当だけにうまい」「何でIT関連の言葉なの?」といったコメントが寄せられ、リツイートは6千、いいねは8千を超えています。
しずおか弁当は昨秋、「インスタ映えを狙ったお弁当」というネーミングの弁当を販売。インスタ映えというよりは、ツイッター上でネタとして消費されたことで話題になりました。
今回のポスターの狙いについて、しずおか弁当の運営会社「静京商事」の常務・森谷昇吾さんに話を聞きました。
――このポスターはどこに貼られているものなのでしょうか
静岡で運行されている、私鉄「静鉄電車」の車両側面に掲示しています。
――いつごろ制作したのでしょうか
インスタ映えを狙ったお弁当がTwitterで話題になった後、広告会社の静鉄アド・パートナーズに相談し、楽しいことが出来ないかと考えて、3月9日に掲示を開始しました。
――「インスタ映えを狙ったお弁当」が話題になったことを意識したんですね
もちろん意識しています。昨年はSNSの威力を思い知ったので、今回はより多くの方が目にする電車に広告を出すことで、弊社を知らない人にも「おもしろい」と笑っていただき、商品に興味を持っていただきたいと考えました。
――ツイッターではHDDとSNSの2つが話題になっています。他のポスターもあるのでしょうか
「ITビジネスで顧客のニーズを迅速対応」というキャッチフレーズのポスターもあります。ITは「いつも手焼き」です。
SNSを意識したポスターはこの3枚で、雰囲気の違うポスターも別に3枚あります。そちらは「あみ焼き弁当をお土産に買って帰ろうかなぁ」と思っていただけるようなシンプルなデザインです。
――3枚ともアルファベットの略語が使われていますね
看板商品のあみ焼き弁当を紹介するにあたり、語呂の良さと同時に、お弁当とのミスマッチ感も見どころかなと考えました。
――DAIGOさんの「DAI語」を意識したのでしょうか
とても意識しています。DAIGOさんをテレビでお見かけする機会が多く、いつもDAI語に笑わせてもらっています。そんなDAIGOさんの、周りの方を幸せにする力を少しお借りしました。
――制作する上で工夫した点は
「手焼き」「秘伝ダレ」「お土産弁当」の3つのキーワードを1つにまとめるのではなく、統一感のあるビジュアルで、それぞれのキーワードごとに用意した点です。
注目していただきたいのはキャッチコピーです。お肉とミスマッチな「IT」「HDD」「SNS」といった英語の略語。「なんだそれ?」と思って近寄って、ふりがなを見てクスッとなっていただけたら「よしっ!」って感じです。
――「機密情報を40年以上記憶するHDD(秘伝ダレ)」ですが、最近のパソコンの記憶装置はHDDよりもSSDが人気ですよね
おっしゃる通り、現在はSSDが主流だと思いますが、弊社は昔から継ぎ足しされた秘伝ダレを使い、変わらぬ味を守っています。そういった意味を伝えたく、SSDではなくHDDというワードを使用しました。
――「家庭環境の安全保持にSNS(最適なしずおか弁当)を有効活用」に込めた思いは?
弊社のあみ焼き弁当は、静岡で飲んだ帰りや、久しぶりに友達に会う際のお土産としても親しまれています。飲みすぎて帰りが遅くなってしまった時でも「あみ焼き弁当を買って来てくれたから許す!」という方も多いと聞きますので、家庭環境の安全保持に役立ちたいという意味も込めました。
また、InstagramやTwitter、Facebook、LINEなどを活用し、いろいろな方に弊社商品を紹介していただいているので、食べるだけでなく、ご自身の思い出として心に少しでも残るように楽しんでほしい、という思いも込めています。
――「IT(いつも手焼き)ビジネスで顧客のニーズを迅速対応」については?
「インスタ映えを狙ったお弁当」が拡散されたことで、ITの威力を思い知りました。弊社の「あみ焼き弁当」のお肉は一枚一枚職人が手焼きしています。1日1000食以上が販売される中で、「なんか定期的に食べたくなる味」を作り出している職人さんの力が弊社の強みであり、ITと同じくらい威力があります、という意味で使用しております。
――話題になったことについては
率直にうれしいです。弊社のような地元密着型のお弁当屋に興味を持っていただき、非常に感謝しています。今回は、弊社の看板商品である「あみ焼き弁当」がバズったことがうれしいです。これからも、ご来店いただいたお客様に、見て、食べて、写真として思い出に残して、楽しんでいただきたいと思っています。
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