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線路で火事かと思った! 「融雪カンテラ」って何? 鉄道会社に聞く
もしかして線路で火災? そんな画像がツイッター投稿され話題になっています。
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もしかして線路で火災? そんな画像がツイッター投稿され話題になっています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
もしかして線路で火災? そんな画像がツイッター投稿され、話題になっています。どうやら、火災ではなく線路のポイント部分を暖める「融雪カンテラ」を写したもののようです。雪や凍結でポイント転換ができなくなることを防ぐためのこの器具について、使っている鉄道会社に話を聞きました。
今月22日に投稿されたツイート。JR御殿場線の下土狩駅で「線路から火が出ている」と通報があったものの、火災ではなく「融雪カンテラ」だったという内容が記されており、2枚の画像が添付されています。
画像を見ると、確かに線路のポイント切り替え部分から火の手が上がっているようにも見えます。
この投稿に対して、「知らなかった」「初めて見たときは驚きました」「昔は冬場の鉄道の風物詩の一つでしたね」といったコメントが寄せられ、リツイートは5000を超えています。
JR東海静岡支社によると、下土狩駅で融雪カンテラを使用したのは、22日昼から日付が変わるころまで。雪や凍結でポイント転換ができなくなることを防ぐために線路の下に設置した器具で、燃料は灯油を使っているそうです。
JR東海管内では、電気式や熱風式の融雪器が設置されている場所もあるため、すべての箇所で融雪カンテラを使うわけではないといいます。
火をたく融雪カンテラ以外にも、同じような役目の器具はあります。
降雪の多いエリアを抱えるJR東日本秋田支社では、空気圧で雪の塊を吹き飛ばしたり、熱風を当てたり、温水を循環させたり、といった設備を導入しています。
今回話題になった下土狩駅と同じように、融雪カンテラを使っているのが阪急電鉄。昨年1月には、この器具を紹介したツイートが話題になりました。
「ひと冬でそれほどの使用頻度がないため、古典的な設備で、冬が終わると倉庫に片付けます」とのことで、使うのは多くても年2、3回ほどで、事前に地元の消防に連絡を入れているそうです。
使用すると「火事か?」といった問い合わせが数件はあるそうで、阪急電鉄の広報担当者はこう呼びかけます。
「雪の日にポイント付近で火の手を見かけましたら、119番などされず、ご心配の時は駅員にお尋ねください」
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