• 亀は乗せる側のはずでは？
• 副館長に聞きました

　テレビ番組で有名になった肉食魚「アリゲーターガー」。そんな魚が、背中にアカミミガメ（通称ミドリガメ）を乗せて泳ぐ動画が話題になっています。まるで「まんが日本昔ばなし」のオープニングのような映像と、外来種同士の意外な組み合わせが注目を集めているようです。撮影した水族館に話を聞きました。

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仙台うみの杜水族館で飼育されているアリゲーターガー 出典： 仙台うみの杜水族館提供

仙台うみの杜水族館で飼育されているアカミミガメ 出典： 仙台うみの杜水族館提供

亀は乗せる側のはずでは？

　今月4日、仙台うみの杜水族館（仙台市）のツイッターアカウントが、こんな文言とともに動画を投稿しました。

　「ツイートを止められておりましたが、そろそろ時効？なので上げるこちらの動画。アリゲーターガーの背中に乗るアカミミガメがめちゃくちゃキュート」

　15秒の動画には、アリゲーターガーが背中にアカミミガメを乗せて泳ぐ姿が映っています。

　この動画に対して、「まんが日本昔ばなしのオープニングみたい」「亀は乗せる側のはずでは」といったコメントが寄せられ、リツイートは2万、いいねは4万を超えています。

【仙台うみの杜水族館】ツイートを止められておりましたが、そろそろ時効？なので上げるこちらの動画。
アリゲーターガーの背中に乗るアカミミガメがめちゃくちゃキュート♡♡♡#s_uminomori pic.twitter.com/pd4l8UcELT

— 仙台うみの杜水族館公式 (@sendaiuminomori) 2018年3月4日

副館長に聞きました

　撮影したのは、副館長の和田淳太さん。先月中旬、アメリカ大陸の生き物を集めた水槽の前で常連客と話していた時に気づき、慌てて撮影したそうです。

　「ツイートを止められていたと書きましたが、止められていたわけではなく、常連さんの声が入っていたのが気になって投稿せずにいたんです。半月経ってツイートすることにしました」

　テレビ東京の「池の水ぜんぶ抜く」シリーズで有名になったアリゲーターガーと、農作物を食べたり、他のカメのすみかを奪ったりしているミドリガメ。

　寄せられたコメントの中には、外来種として悪者扱いされる生き物同士が「人間って勝手だよね」と意気投合したのでは？という声もありました。

　「コメントを読むまで、この組み合わせについては意識していませんでした。悪者みたいに言われることもありますが、悪いのは外来種ではなく捨てた人間です」と和田さん。

　話題になったことについては、「乗せて泳ぐ姿はなかなか見ることはできないかもしれませんが、この水槽に限らず、水族館にはいろんなチャンスや楽しみ方があります。ぜひご自分で探してみてください」。