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救急隊員は飲み物も買えないのか… 大阪市HPの「市民の声」が話題に

大阪市のホームページで公開されている「市民の声」が、ネット上で話題になっています。

大規模災害を想定した訓練で負傷者を運ぶ救急隊員=2017年9月、和歌山県で
大規模災害を想定した訓練で負傷者を運ぶ救急隊員=2017年9月、和歌山県で 出典: 朝日新聞

目次

【ネットの話題、ファクトチェック】

 「これまでに幾度となく様々な救急隊員の方を見かけましたが、このような行動をされているのをはじめて見ました」。大阪市のホームページで公開されている「市民の声」が、ネット上で話題になっています。病院搬送後に救急隊員が自販機で飲み物を買ったことなどを問題視する内容で、ツイッター上では「無茶苦茶」「人間扱いしてない」といったコメントが寄せられています。消防局に経緯を聞きました。

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「市民の声」が掲載されている大阪市のホームページ
「市民の声」が掲載されている大阪市のホームページ

「このような行動はあり?」


 今月4日にツイッター投稿された画像。そこには大阪市のホームページが写っており、「市民の声」として以下のような意見が記されています。

【市民の声】

 11月13日午前6時50分くらいに浪速区内の病院に大阪市の救急車で来られた隊員の男性三名の方が病院に搬送後、数メートル離れた自販機で飲み物を三名とも購入されていました。

 これまでに幾度となく様々な救急隊員の方を見かけましたが、このような行動をされているのをはじめて見ました。

 その後、救急車の中でその飲み物を飲まれているようでなかなか出車せずでした。

 勤務中のこのような行動はありなのでしょうか?教えてください。

 この投稿に対して、「無茶苦茶ですね」「まるで人間扱いしてないですよね」といったコメントが寄せられ、リツイートは3万4千を超えています。

大阪市のホームページに掲載された「市民の声」
大阪市のホームページに掲載された「市民の声」

大阪市の回答は


 大阪市のホームページのタイトルは「救急隊員の勤務中の行動について」。該当ページには、意見に対する「市の考え方」も書かれています。

 「本事案に出場した救急隊員から聞き取りを行いましたところ、救急車内での血液付着が多く、その拭取りと消毒に労力と時間を要したとのことであり、そのような活動を勘案した場合、次の出場に備え水分補給を行う必要があったと考えます」
 「当局では、必要に応じ活動中の水分補給を適宜行うよう周知しているところであり、今回の場合、飲料水の購入はやむを得なかったものと考えます」

 消防局企画課の広報担当者によると、服務規程で全消防職員は勤務時間中に外出しないよう定めています。いつでも出場できる態勢を整えることが理由ですが、今回の事例のようにやむを得ない場合はこの限りではないといいます。

市民の声に対する「市の考え方」
市民の声に対する「市の考え方」 出典: 大阪市のホームページより

原則的に回答・公開


 このような意見はよく寄せられているのか? この点については「頻繁ではありませんが、たまにあります」といいます。

 今回の「市民の声」を公開したことについては、「寄せられた市民の声に対しては、原則的に回答・公開しています。特別に選んで公開したというわけではありません」。

 さきほどのホームページの「市の考え方」は、こう結ばれています。

 「救急隊は、連続出場や長時間にわたり活動する場合もございますので、ご理解を賜りますよう、よろしくお願いいたします」

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