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ひと目でわかる努力の跡! センター試験「満点」、女子高生の参考書
「もはや原形をとどめず、凄まじいオーラを放っている」。そんな文言とともにツイッター投稿された「参考書」の画像が話題になっています。
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「もはや原形をとどめず、凄まじいオーラを放っている」。そんな文言とともにツイッター投稿された「参考書」の画像が話題になっています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
「もはや原形をとどめず、凄まじいオーラを放っている」。そんな文言とともにツイッター投稿された「参考書」の画像が話題になっています。高校3年の女子生徒のもので、この生徒は先日のセンター試験の世界史を自己採点した結果、満点だったそうです。画像を投稿した予備校講師に話を聞きました。
今月16日、現役の予備校講師で、オンライン予備校「学びエイド」の世界史を担当している鈴木悠介さんが、4枚の画像をツイッター投稿しました。
写っているのは、東進ブックスの参考書「世界史B 一問一答【完全版】2nd edition」(税抜き1048円)。全国の大学入試問題や予想問題など約4000問の穴埋め問題を一問一答形式で掲載したものですが、原形をとどめないほどカスタマイズされています。
表紙には地図が貼りつけてあり、閉じた状態でも大量の付箋(ふせん)がはみ出しています。中を開くと、赤ペンや蛍光ペンで無数の線が引いてあって、図説の切り貼りなどもあります。
この投稿に対して、「これほど1000円を使い果たしたといえるまで勉強した受験生に敬意を表したい」「ある物事に対してここまで突き詰められることが素晴らしい」といったコメントが寄せられ、リツイートは8万、いいねは23万を超えています。
今年のセンター世界史で満点を取った生徒の「東進一問一答」。もはや原形をとどめず、凄まじいオーラを放っている。 pic.twitter.com/a3S5ZWqXx8
— 鈴木悠介 (@yuusuke_suzuki) 2018年1月16日
この参考書の持ち主は、鈴木さんが月に数回、出張講義で出向いている高校の女子生徒です。
センター試験後の講義の際、鈴木さんがみんなに自己採点の結果を尋ねると、この女子生徒ははにかみながら、満点だったと教えてくれたそうです。
女子生徒の机の上に置いてあった参考書が目に付き、写真を撮らせてもらった鈴木さん。ノートや参考書の使い方についても指導してきましたが、ここまでの参考書は珍しいといいます。
「満点じゃなければツイッター投稿はしませんでした。参考書をカスタマイズする作業が目的化してしまう子もいる中で、彼女の場合は勉強意欲が結果的に参考書に現れていたからです」
投稿が話題になったことについては、「生徒の頑張りを好意的に受け取ってもらい、『世界史を勉強したくなった』といったコメントもあったので、学ぶ意欲の刺激になったのであればうれしいです」と鈴木さん。
受験生に向けては「不安なこともあると思いますが、やってきたことに自信を持って、ゴールまで戦い抜いてください」とエールを送っていました。
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