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「マロニー」業務用だけ呼び捨て? 東日本だけ「ちゃん」付けする訳
鍋のお供として親しまれているマロニーに、「マロニー」と「マロニーちゃん」の2種類が存在すると話題になっています。
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鍋のお供として親しまれているマロニーに、「マロニー」と「マロニーちゃん」の2種類が存在すると話題になっています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
鍋のお供として親しまれている「マロニー」。そんな定番商品に「マロニー」と「マロニーちゃん」の2種類が存在すると話題になっています。ホームページを見ると、確かにちゃん付けをしたものと、していないものが両方とも掲載されています。「業務用は呼び捨てなのでは」といった声も上がっていますが、本当の理由は何なのか? 製造元に取材しました。
今月14日にツイッター投稿された画像。そこには2つの商品が写っており、それぞれ「マロニー」「マロニーちゃん」とあります。
この投稿に対して、「恐らく業者=大人を相手にしているからでしょうか」「愛知県のスーパーにはちゃん無しで売ってます」といったコメントが寄せられ、リツイートは2万9千、いいねは5万6千を超えています。
「業務用は呼び捨てなのでは」といった見方もありますが、本当のところはどうなのか? 製造元であるマロニー株式会社(大阪府吹田市)の広報担当者に聞くと、こんな答えが返ってきました。
「地元である西日本では『マロニー』、東日本では『マロニーちゃん』として売っています」
なぜ東日本ではちゃん付けするのか? そこにはテレビCMの影響があるそうです。
「20年ほど前に中村玉緒さんを起用したCMを放送したのですが、その際に中村さんがアドリブで『マロニーちゃん』と呼んだんです。地元では『マロニー』が定着していたのですが、東日本ではCMで使われた『マロニーちゃん』のフレーズの方が有名になったため、ちゃん付けした商品を出しました」
商品名を統一することも検討したそうですが、すでに定着している地域での混乱を避けるため、あえて2つの商品を出し続けているそうです。
話題になったことについては「なぜ、この時期に?という思いはありますが、これを機会にいろんな料理にお試し下さい」と話していました。
マロニーは、北海道産の「ジャガイモでんぷん」を主原料に「コーンスターチ(トウモロコシでんぷん)」を配合したものからできています。
はるさめとの違いをよく尋ねられるそうで、ホームページではこのように説明しています。
「はるさめは『さつまいもでんぷん』や『もやし』の原料である『緑豆』などを主原料にしています。マロニーの原料はジャガイモでんぷんにコーンスターチを配合しています。また独自の製法により、はるさめより煮くずれしにくく、味つきのよいものにしました」
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