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学校とは同じ人間を作る工場、でも社会に出ると…プレゼン資料が話題

学生時代と社会人になってからで、評価され方がガラリと変わるのはなぜ?

話題のプレゼン資料の1枚目
話題のプレゼン資料の1枚目 出典: ベニガシラさん提供

目次

 学生時代と社会人になってからで、評価され方がガラリと変わるのはなぜ? その理由を解説したプレゼンテーション資料が注目を集めています。「真理を突きすぎ」「賛同できない」といった多くの意見が寄せられているこの資料について、作成した漫画家に話を聞きました。

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「学校とは、同じ人間を作る工場」


 「就活用のプレゼン資料作ったのに『毒がありすぎる』とボツになりました」

 今月13日、そんな文言とともに4枚の画像が投稿されました。

 1枚目のタイトルは「学校とは、同じ人間を作る工場」。

 「教科書通りの教育」と「強制的な集団活動」によって、「同じレベルの人間を大量生産するのが学校」と説明しています。

プレゼン資料の1枚目
プレゼン資料の1枚目 出典: ベニガシラさん提供


 2枚目は「学校の評価基準外の人は評価されづらい」。

 学校で評価される人は「テストの点数が高い」「クラスの中心人物」で、評価されにくい人として、パソコンに向かう男性や、絵を描く女性が登場します。

プレゼン資料の2枚目
プレゼン資料の2枚目 出典: ベニガシラさん提供

「社会に出ることは…」


 3枚目は「でも社会に出ると色々な評価がされます」。

 2枚目で評価されにくい人として紹介されていた人物が再び登場。

 パソコンに向かう男性は「プログラム出来る人優遇 → 学生時代より充実してる」、絵を描いていた女性は「センスがある人募集 → 自分の能力がようやく生かせる」。

 一方で「自主性がある人を評価」という会社側の基準に対して、うまくいっていない様子の男性も描かれています。

プレゼン資料の3枚目
プレゼン資料の3枚目 出典: ベニガシラさん提供


 最後の4枚目は「社会に出ることは自分が輝ける場所を探す旅」。

 「見つかるまで大変かもしれません でも必ずあなたが輝ける場所があります」と結ばれています。

プレゼン資料の4枚目
プレゼン資料の4枚目 出典: ベニガシラさん提供

制作した漫画家に聞きました


 このプレゼン資料の作者は、webを中心に活動している漫画家のベニガシラさんです。

 同人サークル「ポッポ焼き屋」を主催していて、「魔王がブラック企業の社長になる漫画」や「ギャグ漫画家が上司の命令で『新人教育マニュアル』を作った結果」などがツイッターで話題になった人です。

 上司からの依頼を受けて作ったという今回の資料に、どんな思いを込めたのか? 詳しく聞きました。

 ――上司に見せた時の反応は

 「毒が強い。もっとオブラートに包まないと使えない」と言われました。

 ――制作する上で心がけた点は

 私はプロの漫画家もしているので、文字に頼らず、絵だけで伝わるよう工夫しました。

 ――自身の経験が反映されているのでしょうか

 学生時代の体験は多少影響を受けているかと思います。自分は学校の評価基準では、なかなか評価されない学生だったと思います。

「魔王がブラック企業の社長になる漫画」の一場面
「魔王がブラック企業の社長になる漫画」の一場面 出典: ベニガシラさん提供

反響について


 ――4枚目のメッセージに込めた思いは

 いろいろなタイプの人がいます。長所もあり、短所もあります。そして、それらを受け入れてくれる環境は、探せば見つかると思います。なので、今の環境で評価されないからと自己否定することなく、自分を評価してくれる場所を探してほしいと考えて書きました。

 ――賛否含めて、多くの反響が寄せられています

 立場や考え方で、捉え方が違うと思います。私を含め、人間は自分の主観で物事をとらえがちなので、肯定的・否定的な考えはあると思います。私としてはいろいろな意見が聞けて、勉強になりました。



 ベニガシラさんの新刊「魔王などがブラック企業の社長になる漫画」(一迅社)が、3月27日に発売されます。魔王、姫、透明人間、猫などがブラック企業の新社長になってホワイト企業に?という展開のマンガです。

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